歴史の 浪漫街道  蔵のある町並み 蔵街道。 栃木の巴波川は歴史を今に伝える商人達の気概の蔵店舗。
町家建築の歴史的遺産


蔵のある町並み ・ 蔵街道


    蔵の街小江戸栃木の巴波川

蔵の街小江戸栃木市は例幣使街道と巴波川(うずまがわ)の舟運から生まれる。
元和3年(1617)徳川家康の霊柩が日光山へ改葬されてから、 朝廷の勅使が日光東照宮に毎年参向するようになり、その勅使を例幣使ということから、 通る道を例幣使街道と呼ばれた。 栃木市はこの街道の宿場町となり、人や物が集まり商都なる。 さらに江戸から日光御用の荷や塩などが、栃木からは木材や農産物が巴波川の舟運が利用され、 江戸の終わり頃に栃木の商人達は隆盛を極め豪商達が白壁土蔵を巴波川の両岸に沿って建てた。 蔵の街栃木の始まりです。

大正5年の2階建で桟瓦葺屋根の東西に長大な土蔵。3つの建物に巧みに連結した構成。08.03.18. 一番手前は明治32年の観音開きの文庫土蔵。08.03.18.   巴波川添いに120Mに及び巡らされた黒塀と白壁土蔵の塚田歴史伝説館は栃木市の代表的景観なのです。 そして何れも国登録の文化財です。
甍の蔵が重なり合う塚田歴史伝説館入口 流れ穏やかな巴波川添いに連なる黒塀と白壁土蔵

2階に5つの鉄格子入窓を持つ明治36年邸内で最も古い土蔵。08.03.18. 古の時代を醸しだす白壁土蔵が連なる。08.03.18.
5つの鉄格子入窓を軽快に配した明治36年の土蔵 米蔵をはじめ明治大正時代の白壁土蔵が連なる

塚田家は弘化年間創業と伝える材木問屋。 塚田家の屋敷地は、かつて栃木河岸と呼ばれた巴波川の東岸沿いにある。縦板張で桟瓦葺屋根をもつ板塀は、 屋敷地と巴波川を画するもので、明治後期に造られた延長約113mの間に5箇所の潜戸が設けられている。
塚田歴史伝説館入口の重なり合う蔵は大正5年の2階建で、3つの桟瓦葺屋根の東西に長大な建築。 破風や窓が効果的に配され、変化に富む外観となっている。
入口脇の文庫蔵は明治32年建築で切妻造・桟瓦葺、2階建で、外壁は白漆喰塗とし、出入口や窓に観音扉を備えた本格的な土蔵建築。
明治36年邸内で最も古い土蔵は巴波川側の西面は2階に5つの鉄格子入窓を軽快に配し、整った意匠をみせる。
 

甍が連なる例幣使街道。08.03.18. 賑わっていたであろう例幣使街道。08.03.18.
往時の繁栄を色濃く残す例幣使街道 例幣使街道の商家が軒を連ねる

岡田嘉右衛門記念館脇は喫茶館。08.03.18. 痛みが目に付く宝物展示会場の南館。08.03.18. 維持管理も見事な現役の肥料商。08.03.18.
例幣使街道の岡田嘉右衛門記念館 例幣使街道の岡田記念南館 例幣使街道の肥料商の平澤商事

岡田記念館: 岡田家は550年以上の歴史を持つ当主は26代続く旧家で、 初代嘉右衛門は元武家であったが帰農して、慶長のころ荒廃したこの地にて開墾して嘉右衛門新田と称し地名が嘉右衛門町となる。 その後、名主役本陣や畠山氏の陣屋そして代官職おも務める。 門を潜ると広大な敷地に残る土蔵に岡田家伝来の宝物が展示されている。  

横山郷土館の石蔵は深岩石の二階建て文庫石蔵とその北側の麻石蔵。08.03.18. 横山郷土館は左右に文書と麻石蔵を持つ。08.03.18. 雅秀店舗は黒漆喰塗の土蔵店舗。08.03.18.
明治43年の文庫石蔵と明治42年麻石蔵 巴波川添いの横山郷土館は右に麻石蔵 幸来橋脇の雅秀店舗は黒漆喰塗の土蔵

横山家は巴波川の舟運を利用して麻問屋を営み栄えた家で、川沿いの道路に面して広い屋敷地を構える。 前面を店舗、後方を住宅とし、明治42年建築の店舗は2階町家風にした両袖切妻造りの特徴あるつくりになる。 店舗内部は北半を問屋、南半を銀行とする。左右対称に深岩石の石蔵を持つ。栃木市入舟町。
雅秀店舗は旧例幣使街道の西木戸があった幸来橋の東にある。 南面して建ち、切妻造・桟瓦葺、総2階建の土蔵造。外壁は黒漆喰塗で、両妻面とも簓子下見板張、 2階窓には観音扉を備える。2階は中央で左右に間仕切り、座敷とする。 高い棟積、大柄な影盛など豪壮な建築で明治後期の建築。栃木市倭町。
 

  巴波川添いの大正浪漫

大正十年の旧栃木町役場庁舎。08.03.18. 大正十年の旧栃木町役場庁舎。(現栃木市役所別館)塔屋には四面の時計塔が設置されている。 大正3年の栃木高校記念図書館。08.03.18. 大正3年の栃木高校記念図書館。
玄関ポーチ上の看板文字は時代を証明する右書きなのです。

栃木市役所別館(旧栃木町役場庁舎):大正十年もと県庁があった地に町の役場庁舎として建てられた。 町の技師堀井寅吉の設計。 木造2階建、塔屋付の洋風建築で、もとは1階に事務室、食堂等、2階に議場、貴賓室等が設けられていた。

栃木高校記念図書館:(旧栃木県尋常中学校栃木分校)大正3年同窓会の記念事業として建てられ、1階が図書閲覧室、2階が和室の大広間になる。 1階平面は凸型になり、玄関ポーチの装飾を巧みに強調している。 当時の専用図書館として珍しいだけでなく、瀟洒ながら全体に均衡のとれた意匠を持つところに特徴がある。
 

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