歴史の浪漫街道  お江戸の神輿 鎮守の森の祭礼は昭和時代に定めた祝日である体育の日を今も継承する
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    宇奈根氷川神社  平成21年 10月 (毎年)

神輿データ:祭神: 素盞鳴命 台座:二尺八寸(84) 建造年度: 昭和21年 製作者: 不明
特記: 唐破風軒屋根 四方桟唐戸 勾欄造り 素朴な古神輿とあるが宮神輿は下記に替わる
   実際の渡御は平成12年(2000)建造の台座2尺3寸(69)が御太鼓が先導して渡御をする
 

皆で囃し立てての宮出しです。09.10.12.
木頭が拍子木音頭を、ひょっとこが脇で囃し立て、消防団が廻りを固めての宮出しを狛犬が見送る

急告・子供参加は禁止!09.10.12. 広い境内に長い参道と松林。09.10.12. 境内北側に建つ社殿。09.10.12.
異様な静けさを急告で理解 74mの参道に並列する地口行燈 広い境内に宇奈根氷川神社社殿

宇奈根氷川神社
09.10.12.(祭日体育の日)毎年日が替わる。
神事は喜多見氷川神社の神職により12:30〜  宮出し13時〜  宮入は夕刻。
広大な敷地に松が植えられているので、まるで浜辺にある神社と錯覚します。
年に一度の祭礼だというのに境内には屋台の出店もなく、余りにもの静けさに異様さを感じたが、 鳥居脇掲示板の急告「集団風邪発生」の張り紙で理解する。
東京都世田谷区宇奈根2丁目13−19。
 

境内隅々で魔除け清めの鉄棒が鳴る。09.10.12. マイク通して神職の祝詞が響く。09.10.12.   鉄棒と神職が魔除けのため境内の隅々まで練る。
広い境内のため、神職は襟にマイクを付けて朗々と祝詞奏上する。

農村風景をそこかしこにとどめる宇奈根地区で、 ゆったりとした境内に、 社殿、社務所、神楽殿、手水屋、神輿庫等を2億一千万で平成11年4月遷座祭を斉行、神輿も平成12年建造です。 参道新設は74m。植栽もゆったりと植えられている。
喜多見氷川神社と大蔵氷川神社と宇奈根氷川神社と 近距離に三つあるが、三社明神であったのでしょう。
 

鳥居脇で慰霊の儀。09.10.12. 拝殿前から宮出し。09.10.12. 挨拶の神輿揉み。09.10.12.
祭礼式典で慰霊の儀 拝殿前からの宮出し 拝殿前での神輿揉みで渡御挨拶

参道鳥居脇から担ぎ出す。09.10.12. 狭い路地を渡御。09.10.12. 神輿遅いぞと大太鼓が催促。09.10.12.
鳥居潜れず参道脇から宮出し 囃子山車、太鼓、神輿と行列 昭和21年太鼓が神輿来いと催促

宇奈根の由来:宇奈根村は室町時代には記載されている。 この辺りは町田川・清水川など曲がりくねった用水が縦横に走っていて、 多摩川の肥沃な土砂が堆積してできた土地なので、水田・稲田に関わる農耕地の佇まいから、 「宇奈根神は穀物の神」(延喜式)や「ウンナン様」は田の中の神(地名の語源)により、 名付けられたのでしょう。 宇奈根という地名は多摩川の対岸にもあります。多摩川によってこの地域が分断されたためです。  


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