歴史の浪漫街道  お江戸の神輿 小振りな神輿も担がれると躍動して蘇える甲冑のような黒光りの三峯神社
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


     三峯神社 平成20年10月 (毎年)

神輿データ:祭神: 大口真神 台座:二尺(63) 建造年度:平成3年 (1991)製作者:
    浅草・宮本重義 延軒屋根 勾欄造り 軒下から巻き上げた蕨手が珍しい 小振りな神輿
 

三峯神社の菖蒲菱紋。08.10.05.
小振りであるが黒甲冑のように妖しく光る屋根に菖蒲菱紋

手作りの味がする瓦版。08.10.05. 三峯神社は細い路地を提灯と大幟で埋め尽くす。08.10.05. 狭い境内は講中の氏子達でごった返す。08.10.05.   三峯神社例大祭
'08.10.05.(日曜)
宮出し12時〜夕刻
狛犬はお犬様と呼ばれる狼です。
世田谷区砧4-8-4
居住地に建つ三峯神社は細長い 狛犬として大口真神(狼)を祀る

三峯神社は、日本武尊が埼玉県秩父郡の三峯山近くに国生みの神、 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)を祀ったのが始まりとされている。
正平7年(1352)新田義興を匿い足利氏の怒りにふれ、社領を奪われ、以降長期間にわたり不遇が続く。 天文2年(1533)山主は京に上り聖護院の宮家の支援をうけて秩父三峯本山が復活。 以来社紋として用いている菖蒲菱(あやめびし)は花山院宮家の紋である。

世田谷砧町の鎮守の三峯神社の由緒は不明だが、三峯講にて創建されたものと思われ、 三峯講中を組織し代参を行った宝暦(1751〜63)の記録が残っている。
 

黒屋根の社紋として用いる花山院宮家の菖蒲菱紋
弓張り提灯にも菖蒲菱を表示
  弓張り提灯にも使われる菖蒲菱紋。08.10.05.
甲冑の鎧や冑のような黒光りする屋根に菱形の菖蒲菱紋が輝く


世田谷通りを誇示するかのように渡御です。08.10.05. 胴は細く黒屋根は蕨手が引っ張るように異様に広い。08.10.05.
小振りの宮神輿が悠然と世田谷通りを渡御する ぐっと屋根隅を伸ばす蕨手

小振りの宮神輿ですが、担ぎ手に担がれると生き返ったように蘇える。
世田谷通りの国立成育医療センター前からスーパー丸正そして NHK放送技術研究所へと渡御のため威勢よく構内へ入り込む。
 

三峯神社は眷属(お使いの神)として、大口真神( おおくちまがみ=狼 )を祀っている。 大口真神は、火防・盗賊除・緒難除の霊験あらたかだとか。  


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