綿忠はきもの店店舗。綿忠は江戸後期創業という商家で、店舗は小屋梁の墨書から安政3年(1859)の上棟とわかる。
桁行3間・梁間2間半と小規模で、通り土間が奥の住居棟まで続く。総2階建、正面下屋庇付の土蔵造で、全体に階高が低く、
2階の縦長窓など幕末期の意匠がみられる。
隣接の栃木蔵の街観光館はもと荒物問屋田村家の店蔵で明治後期の建築です。
店蔵奥の土蔵群は戦後「蔵のアパート」として利用された。
現在は食事処と土産物販売の施設として活用されている。
山本有三記念館北棟(写真左)は軒廻りや両側戸袋付の正面2階の横長窓など、意匠に変化を持たせ南棟と屋根を共有する。
南棟(写真右)は切妻造・平入、総2階建、正面下屋庇付、黒漆喰塗の重厚な土蔵造りで、
正面2階の窓はやや縦長で観音開扉を有し、背面には平屋建ての居住棟が連続している。 |
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