歴史の
浪漫街道
甍の銭湯。切妻屋根と透かし彫り、凛とした千鳥破風は我々に癒しと潤いを与えてくれる。
町家建築の歴史的遺産
昭和浪漫・甍の銭湯/千鳥破風 其の壱
功泉湯
重厚な切妻屋根の甍が素晴らしくデンと構えた大型銭湯の「功泉湯」。下から見上げる千鳥破風も見事です。 温泉旅館風のこの大型銭湯は民の歴史的遺産に間違いない。
東京都板橋区西台2−17。撮影・05.09.08.
タカラ湯
千鳥破風が見事な銭湯。東京の銭湯では殆どない珍しい一羽つると七福神。 龍に乗った七福神の透かし彫りなのです。拡大してご覧下さい。 一見の価値ありますよ。
東京都足立区千住元町27-1。
「タカラ湯」撮影・05.08.17.
タカラ湯は昭和2年に荒川土手近くに開業。 昭和13年 道を挟んだ現在の場所に改築し柴又帝釈天の宮大工に入口の七福神の彫刻を依頼。 終戦直後の闇市隆盛のころ、何しろ当時の客入りといったら、それはすごかったようだ。 毎日千五百人から二千人、大晦日などは三千人ほども客が入っており、 浴場内が歩けないくらいだったそうだ。また、しお湯と呼ぶニガリを入れた浴槽があったが、 塩分が強く入浴客の体が浮いてしまうので、つかまり棒が付けられ、 少々のキズはすぐなおってしまったという。
柏湯
業容転換の銭湯
。200年近い歴史ある下谷の「柏湯」ですが 家庭風呂普及のために厳しい経営環境に対処すべく 外壁を改修して下駄箱や番台は往時のままとした下谷ギャラリーとして 見事に再生させ平成5年(1993)にオープンした「スカイザハウス」。 台東区谷中6丁目-1。
芸大の近くで文教の地であるがゆえにできる営業方針の転換事例です。 今多くの銭湯が廃業してます。 地区のコミュティーセンターとして再利用できないものでしょうか。 都内の銭湯は'06.05月現在994軒40年前2500軒。
弁天湯 末広湯
千鳥破風や切妻屋根の風呂屋を見ると、ああ・・癒しの東京の銭湯だ〜と和みますね。 路地裏であるが一羽鶴の透かし彫りが目に付く「弁天湯」。 墨田区向島1-9-8。
周辺が鬱蒼とした樹木に囲まれた 「末広湯」。そのために銭湯全体が見えない。 墨田区泉1-5。
曳き舟湯
切妻屋根と千鳥破風下には亀の透かし彫りの「曳き舟湯」。 取材日は更衣室と浴室の全面改装中で資材が千鳥破風の下を占拠しているのです。 頑張れ!東京銭湯!墨田区京島1−7−10。撮影・05.08.17.
梅の湯
元禄時代を彷彿させるような鮮やかな朱塗りの銭湯と神輿のドッキング。まさに江戸庶民の縁しです。 第六天榊神社の例大祭の町内神輿が「わっせいわっせい」と担ぎ手の掛け声と鈴を 「シャンシャン」と響かせて銭湯の前を通り過ぎて行く。これぞお江戸の銭湯です。
甍と二段千鳥破風、朱塗りの梁と彩色豊かな鶴の透かし彫り。お江戸元禄の銭湯でしょう。 この銭湯は平成15年のNHK朝の連続ドラマ「こころ」のロケ地とか。 「梅の湯」 東京都台東区蔵前4丁目9-2。
三筋湯
三筋湯。千鳥破風が切妻屋根を引き立てている。 年々廃業していく東京銭湯ですが、内風呂には無い広い浴槽と高い天井そして裸のお付き合い それが銭湯。頑張れ銭湯!昭和浪漫!と応援したい。 台東区三筋2-13-2。
快哉湯
快哉湯。ネーミングが良いですね〜こころよいカイナリユ。 東京銭湯では見かけない千鳥破風ふうの三つの入母屋屋根。屋根の雑草が気になりますが。 古風な筈ですよ!昭和3年(1928)の建築です。台東区下谷2-17-11。
鶴の湯
鶴の湯。切妻屋根を引き立てるバランスがよい見事な千鳥破風。 白壁に黒色家紋が非常に目立ちます。昭和34年(1959)に建替えている。 台東区浅草5-48-4。
常盤湯
常盤湯。玄関戸袋のタイル張りが異様に目を引く。そして屋根の勾配が絶妙な銭湯です。 側面から見ると湯船の天井が非常に高いのです。 江東区常盤2-3-8。
花の湯
切妻屋根に白壁と色あせているが朱塗りの梁とがなじむ銭湯ですが 残念ながら本来は千鳥破風の正面玄関はタイル壁に囲まれ銭湯の味が薄れている。 タイルから白壁に瓦葺として欲しい。「花の湯」品川区大井5−5−19。
ここで一服 フォーカス
偶然カメラが写し捉えたお江戸の朱塗りの銭湯を賑やかに横切る町神輿。まるで元禄時代の江戸市井です。
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