品川拍子: 宝暦元年(1751)から東品川の荏原神社では、
神面をつけた神輿が海中渡御を行うようになるが、この頃にはまだ笛や太鼓の拍子はない。
いつの頃かは定かではないが祭礼の最終日には神輿の担ぎ手は疲れて声が出なくなり威勢が悪くなる。
そこで当時の神楽師が「景気が悪いから、神楽で使う太鼓を付けては」と提案。
それで初めて神輿に太鼓を取りつけたが太鼓だけでは調子が取れないので、
さらに笛と鉦を鳴らして景気をつけたのが品川拍子のはじまりです。
太拍子太鼓と呼ばれる太鼓を神輿の胴部分にくくりつけ、奏者は歩きながら孟宗竹を割った2本のバチでこれを打つ。
また伴奏の笛を吹く者も、神輿の横で歩きながら演奏します。
太鼓に合わせて吹く笛は4本調子から5本調子の7穴の篠笛が使われる。 |
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