歴史の浪漫街道   富岡八幡宮の真夏の祭りは、千貫神輿を揃いの真白き印半纏と紺の鉢巻で一糸乱れぬ担ぎ
伝承と伝統の民族文化遺産



祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


  maturi-utiwa-.jpg(3356 byte)   富岡八幡宮 「例大祭」 平成18年8月 (3年毎)



富岡八幡宮の社殿。06.05.26.   富岡八幡宮は寛永4年(1627年)当時永代島と呼ばれていた現在地に御神託により創建されました。 周辺の砂州一帯を埋め立て社地と氏子の居住地を開き総じて六万五百坪の社有地を得たのです。 世に「深川の八幡様」と親しまれ今も昔も変わらぬ信仰を集める「江戸最大の八幡様」です。 貞享元年(1684)境内で勧進相撲が行われ以降享和元年(1801) までの年間2場所の本場所のうち31回が境内で執り行われた江戸勧進相撲発祥の地でもある。
神幸祭。8月13日(日曜)残念今年は陰祭り。 東京都江東区富岡1-20-3。

※富岡八幡宮の本祭りは、3年毎の氏子町会神輿54基の神輿行列を指す。


見事な千貫神輿の「一之宮」の今にも飛び立ちそうな大鳥。06.08.13. 待っていました例大祭に公開された大神輿の「一之宮」06.08.13. お江戸三大祭りの深川八幡祭りの主役「二之宮」。06.08.13.
黄金神輿の鳳凰の目にダイヤの一之宮 4.5T日本一重い一之宮 黄金神輿2.Tの見栄えある二之宮神輿

「一之宮」深川に屋敷があった紀伊国屋文左衛門が元禄時代に総金張りの八幡造り神明造り 春日造りの3基の神輿を奉納したのが深川の自慢であったが関東大震災で焼失。 平成3年に68年ぶりに復活した。台座5尺、高さ:14尺5寸(4m)重量:4.5トン 屋根延金地塗神輿で 鳳凰の目などにダイヤモンドやルビーなど多数で装飾されている。日本一重い大神輿です。 重すぎて、平成3年の初担ぎ以降渡御はしない。

「二之宮」本社神輿が重すぎ担げないため実用的な渡御する神輿として平成9年完成。
台座4.5尺、高さ:10尺8寸(3.3m)重量:2トン 屋根延金地塗神輿。 氏子といえども白印半纏着用で無いと担げない伝統です。
 


なんと華やかで可憐な先導役の手古舞と高張り提灯。06.08.13. 本社神輿「二之宮」にも勢いよく清め水。06.08.13. 富岡八幡宮の深川八幡祭りの先導役はかっては木遣を歌う辰巳芸者でした。 下町お江戸三大祭りの伝統を受け継ぎ現代も手古舞が渡御の先頭に立ち華を添えています。
深川八幡祭りは「水かけ祭り」沿道から神輿や担ぎ手に豪快に水が浴びせられている。

木遣: 木遣歌の略。本来は神社造営の神木などの建築用木材を大勢で運ぶときの労作歌。 音頭取りの独唱と大勢の斉唱が掛け合いで入る音頭形式でテンポがおそい。 仕事歌としてよりも祝儀歌として歌われる。現代では芸者に代わり手古舞が役割を果す。  

手古舞: 江戸時代の祭礼の余興に出た舞。 もとは氏子の娘が扮したが、後に芸妓が男髷に右肌脱ぎで、 伊勢袴・手甲・脚絆・足袋・わらじをまとい、花笠を背に掛け、鉄棒を左・ 右に牡丹の花の黒骨扇を持ちあおぎながら木遣を歌って神輿の先駆けをする。  


ワッショイ、ワッショイ。来ました来ました大神輿が。 二之宮神輿は2トンですが見栄えも担ぎ方もまさに千貫神輿です。 150名の担ぎ手達が六本の白木の担ぎ棒で威勢よく見事に担ぐ壮麗な神輿は一見の価値ありです。  

