小江戸川越。 鎌倉幕府の有力御家人である河越氏の本拠地で河越と表記され、
長禄元年(1457)には上杉持朝の家臣の太田道真・道灌親子によって川越城が築城される。
戦国時代には、後北条氏の武蔵国支配の拠点として栄える。
江戸時代には北の守りとして重視され、川越藩の歴代藩主には
松平信綱や柳沢吉保などの江戸幕府の重鎮や、親藩が就任した。
明治時代には埼玉県最大の商業都市となり、穀物の中継地や織物、箪笥の生産地として発展した。
明治26年(1893)3月の大火で市街地が全焼。その大火で焼け残ったのが倉庫構造の建築であった為、
その経験を元に耐火建築である「蔵造り」の建物が多く建てられ、
現在に残る趣のある街並みを形成した。 |