歴史の浪漫街道  お江戸の神輿 生姜祭りの二宮神社は急石段の降りと登りの醍醐味と豪快な神輿揉み
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    生姜祭り二宮神社  平成21年 9月 (毎年)

 神輿データ:祭神: 国常立尊 台座:三尺四寸(105) 建造年度:文化13年 製作者:小伝馬・三浦屋清吉
     特記:延軒屋根 平屋台造りの古神輿 近年の大修復で鳳凰や屋根紋が替わる 急階段登り
 

石段下鳥居前でのしゃがみ込む荒らしい二宮神社の神輿揉み。09.09.09.
鳥居前で大神輿をしゃがみ込み押し上げを繰り返す二宮神社の激しい神輿揉み

東秋留駅構内かわら版。09.09.09. 商店街入り口のかわら版。09.09.09. 東秋留の高台の二宮神社。09.09.09.   二宮神社
例大祭 09.09.09.(定日)
式典:10時 宮出し11時半石段降り
 宮入 19時クライマックス石段登り
農村歌舞伎の上演 19時半
東京都あきる野市二宮2252。
JR五日市線東秋留駅下車5分
東秋留駅構内 商店街のPOP 高台の上に建つ二宮神社

二宮神社の創建は定かではないが、承平天慶の乱(931-947年)の折、俵藤太(藤原)秀郷がこの神社に戦勝の祈願をしているので、 少なくとも千年以上前からあったことになります。藤太は平将門を討ち果たし、社殿や玉垣を造営したと伝えられていて、 さらに建久年間(1191年〜)には、源頼朝が社領千石を寄進したとの伝承もあります。
多摩郡小河郷に鎮座することから小河大明神と称し、 武蔵総社六所宮(大國魂神社)の本殿の両側に祀られた武蔵国内著名の神、六所のうち、 第二席に位置づけられ二之宮に祀られることから二宮大明神とも称し、 それが現在の社名の元になっている。旧郷社。
東京都指定文化財に指定されている農村歌舞伎(あきる野座)また、境内に接して近郊の発掘物を展示している「二宮考古館」がある。
 

二宮神社の祭りが生姜祭りと呼ばれるようになったのは江戸時代になってからで、 健康を守る食材としてショウガを崇めたのが始まりです。
神社前や女坂に約250の露店が立ち並び、その生姜を食べると無病息災で過ごせると言われている。 生姜は神前への供え物である神饌(しんせん)の一つであったことに由来する。 なを神社販売@500円の生姜は「武蔵國二宮神社厄除生姜」札が付く。
  武蔵國二宮神社の厄除生姜。09.09.09.
武蔵國二宮神社厄除生姜

木戸内本殿前で静かに待つ。09.09.09. 社務所から拝殿へ向かう神職たち。09.09.09. 本殿に向け雅楽が奉納。09.09.09.
木戸内に鎮座して祭礼式を待つ 祭礼式のため拝殿に向かう神職 拝殿で雅楽が鳴り響く

宮司が宮殿から御霊抱え。09.09.09.) 御霊を白幕で覆い隠す。09.09.09. 御霊写しの儀終える。09.09.09.
宮司が宮殿より御霊抱え 宮司と御霊を白幕で覆い隠す 神輿に御霊を入れ桟唐戸閉める

本殿から全ての供え物を個々に拝殿へ移し、 本殿と拝殿の薄暗い渡り廊下で、最後に本殿内の宮殿から祭神御霊を宮神輿に移す。御霊移し補佐は白丁。  

白丁が鳳凰外し木戸から拝殿脇のお仮屋へ抱え出す。09.09.09. 渡御準備できて神輿をお仮屋から出る。09.09.09. 宮出しの挨拶に拝殿前へと担ぎだす。09.09.09.
白丁が鳳凰を外しお仮屋へ 白木担ぎ棒を取り付けて境内へ 拝殿前へ宮出し挨拶へ担がれる

足場気にしながら石段降り出す。09.09.09. 宮出しはそろりそろり。09.09.09.   約50段の急な石段を宮神輿がじわりジワリと降りて宮出しです。 警護班は石段下の観衆を鳥居の外へ危ないぞと追い払う。

しゃがみ込む激しい神輿揉み。09.09.09. 押し上げる。09.09.09. またしゃがみ込む。09.09.09.
笛合図で激しくしゃがみ込む 素早く反動つけ押し上げる またしゃがみ込む

神輿指揮者の笛の合図でしゃがみ込み、反動付け押し上げ立ち上がる。 簡単そうに見えるが足腰鍛えた担ぎ手にしかできない激しい神輿揉みです。  

渡御の神社前辻で神輿揉みの合図。09.09.09. しゃがみ込み神輿揉みは足腰強くないと。09.09.09. 渡御中じっと神輿見守る獅子頭。09.09.09.
辻にきて神輿揉みの合図 危ない!しゃがみ込みが腰砕け 神輿を守護する獅子頭

承平天慶の乱のとき、俵藤太(藤原秀郷)は平将門討伐の戦勝の祈願を二宮神社にしており、 その武運を鼓舞するためのに激しい神輿揉みが行われているようだ。 渡御には宮入の19時まで宮神輿を守護する獅子頭が付かず離れずに同行している。  

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平屋台造りの古神輿の伝統と伝承の祭礼を氏子衆が守る二宮神社

本殿は、棟札によると1680年の建築。「三間社・流れ造り・銅板葺」の江戸初期の形態を伝える貴重な文化財。 本殿のなかに安置されている「宮殿」は、 薄暗くて外部からは垣間見ることはできないが、 「一間社・見世棚造・板葺目板ち」の小さな本殿建築で、室町時代後期以前の制作といわれている。  

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