煉瓦は粘土や頁岩(けつがん)泥を型に入れ、窯で焼き固め あるいは圧縮して作られる建築材料です。
通常は赤茶色で直方体をして、焼成レンガは土の中に入っている鉄分の影響により赤褐色となる。
煉瓦が建築材料として使用されたのはメソポタミア文明の時代からである。
乾燥させただけの日干し煉瓦が使用されていた。
紀元前3000年頃からは焼成煉瓦が使用され始め、
紀元前1600年からは金型を使って様々なスタイルに表面を細工した焼成煉瓦も見られるようになる。
ヨーロッパでは煉瓦は古代から多くの建物に用いられてきたが、
煉瓦造でも表面を漆喰や石で仕上げることが多い。
日本で最初期に造られた煉瓦建築は幕末の韮山反射炉 (静岡県伊豆)である。
お雇い外国人の指導で官営事業を中心に煉瓦の製造、建設が始まった。
明治3年、 日本初のレンガ工場が大阪府堺市に設立される。明治中期頃には煉瓦職人も増え一般的な技術となった
が、 耐震性の問題から関東大震災の大正12年9月 (1923)以降は、鉄筋コンクリート造が主流となってしまった。 |