歴史の 浪漫街道   蔵前神社の神輿師技の蕨手と胴の木彫。
伝承と伝統の民族文化遺産



祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    蔵前神社 「例大祭」 平成19年6月 (不定期)


拝殿前の発輿式の準備が整う。木遣達が粋です。07.06.03. 南参道入口の朱塗り鳥居。07.06.03. 簡素な蔵前神社ポスター。07.06.03.   蔵前神社。
台東区蔵前三丁目14−11
例大祭:07.06.03.
今年は本社神輿が渡御するとのことで巷の幻の宮神輿の発輿式と宮出し取材絶やすな頑張れ!氏子達

幻の宮神輿。 蔵前神社の本社神輿は昭和30年の建造でしたが3回目の渡御の折 破損して以降平成11年修復までの41年間は出御せず幻の宮神輿となる。 H11年以降は隔年渡御を行って建造以来今回8回目となるが今だ巷の幻の宮神輿は払拭されていません。
氏子区域は極めて狭小で氏子世帯数も僅少で現在の会員数は崇敬者を含め約130名。

勧進大相撲。 勧進大相撲発祥の地であり江戸時代にはその三大拠点の一つでした。
蔵前神社で開催された宝暦7年(1757)10月場所において木版一枚刷縦番付が初めて発行され、 本興行をもって大坂・京都に従属した江戸相撲の独立形態となる。
興行場所は本所の回向院、深川八幡、蔵前八幡、芝神明で天保4年(1833)10月場所から回向院が定場所と決まり、 明治42年に国技館ができるまで続いた。
 


神輿庫前で発輿式を静かに待つ宮神輿。07.06.03. 台座に嵌め込まれた木彫り。07.06.03. 反対側台座に嵌め込まれた木彫り。07.06.03.
飾り付けが完了の宮神輿 台座に嵌め込まれた彩色豊かな木彫り 左右で違う彩色豊かな木彫りの動物たち

蔵前神社ご自慢の本社神輿。
昭和30年制作で神輿師の名工・志布景彩の代表作です。 神輿師や木彫師そして錺師たち名工が腕を競った華麗極まる本社神輿です。
蕨手には「梅に鶯」を彫りこみ屋根の吹き返しには「天女の図」の模様が配されている。
  背後から撮影。吹き返しは四面とも天女の図が浮かびあげている。07.06.03. 瓔珞が外されて見れる胴の中心と上部の木彫り。07.06.03.
吹き返しは四面とも天女の図模様 胴の中央部や上部にも緻密な木彫り



宮神輿が諸般の事情を乗り越えて久方ぶりの渡御です。 厳かに拝殿前で発輿式が執り行われいよいよ渡御のため宮出しです。 担ぎ手はご高齢の氏子役員達ですが鳥居前にて直ぐに木が入り若手担ぎ手達に受渡しでした。  



朱塗りの南参道鳥居から江戸通りへと威勢よく魂振りを繰り返し渡御です。  

江戸通りを渡御の宮神輿。10時過ぎですが見物する者ほとんど居ない。07.06.03.
祭囃子を奏でる屋台が先導して江戸通りを揺ったりと渡御する本社神輿。


蔵前神社鳥居前から引き受けた蔵前三四氏子町会が早くも元蔵三氏子町会に宮神輿の引渡しです。 といっても蔵前神社の氏子町会はこの2つのみです。
氏子区域は極めて狭小の蔵前3丁目のみのため渡御順路は短いのです。
 



  maturi-utiwa-.jpg(3356 byte)   蔵前神社 「例大祭」 平成18年6月 (不定期)


蔵前神社鎮座310年の祭り提灯。06.06.04. 蔵前神社。06.06.04.   蔵前神社。徳川第五代将軍綱吉公が江戸城鬼門除の守護神・ 徳川将軍家祈願所として元禄6年(1693)に京都の石清水八幡宮を勧請。 勧進大相撲発祥の地で63連勝の大関谷風が天明2年2月場所で関脇小野川に敗れた1番は江戸中大騒ぎとなった。
例大祭6月4日(日曜)東京都台東区蔵前3-14-11。


蔵前神社の本社神輿。決して大きな神輿ではないが この鳳凰の大鳥と小鳥そして野筋につながる蕨手の艶やかな装飾をご覧下さい。
本祭り(表祭り)ですが残念なことに本社神輿の渡御はない。 訳は巡行には多額の費用がかかり財政上止む無く中止とのことです。 先人達の民の伝統文化の継承も大苦戦です。
  見事な装飾の本社神輿。06.06.04. 蔵前神社の本社神輿。06.06.04.
見事な蕨手の装飾の本社神輿 瓔珞は付けない本社神輿


  maturi-utiwa-.jpg(3356 byte)   浅草須賀神社 「例大祭」 平成18年6月 (不定期)


浅草須賀神社の本社神輿。06.06.04. 須賀神社の子供神輿。06.06.04.   江戸通りに面した隣接の浅草橋須賀神社  の本社神輿と子供神輿。 周辺の各神社はそろって例祭です。 浅草橋・柳橋・蔵前は終日太鼓やお囃子が鳴り響きます。
例大祭:06.06.04.
東京都台東区浅草橋2-29-16。
浅草須賀神社の本社神輿 浅草須賀神社の子供神輿が2基

浅草須賀神社の本社神輿は昭和30年建造と新しいが、 氏子町内のビル化等で氏子の離散や担ぎ手不足そして渡御費用の財政難で近年は残念ながら渡御は不定期です。 是非とも伝統文化の伝承を途絶えさず民族文化の継承を願う。  


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