歴史の 浪漫街道 祭りだ!神輿だ!片瀬江ノ島寒中神輿練成大会は褌一丁の男衆、神輿担ぎの猛者が主役。
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! 祭り神輿 同好会神輿


    片瀬江ノ島寒中神輿練成大会 平成20年1月 (毎年)


竜宮城の小田急片瀬江ノ島駅。08.01.20. 寒中神輿練成大会参加の同好会提灯。08.01.20.   片瀬江ノ島寒中神輿練成大会
巡行日:08.01.20.(日曜)
11時から12時半
会場:片瀬東浜海水浴場。
27回目を迎えた片瀬東浜は淡い陽射しですが北風は冷たく、 砂浜に2ヶ所に大きく設けられた焚き火が担ぎ手達を迎える。
竜宮城を模した駅舎は昭和4年(1929)開業 藤沢鎌倉神輿連合会参加の同好会提灯

藤沢鎌倉神輿連合会の四基の神輿が砂浜に鎮座して式典を待つ。
手前から黒漆塗り二天棒の腰越小動会。 三巴紋の片瀬諏訪睦。二天棒の藤沢伊勢睦。白木四天棒藤沢鳳龍会。
  片瀬東浜の砂浜に鎮座する4基の神輿。08.01.20. 担ぎ棒の両鼻には舵取り綱が付いている。08.01.20.
大振り大鳥を載せた黒漆塗り二天棒の腰越小動会 海中での舵取り綱が担ぎ棒に付いている

新成人達が江ノ島神社の御払いを受ける。08.01.20. 式典終わると待っていましたと担ぎ手が神輿に駆け寄る。08.01.20.
主役の新成人15名が神妙な顔つきで式典に参列 式典終え寒さも気にせずふんどし姿の担ぎ手達が神輿に集結

江ノ島神社(江島神社)神職による新成人を祝うと共に無事を祈願して式典を終えると、 いよいよふんどし姿で神輿を担ぎ厳寒の海に入ります。
裸の男たちは全員六尺褌を前袋式(前垂れ式ではない)に締めている。 神事ではないので白褌だけでなく赤褌や色物柄物と、それぞれ個性的である。 足元は裸足・白足袋・地下足袋と、各人各様のスタイルです。
 

江ノ島神社(正規には江島神社) 源実朝が建永元年(1206)に創建した。 神奈川県藤沢市にある湘南の江ノ島に鎮座し、安芸の宮島、 近江の竹生島(ちくぶじま)と共に日本三弁財天として名高い。  

台座に金輪を打ち付け鼓舞する腰越小動会神輿。08.01.20. 神輿乗りの新成人が担ぎ手を鼓舞する。08.01.20.   褌一丁の担ぎ手達が気合を込めて神輿を担ぎいざ海中へと進む。 神輿の台座の金具を打ち突けてドッコイ、ドッコイと気勢を上げ、 成人達が寒風にも負けずに勇気をもって神輿乗りで担ぎ手を鼓舞している。
今年成人達を乗せての巡行 祭壇を迂回していざ海中へ



相模湾に面する湘南海岸。遠浅の浜辺で徐々に波が高くなり、砂を巻き込みながら前後に回転しつつ速度を増し、 最後は砕けて白波となる磯波が今年は穏やかで例年以上に長時間の海中巡行です。 何の乙女達も海中担ぎ手なのです。  


四基の神輿がやっと浜に上がってきました。 担ぎ手達は海中の浮力による担ぎ不自由さから解き放たれたように、ドッコイ、ドッコイと気勢をあげてより激しく神輿を担ぎ、 神輿乗りの成人たちも海に落ち込む恐怖心から解放されて、威勢よく担ぎ手を鼓舞し、 神輿は大観衆の中へと突き進んでくるのです。  

浜で揉みにもんだ四基にやっと木が入る。08.01.20.   長丁場の海中巡行を終えて浜で威勢よく担いだ担ぎ手達にやっと木が入り神輿が満足げに馬に納まりました。

太陽が隠れて薄日の冬空で、片瀬諏訪睦と藤沢伊勢睦の担ぎ手達は大焚き火を囲い、 振る舞いの豚汁で身体を温めている。 藤沢鳳龍会と腰越小動会は神輿を一気呵成に撤収車輌に担ぎ込む。
凍えている観衆にも御神酒と暖かい豚汁が振舞われ、是ぞご馳走。
  一気呵成に撤収する藤沢鳳龍会。08.01.20. 撤収が寒そうに見える腰越小動会。08.01.20.
藤沢鳳龍会 (白木四天棒) 腰越小動会 (大振り大鳥の黒漆塗り二天棒)

式典中の淡い太陽は隠れて冬空での海中巡行ですが、 寒風や冷水をもろともせずに担ぐ褌一丁の男衆たちは、まさに神輿担ぎ片瀬江ノ島の猛者です。
応援に駆けつけた友好同好会の担ぎ手達は紛れも無い神輿好きなのでしょう。
 



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