日本最初の鉄道ターミナル新橋停車場駅舎はアメリカ人のR・P・ブリジェンスの設計による木骨石張りの構造で、
明治4年(1871)12月に完成。大正3年(1914)新設の東京駅舎に旅客ターミナルの機能が移り、
それまでの烏森駅が新橋の名を引き継いで現在の新橋駅となり、
貨物専用駅となった停車場は汐留駅と改称、物流の大拠点として戦前戦後を通じて東京の経済活動を支えた。
文明開化の象徴として親しまれた旧駅舎は、大正12年(1923)9月の関東大震災に際して火災のため焼失し、
昭和9年(1934)から始まった汐留駅改良工事のため、残存していたプラットホームや構内の諸施設も解体されました。
昭和61年(1986)汐留駅はその使命を終えて廃止されたのです。 |
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