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町家建築の歴史的遺産 |
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昭和浪漫/銭湯のペンキ絵とタイル絵 |
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昭和4年(1929)建築の唐破風銭湯の タイル絵ペンキ絵達です。
そ〜タイル壁をはさみ親子の・夫婦の・
兄弟の・もう出るぞ〜もうチョット待って〜
外で待ってるぞ〜瓶牛乳払っといて〜
大らかな長閑な声が反響していました。 |
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銭湯のペンキ絵。 大正元年(1912)に東京は神田猿楽町の「機械湯」
で浴室壁面の裸のブリキ板では寂しいと描かれたのが始まりで、題材は風景が多く中でも富士山の絵が最も多い。
「銭湯に富士山」の銭湯文化は、機械湯が依頼した絵師が静岡掛川市出身で描いたのが富士山。
湯船につかり富士を見ながら極楽・・と、それが評判を呼び、瞬く間に広がった。
ペンキ絵は東京周辺に多いが新潟県や岡山県にも見られる。
近年銭湯の内装は維持管理の楽なタイル張りが主流となり腕奮うペンキ絵師は現在数人である。 |
銭湯のペンキ絵は、関東ならではの銭湯文化です。
関西など他の地方では湯船が壁際ではなくて浴場の中央にあったり、壁がタイル張りだったりして、背景画は広がらなかった。 |
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銭湯のタイル絵。大正から昭和にかけて取り入れられた装飾であり、
おもに男湯と女湯の境にある部分にタイル絵がはめ込まれている。
上段のタイル絵のモチーフは皆が知っているお伽噺の猿蟹合戦と舌きり雀が描かれている。
このタイル絵は女湯に取り付けられている。 |
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タイル絵は殆どが九谷焼で山水・鯉・物語のモチーフが多く使われている。
このタイル絵は源平合戦の屋島の戦での扇の的を射落とす那須与一を描いている。
五条大橋の牛若丸と弁慶の出会いの合戦。このタイル絵は男湯に取り付けられている。 |
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正面玄関番台の壁面に取り付けられたタイル絵です。
松と梅そしてつがい鶴と亀が画かれた
睦ましい夫婦合のタイル絵でほのぼのとした絵柄です。
撮影は全て東京江戸たてもの園。 |
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銭湯の富士山が我が家にも。
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合は、銭湯10軒まわると、自分の家の浴室に貼れる「銭湯背景画」が
もらえるスタンプラリー 「風呂屋の富士山詣で」 を2009年9月30日まで開催中です。
背景画は現在日本に数人しかいない、現役絵師の中島盛夫さんが、ヨットの浮かぶ海と富士山を描いたもの。
水に濡れても破れない合成紙でできており、浴室の壁に水だけで張ることができる 縦28CM、横42CM。
スタンプノートは: http://www.1010.or.jp/ からダウンロード。 問い合わせ同組合は: 03−5687−2641
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