歴史の 浪漫街道 大黒湯・喜多の湯は甍の銭湯を現代に再建させた風呂屋の意地。唐破風の銭湯、生き残れ。
町家建築の歴史的遺産



昭和浪漫・甍の銭湯/唐破風 其の弐



    大黒湯


「大黒湯」 これぞ東京の銭湯。民の歴史的遺産です。
大型の凛とした切妻屋根、重厚感と風格漂う唐破風、これぞ宮大工真髄の伝統の技です。 唐破風の下には鳳凰と大黒天さんの彫刻。 白壁の上には七福神の恵比寿さんと布袋さん。紛れもない東京銭湯の代表でしょう。 創業は昭和4年(1929)東京都足立区千住寿町32-6。撮影・05.08.17.
  大黒湯の白壁の上の恵比寿。05.08.17. 大黒湯の白壁の上の布袋。05.08.17.


    富士見湯

白山の富士見湯。05.08.30. 富士見湯の唐破風。05.08.30. キリッとした切妻屋根と唐破風のこの重厚さ。正に東京銭湯の風格ある風呂屋です。 昔は富士山が見える銭湯だったのでしょうか?「富士見湯」。東京都文京区白山1-3-5。撮影・05.08.30.


    菊水湯
本郷は意外と坂の多い地形・台地なのです。旧町名の真砂町(まさご)には多くの文人達が 住み、疲れた頭を癒しにこの銭湯に通ったのか。菊と流水の透かし彫りが見事な「菊水湯」 東京都文京区本郷4-30-16。撮影・05.08.30. 本郷の菊水湯。05.08.30. 菊水湯の菊と流水透かし彫り。05.08.30.


    月の湯

木造建築の月の湯。05.08.17. 月の湯の唐破風。05.08.17. 今は殆ど姿を消した木造建築の唐破風造りの銭湯「月の湯」。木目が見える唐破風です。 無粋な玄関テントとシャッターとは残念です。宮大工により昭和8年(1933)に建築の銭湯。 東京都文京区目白台3-15。撮影・05.08.17.


    亀の湯
唐破風と切妻屋根が見事な「亀の湯」本郷通り駒込からの急な下り坂に面して いてもドンと構える銭湯ですが後に設置されたアーケードが端麗な容姿の唐破風の邪魔をする。 東京都北区西ヶ原1-56。撮影・05.09.08. 見事な唐破風と切妻屋根の亀の湯。05.09.08. アーケードに隠される亀の湯の唐破風。05.09.08.


    玉の湯

これぞ東京銭湯の玉の湯。05.07.15. 玉の湯の正面はまさに昭和浪漫。05.07.15. お見事、東京銭湯の代表格です「玉の湯」
白土塀、丸電燈、つがい鶴の透かし彫り、唐破風、切妻屋根これら全てが銭湯の味です。
創業は昭和23年(1948)です。
東京都杉並区西荻北3-32。撮影・05.07.15.


    東京浴場
切妻屋根と唐破風そして白壁が見事に調和しているその名も「東京浴場」 唐破風横の松の木と切妻屋根の3箇所の朱色壁に白き鶴そして 高天窓が全面に設けられ清潔感と開放感あふれる大型の銭湯です。 品川区大井2−2−16。   広々と開放感あふれる銭湯。06.06.29. 松と唐破風が見事に風情をかもし出す。06.06.29.


    松の湯

コインランドリーも具えた松の湯。06.06.29. 唐破風が見事な松の湯。06.06.29.   殆ど車も通らない静かな住宅地の中に小さな事務所も混在するエリア内の銭湯です。
内風呂が充実した時代でも癒しを提供して唐破風の銭湯は奮戦中です。
「松の湯」 品川区西五反田6−18−3。


    辰巳天然温泉
辰巳天然温泉。緑に囲まれた銭湯で甍の唐破風が目立ちます。 都内では珍しい天然温泉です。
あぁ〜極楽極楽。東京都大田区西蒲田1-16-14。
  唐破風が見事な辰巳天然温泉。06.06.29. 天然温泉と出迎える唐破風は極楽浄土の入口。06.06.29.


