岩本栄之助氏 (北浜の風雲児と呼ばれた相場師・株式仲買商) 明治10年(1877)〜大正5年(1916)
大阪の両替商「岩本商店」を営む岩本栄蔵の次男として、大阪市南区安堂寺橋通2丁目(現・大阪市中央区南船場2丁目付近)に生まれる。
日露戦争に出征し陸軍中尉。明治39年(1906)4月に父栄蔵の家督を相続し、株式仲買人となる。
明治40年(1907)の株式市場の大暴落時に、野村徳七(野村財閥創設者)ら大阪株式取引所(現大阪証券取引所)の仲買人らの訴えで全財産を投じて市場を買い支え、
北浜の仲買人らを救う。その確固たる信念と、信念を曲げない勇猛心で、株式界に認められるところとなる。
明治44年(1911)父栄蔵病死の知らせを聞く。その供養も兼ねて、大阪市に金百万円を寄付する。
大正5年相場で大損失を被った栄之助は自殺を図る。 |
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