歴史の 浪漫街道  日本各地の神輿。千葉氏の守護神の妙見菩薩が城の麓で見守る885回目を継承の千葉神社
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ!日本各地の神輿


    千葉神社妙見祭 平成23年8月 (毎年16日・定日)

大変珍しい拝殿内での発御勇めの神輿揉み。'11.08.16.
朱塗りの神輿を本堂内拝殿で神輿揉みを行う発御勇め

重厚な妙見POP.'11.08.16. 平成2年建造の本殿。'11.08.16. 小太鼓打ち鳴らしながらの発御式。'11.08.16.   千葉神社妙見祭
日時'11.08.16.(火)
 発御勇め12:15〜
 宮出し12:30〜
 御仮屋 19:00着
宮入昇殿祭
日時'11.08.22.(月)
 14:00〜19:00
妙見POP 本殿が静かに妙見祭を見守る 拝殿で太鼓鳴らして発御式

大治2年(1127)より、年に一度だけ妙見様の御分霊を神輿にのせて、 元の千葉城の麓の市場町にある御仮屋に一週間滞在して、 千葉本家とその一族・家臣団や町民に至るまで妙見様の御神徳を いただくために始まったのがこの例祭の妙見大祭です。 大治2年よりはじめて以来1回も途切れることなく続く祭りであり、平成23年には第885回目を迎える。  

大治元年(1126)にそれまでは千葉城に祀られていた千葉氏の守護神の妙見様を、 現在の鎮座地へ北斗山金剛授寺(=千葉神社の前身)、その後に神仏分離令で 妙見菩薩を本尊とする千葉妙見宮として建立。
千葉市中央区院内1-16。
  開創1000年記念の平成10年建造の祭神「北辰妙見尊星王」楼門。'11.08.16. 開創990年記念の平成2年(1990)の重層社殿。'11.08.16.
楼門と祈願所の複合建築物 珍しい上下に二つの重層社殿

拝殿内での発御勇め。'11.08.16. おろし差し繰り返す神輿揉み。'11.08.16.   発御式終えて直に執り行われる祭神を奮い立たせる発御勇めは、 拝殿内で行われる神輿揉みで、選ばれた担ぎ手のみで行われる大変珍しい所作なのです。
拝殿内と境内では神輿揉みを繰り返し行い、肩に担ぐことは許されない。
台座三尺八寸(117cm)酔狂さん値。
膝下へ下す神輿揉み 両手差しあげて神輿揉み

独特の神輿揉みは、三度下へおろし、ヤレヤレヤーで頭上へ差し上げる。 朱塗りの神輿を本堂内拝殿での発御勇めは、拝殿前に先着順の者のみが見学できる。  

神輿責任者の合図で広い境内での神輿揉み。'11.08.16. 差し上げで気勢あげる担ぎ手たち。'11.08.16. 二段打ち披露の曳き太鼓。'11.08.16.
境内での神輿揉み繰り返す 差し上げで宮出しのご挨拶 二段打ち太鼓が宮出し先導

半纏にはこの神社の神紋の「三光紋」印で、一番大きな外輪は「太陽」、 右下は三日月で「月」、右下の月を隠せば左上の小さな丸が「星」を表わします。 太鼓を四人で打つ二段打ちという独特な打ち方は、出陣の触れ太鼓を起源とするとか。  

境内から宮出しでやっと肩入れる。'11.08.16. 鳳凰なく違和感の宮神輿。'11.08.16.
境内から宮出しすると担ぎ棒を肩に乗せての渡御 渡御中も神輿揉み行うが屋根にはまだ鳳凰載せず

16日〜22日の一週間は「何か一言願をかければ、その願いは必ず達成される」という伝承が残る事から、 このお祭りは別称「一言妙見大祭」(ひとこと)、だらだら祭りとも呼ばれます。 7日間という日数は、祭りの1日ごとに北斗七星の星1つ1つに願を掛け、 妙見様の縁日である22日に満願になるように定められたとか。  

香取神社鳥居前へ進んでくる。'11.08.16. 太刀と御幣と小太鼓での守護祭。'11.08.16. 香取の許し得て鳳凰載せる。'11.08.16.
香取神社鳥居前へと渡御 守り太刀と御幣で香取の守護祭 香取神社の許しで鳳凰載せる

香取神宮の敷地であった所へ市場町から千葉神社が遷座してきたので、 香取神社へ敬意を表わしここまでは鳳凰をつけず、 香取神社へお断りしてから鳳凰を奉る・・ 拝殿の中で揉むので鳳凰が傷つくのを防ぐだけではないのです。  

鳳凰載せ氏子町内渡御。'11.08.16. 子供神輿も神輿揉みしてついてくる。'11.08.16. 高揚した町内提灯が先導する。'11.08.16.
屋根に鳳凰掲げての妙見の渡御 広小路での伸びやかな神輿揉み 町会提灯が神輿を先導露払い

大太鼓の二段打ちと天狗と屋台が先導です。 氏子は26町会。このお祭りは年番ではなく、全町が当番というやり方です。 氏子町内を巡って夜7時過ぎに市場町の御仮屋に。 そこで一週間の滞在を経て、宮入り8月22日昼には御仮屋を発して氏子町内を巡り、 夜7時過ぎに境内へと戻ってきます。担ぎ手は、境内では神輿を肩に担ぐ事は許されず、 激しく神輿をもんでは両手で天高く指しあげることを繰り返し、宮入昇殿祭で妙見祭を終える。  

渡御中も要所で神輿揉みを繰り返す。'11.08.16.
渡御の要所で激しく行う揉んでは差し上げの神輿揉みのご披露

千葉地名の由来:   茅(ちがや)が生い茂る土地で茅生(ちぶ)と呼ばれ、転じて「ちば」説、葉が多く重なる意味で「千葉」説、 侵食しやすい地や侵食の激しい地に見られる地名の「ちば」説、潰れる意味の「つばゆ」に由来する説などがある。 この地の当主であった千葉氏の名に由来するとの説もあるが、既に「和名抄」(平安時代の承平年間(930年代)に作られた辞書) には「下総国千葉郡千葉郷」とあり、 ここに移り住み、地名を家名として名乗ったもので、人名が地名になったのではない。


千葉県庁の所在地「市場町(いちばちょう)」の地名は、 都川の川岸に市場があったことに由来し、江戸時代の絵図にも「市場」とかかれている。 大和橋と吾妻橋の亥鼻寄り(千葉城跡)の中間に御仮屋の千葉神社がある。
 


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