    明神湯

赤土塀に囲まれた大型銭湯の明神湯。06.06.29. 凛とした切妻屋根と高天窓と唐破風。06.06.29.   明神湯。今では姿を消し見かけることが少ない土塀に囲まれた銭湯です。
大型の凛とした切妻屋根と天窓、 重厚感と風格漂う唐破風、まさに銭湯だ! です。
大田区南雪谷5-14-7。


    庚申湯
東京の銭湯の味を残して最近改修された清潔感がある「庚申湯」ですが 玄関は唐破風の下に無くずらして設けられ外壁の蓬色は編集者にはちょっと違和感がありますが。
東京都西東京市芝久保町1-13。撮影・05.07.15.
最近リニューアルされた庚申湯。05.07.15. 東京銭湯の定番彫刻。05.07.15.


    元の湯

東京の銭湯を醸し出す元の湯。05.08.13. 甍と鬼瓦そして透かし彫りが見事な元の湯。05.08.13. 唐破風と切妻屋根そして透かしのつがい鶴が東京の銭湯を醸し出している「元の湯」 JR武蔵境北口の商店街から路地に入り込むと喧騒とした駅前とは打って変わって静寂のなかの 旧家の老木の松と大桜が癒しを演出しています。
東京都武蔵野市境1−8。撮影・05.08.13.


    峰の湯
峰の湯。梁は肌色で天窓枠は朱色と艶やかさを醸し出している。 ブロック塀には湯船に浸る子供達アンパンマンそして馬鹿殿たちを画き憩いの場をアピールしている。 清瀬市竹丘1-10-8。   竹丘団地商店街にある峰の湯。06.06.30. 塀に画かれた大人と子供達が裸で集う湯船。06.06.30.


    喜多の湯

甍の入母屋屋根と唐破風の喜多の湯は西武池袋線清瀬駅前です。。06.06.30. 反り出す見事な唐破風です。06.06.30.   喜多の湯。近年再建された大型銭湯で見事な甍の入母屋屋根と唐破風です。 夜間はスポットライトで銭湯全体を闇に浮かび上がらす工夫もされている。 身近な癒しの場として又憩いの場として地下スタジオを設けてありバレエや劇団の稽古場として使われている。 経営苦しく年々銭湯が減少する中で宮作り銭湯復活には大感動です。清瀬市元町1-7-7。


温泉マーク。  地図記号として温泉地を表す。一般的には公衆浴場を示す記号です。 と答えますがしかしその由来となると答えられません。そこで調べました。
1。万治4年(1661)江戸幕府が農村の土地争いの収束覚書の添付図に温泉記号が 記載され群馬県安中市の磯辺温泉に日本最古の記号を使用したとの記念碑がある。
2。明治12年(1879)陸軍参謀本部が作成の地図にドイツで学んだ測量と記号を使用した。
3。昭和6年(1931)別府温泉亀の井旅館の油屋熊八が創業20周年記念に大掌大会 時に不鮮明な手形をみて温泉マークとして別府観光の宣伝に使用して一躍有名になり一般化した。
等々諸説あります。写真は現在使用される銭湯の暖簾ですが右揺れや左揺れがあります。
温泉マーク-2. 温泉マーク-4.


    小杉湯  橋の湯

高円寺の小杉湯。05.08.17. 小杉湯の鯉の透かし彫り。05.08.17.   田無の橋の湯。05.08.29. 橋の湯のつがい鶴。05.08.29.
小杉湯 鯉の透かし彫りの小杉湯   橋の湯 つがい鶴の透かし彫り橋の湯

「小杉湯」 鯉の透かし彫り 杉並区高円寺北3-32.
「橋の湯」 つがい鶴の透かし彫り 西東京市田無町6-3.
 

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