歴史の浪漫街道 イチョウの名木達 東京の黄葉の銀杏の標準木は関東大震災を潜り抜けてきたお堀端の老木
古木名木達の歴史的遺産


イチョウの名木達


  ityou-8-.jpg(1207 byte)   イチョウ黄葉の標準木 / 震災イチョウ ’08


東京の銀杏の黄葉の標準木。この木は別名「震災イチョウ」と呼ばれています。
樹齢150年を超えると思われるこのイチョウは、かって文部省の跡地である一ツ橋一丁目一番の パレスサイドビル・住友商事竹橋ビルにありました。 大正12年(1923)9月の関東大震災によって一面焼け野原となった都心にあって奇跡的に行き残り、 復興事業に伴う区画整理で切り倒されることになった際、中央気象台長の岡田武松氏(千葉県・1874〜1956)が是を惜しみ、 帝都復興局長官の清野長太郎氏(香川県・1869〜1926)に申し入れ賛同をえて、 この地に移植された銀杏です。
                   千代田区内堀通りの気象庁前の大手濠竹橋公園内。
 

東京都の黄葉の標準木。(生物季節観測)
生物季節観測とは、生物(動植物)に及ぼす気候の影響や季節の遅れなどを知るために、 生物の状態の季節による変化についての観測で、人の手を加えたものではなく、自然に近い状態の生物を対象としています。 日本においては、1953(昭和28)年に「生物季節観測指針」が制定されたことにより、 全国規模で一定の基準による生物季節観測が開始されました (以前も生物季節観測は行われていましたが、観測方法が統一されたのは1953年です)。
  大手濠に突き出た竹橋公園の標準木。08.12.04.
銀杏標準木は皇居大手濠の竹橋に立つ


生物季節観測の規定種目。 指定されたすべての気象官署が観測する種目で、 日本全国に広く分布している生物を対象にして、気象官署観測業務規程第69条及び71条に定められている。
◎ 植物12種目
      (ウメ、ツバキ、タンポポ、サクラ、ヤマツツジ、ノダフジ、ヤマハギ、アジサイ、サルスベリ、
       ススキ、イチョウ、カエデ)
◎ 動物11種目
      (ヒバリ、ウグイス、ツバメ、モンシロチョウ、キアゲハ、トノサマガエル、シオカラトンボ、
       ホタル、アブラゼミ、ヒグラシ、モズ)

植物12種目の16現象。   梅の開花・桜の開花や満開・イチョウの黄葉・カエデの紅葉・など。
動物11種目の11現象。   鶯の初鳴き・モンシロチョウの初見・ホタルの初見・アブラゼミの初鳴き。
 


その生物季節観測が危機です。
2000年ごろまで全国の57箇所の地方気象台と一部の観測所の約100箇所で観測。 2006年に行政機関の定員削減計画が決定され、2010年度までに気象庁の測候所無人化により、 観測地点が皆無となる。
すでに08年からは、紅葉の見ごろ予想をやめた。理由は民間の気象会社が紅葉予想を行っているとか。
しかし本来の目的は田植えなどの農作業の時期を伝える重要な情報であったのですが。
また地球にとって温暖化などの環境変化を調べる重要な指標で一度途切れると、 継続調査ができなくなると指摘されている。   重要なデータであり官民一致協力してのデータ収集の道は無いのだろうか。
 

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