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伝承と伝統の民族文化遺産 |
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祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿 |
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氷川台 氷川神社 平成21年4月 (3年毎) |
神輿データ:祭神: 須佐之男尊 台座:2尺8寸(85) 建造年度:文化3年 製作者:不明
江戸期の作で当時としては珍しい勾欄造りです。 |
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江戸時代の煌びやかな神輿が白丁装束の肩に乗り練り歩きです |
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氷川台氷川神社。
例大祭: 09.04.12. (日曜) お浜井戸里帰り渡御行列 14時から
15時から 鶴の舞と獅子舞
通称「大氷川」。毎年、4月と9月に祭事が行われる。氷川台の町名はこの神社に由来する。
東京都練馬区氷川台4-47-3。 |
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氷川台氷川神社。長禄元年(1457)の創建という。渋川義鏡が古河公方の足利成氏との戦の途上、
下練馬で石神井川を渡ろうとした時、淀みに泉を発見し (これがお浜井戸)、
兵士を休めて武運長久を祈ったのに始まるという。
もとは、「お浜井戸」 (桜台6-32)に鎮座していたが、文明9年(1477)江古田原の戦いのために焼失する。
江戸時代の延享年間 (1744〜1748)に海老名左近が現在地に移転・再建させた。 |
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お浜井戸への里帰り渡御行列が進む |
雌(赤鉢巻)雄二羽の鶴の舞の鶴 |
艶やかな文化三年の宮神輿 |
石神井川を行くお浜井戸への里帰り渡御行列は江戸時代から続く。
毎回行列には風祭、柄本、奥津、篠の四家が参列し、神輿は13名で担ぐ。
約80人ほどの紋付き羽織袴や烏帽子に白装束で正装した氏子の行列がゆったりと進む。 |
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氷川神社宮宿(みやじく)鶴の舞保存会面々の神輿渡御の御供道中歌 (おともどうちゅうか)。
扇子を口にあて「さかきばんや・・・」で始まる5首の道中歌を歌う。
この歌は、昔、神社の辺りから見えた当時の春の様子をあらわした道中歌で、
歌詞が通過する場所によって決まっているので、だから帰りは逆の順番で歌う。 |
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羽織袴で神輿渡御の御供道中歌を歌う宮宿保存会 |
「さかきばんや」とは?和歌山久野原での謡囃子にある一番最初に謡われる神楽歌は、
さかき葉や 立舞ふ袖の追風に なびかぬ神は あらじとぞ思ふ・・・
参考までに、伊勢神宮の神楽歌は、
榊葉に 御へいとりそへ おかむには 四方の神も よりきまします・・・
地方では謡囃子で御渡りをして、神社や御堂で、稲作や五穀豊穣を祈願する予祝行事であり、
正月行事となっていたのでしょう。
氷川台氷川神社ではそれが御供道中歌であり、鶴の舞で子孫繁栄を祈願し、
獅子舞で魔よけをする行事となったと思われます。 |
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静々と渡御するお浜井戸の里帰り行列 |
煌びやかな文化三年の宮神輿がお浜井戸に着く |
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獅子舞のため担がれてきた黒獅子 |
休む間もなく神職達で祭壇造り |
鶴の冠と黒獅子のお浜井戸祭典が始まる |
鶴の舞は雌雄二羽の鶴がお浜井戸で舞うのです。小さく切った紙で編み上げた鶴の冠をつけ(赤帯が雌)、
氏子が紋付の羽織を広げて羽ばたくさまを表した舞で、子孫繁栄、五穀豊穣を祈るもの。
獅子舞は、なぜか一頭のみで舞う。
かっては農村地帯だった練馬の面影を今に残す素朴なお祭りなのです。 |
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