鶴見川流域に72社あった杉山神社。
「杉山神社の本社はどこか、御祭神はだれか」昔から盛んに議論されてきましたが、未だに定説がありません。
明らかなことは、杉山神社の分布が鶴見川・帷子川・大岡川の三水系、及び多摩川の右岸(川崎寄り)に限られていること、
多摩川の左岸(東京寄り)地域は氷川神社が多いこと、杉山神社が数多く分布する旧都筑郡でありながら現在の旭区内には一社もなく
他の神社の勢力が優勢であることなど、ごく一部に限られます。
杉山神社の分布状況から「杉山の神」を奉斎する集団が、海を渡って江戸湾(東京湾)に入り、
各河川を遡りながら開発を進めたのではないかと考えたくなりますが、それも推論の域を出ません。杉山神社についての研究はまだまだこれからです。
一般に古い歴史をもつ神社ほど、由緒や御祭神がよく分からないと言われています。
つまり「杉山神社考」とは、杉山神社が古社であることの証明に他なりません。 (杉山神社研究会より転記) |
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