歴史の浪漫街道  お江戸の神輿 二天棒担ぎ千貫神輿の河原稲荷神社は千住河原町市場のやっちゃ場の鎮守
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


     河原稲荷神社 平成20年9月 (不定期)

神輿データ: 祭神:倉稲魂命 台座:四尺(122) 建造年度:明治4年 (1872) 製作者:京都・
鈴木専七  彫金の技が冴える見事な錺神輿 錺神輿の傑作と称されている。10〜20年毎渡御
 

清掃行き届いた河原稲荷神社。08.09.14. 子供神輿先導する引き太鼓。08.09.14.   河原稲荷神社。
やっちゃ場(青果市場で現在の千住河原町市場)の鎮守。
創建は不明。戦災で資料喪失したのか、 境内の何処にも縁起由緒が記載されていない不思議な神社です。
東京都足立区千住河原町10-13。
社殿前に子供神輿2基が鎮座 昭和3年に市場寄贈の引き太鼓

やっちゃ場: 天正4年(1576) 織田信長が安土城を築いころ、 自家産や近くの小川でとれた川魚などを道端に並べたのが市場開設のはじまりで、 江戸の初期から”庶民の台所”として活気に満ちていた。 神社境内には明治39年(1906)に建てられた千住青果市場開設330年記念碑がある。

文禄3年(1594)千住大橋が架けられると、野菜や川魚などの荷が増え、 元和2年(1616)掃部提も築かれ人家も出来て商売がではじめ、露天の立売りからよしず張りの仮屋となり、本造りの店舗へと進む。 享保年間(1720)神田・駒込とともに江戸の三市場の一つとなり、幕府御用市場となる。

やっちゃ場現在は東京都中央卸売市場足立市場。 足立区千住橋戸町50。
昭和20年2月、千住大橋の袂の住橋戸町に青果物と水産物を併設した中央卸売市場を開設された。 昭和54年9月水産部門を単独となり他の部門は移転した。 足立市場は東京都に3ケ所ある中央卸売市場(足立・築地・大田)のうち、 唯一の水産物専門市場です。
 

整然と飾られた神輿庫。08.09.14. 古風な鳳凰が燻し銀のように輝く。08.09.14. 千貫神輿説明板。08.09.14.
神輿庫に鎮座する宮神輿 江戸神輿の古風な鳳凰を載せる 千貫神輿の説明板は450貫

昔はやっちゃ場(青物市場の俗称)の若衆が宮神輿を二天棒で担いでやっちゃ場に担ぎ込み、 神輿揉みを十分行ってから氏子区域を渡御したとか。
神輿庫を見入っていると、神輿庫のガラス戸を開けていただき、 細長提灯の倉橋魂とは前宮司のこと、神輿渡御は砂袋をぶら下げて、 と前宮司と同期との70代の方から丁寧な説明を頂く。
静かな境内の中で大祭で町内を巡行する子供神輿が鎮座しているが、 是非とも宮神輿の渡御を観たいものです。
 

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