掛け声:「ワッショイワッショイ、ワッショワッショ」合いの手は 「コリャサ」「ドッコイ」「ホイサ」のみでこれ以外は伝統を重んじて厳禁である。
平担ぎ:全員前向きの江戸前担ぎで、肩に神輿を入れ腰を伸ばし細かく早駆け足で担ぐ。 したがって大神輿でありながら巡行速度は驚くほど速いのです。
 


担ぎ手達は花の五番手。引き受け即差しきりの特訓?06.08.13. 総代先導役の大号令で二之宮の渡御再開。06.08.13. 見せ場に向かおうと逸る担ぎ手達を必死で神輿を押さえ込む先導役。06.08.13.
神輿引き受け即気合入れの差しきり 先導役の出立つ号令に勇壮に渡御開始 逸る担ぎ手達を先導役が必死に押え

二之宮神輿の渡御中最大の見せ場これから先の永代橋の差しきり渡御です。 総代先導役も担ぎ手達も気合が入る。花の五番!担ぎ手達の晴れ舞台です。


例大祭に必ず渡る永代橋で差しきりの大号令。06.08.13. 担ぎ手花の五区。150名の息の合った差しきり。06.08.13. 担ぎ手達が差し上げたまま永代橋を渡る。06.08.13.
永代橋で先導役がさーせ!サーセの大声 担ぎ手達が一気に息の合った差しきり ぶれることなく差しきりのままの渡御です

隅田川に架かる永代橋で揃いの半纏に身に纏った「神輿総代連合会」先導役の差しきりの号令のもと 見事に息の合った大神輿の差しあげです。 橋が架かってなかった江戸時代の隅田川を渡るときの担ぎ方の伝統なのです。  

差し上げ:神輿を高く差し上げ「サーセ・サーセ」の掛け声とともに担ぎ棒を片手で支えながら、 別の手で担ぎ棒を叩きながら右回りする。
差しきり:差し上げをしたまま回転せず直進する。担ぎ手達の息が合わないと出来ない。
 


  富岡八幡祭り 町内神輿


深川八幡祭り町内神輿代表の「宮元仲二」は陰祭りも巡行です。06.08.13. 富岡八幡宮の町内神輿「宮元」06.08.13.   富岡八幡宮の深川八幡祭りは今年と来年は陰祭りです。 残念ながら町内大神輿54基の連合渡御は行われない。
富岡八幡宮のお膝元である門前仲町2丁目「宮元仲二」と富岡1丁目「宮元」 が町内神輿のお披露目をしていました。
町内神輿「宮元仲二」 町内神輿「宮元」


孤軍奮闘の「宮元仲二」が町内大神輿54基を代表しての巡行で深川八幡祭りに賑わいを添えている。 別名水かけ祭りですから豪快に54基分の水かけを受けての巡行です。
さすが祭りだ!神輿だ!の町。 交差分岐ブロックにはめ込まれた団扇・神輿・提灯のプレート。
深川八幡祭りは水かけ祭り。町内神輿代表で受け取る清め水。06.08.13. 下町の祭り神輿の町深川を象徴するプレート。06.08.13.


宮入のため鳥居を潜り拝殿へ向かう宮元仲二神輿。06.08.13. 拝殿前で差しきり披露でご挨拶。06.08.13. 見事に役目を終えてこれから氏子町内へ巡行。06.08.13.
氏子と観客を従えて来る「宮元仲二」神輿 拝殿前での差しきりに歓声と大拍手 急石段を駆け下り氏子町内巡行へ

深川八幡祭りの町内神輿を代表しての宮入り挨拶のため富岡八幡宮拝殿に向かう 「宮元仲二」拝殿前での差しきりそして石段を降りて氏子町内に巡行です。  




ここで一服 フォーカス
富岡八幡宮の白印半纏に捩じり鉢巻の担ぎ手達。これ以外のいで立ちはご法度。06.08.13.
永代橋渡御で偶然に撮影ゲットしていた「MATURIさん」。神輿の情報に感謝。神輿にピントでピンボケご容赦!




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