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キリ属の落葉広葉樹。
高さは10mほどで、初夏の頃に円錐花序に淡い紫色の筒状の花をつける。葉も特徴的であり、広卵形の大きな葉をつける。
原産地は中国とされ、日本では福島会津桐、岩手南部桐が有名。
古くから良質の木材として下駄や箪笥、箏(こと)、神楽面の材料となる。
また、翼(よく)のついた小さい種子は風でよく撒布され、発芽率が高く成長が早いため、随所に野生化した個体が見られる。
伝統的に桐は鳳凰の止まる木として神聖視されて家紋や紋章の意匠に取り入れられ、
嵯峨天皇の頃から天皇の衣類の刺繍や染め抜きに用いられるなど、「菊の御紋」に次ぐ高貴な紋章とされた。
八王子市別所二丁目蓮生寺公園。'10.05.12. |