琵琶湖疏水は滋賀県の大津市三井寺近くから長等山をトンネルで抜け、山科盆地の山麓、幾つかのトンネルを流れ、
日ノ岡山のトンネルを抜ける経路、中でも長等山の第一トンネル(2,436)は当時、類をみない長大トンネルでした。
工事は琵琶湖疎水工事計画を卒業論文に仕上げていた田邊朔朗、工部大学 (現東京大学)を卒業したばかりの21才の青年技師。
疎水の完成をもって日本初の水力発電 (蹴上発電所、80キロワットのエジソン式直流発電機2台を設置、同24年(1891)完成。
現在も関西電力蹴上発電所として発電が行われている)
日本初の路面電車(京都電気鉄道伏見線・同28年開業)どれも、疎水の完成と前後する。
京都が今日の発展を遂げたのは、疎水の完成によるところが大きいといっても過言ではない。 |
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