歴史の 浪漫街道 さくらの名木達  なぜか心打たれる優雅で妖艶な孤高の美しさの江戸時代からの枝垂桜
古木名木達の歴史的遺産



さくらの名木達 / お江戸の枝垂れ桜


    新宿御苑 下の池

遊歩道になだれ込む枝垂。08.03.28.
花弁の簾が遊歩道になだれ落ちる様に垂れて

下の池で同時に満開の枝垂桜。08.03.28. 真白き清楚な花弁が連なる。08.03.28. 枝垂桜の簾越しに光差し込む。08.03.28.
二本の枝垂桜が同時に満開 一重の枝垂桜の花弁が連なる しだれの花弁が滝の様に下る

新宿御苑の下の池の見事な枝垂桜。二本の枝垂れが揃って満開です。 枝垂れている花を全般的に枝垂桜と呼んでいるようですがシダレザクラという品種でエドヒガン( 江戸彼岸)系です。 花弁は白色で小輪一重です。 蕚筒(花の一番外側で花びら、雌しべ、雄しべを保護する花房)がくびれていてイトザクラとも呼ばれている。
この下の池周辺には御苑内でただ一本の枝垂れ染井吉野もあるとか、 取材者の情報不足で発見することができませんでした。撮影・08.03.28.
 

太き幹側から簾越しに光差し込む。08.03.28. 遊歩道になだれ込む枝垂。08.03.28.   枝垂れの内側の丘上から望めば花弁の簾のようです。 樹齢を感じさせる二本の太い幹が小枝を遊歩道になだれ落ちる様に垂れています。

  top-kawaza3-.jpg(1150 byte)   新宿御苑 下の池

新宿御苑下の池の八重紅枝垂れ。紅色に染まってはいるがまだまだ五分咲きです。 エドヒガン系で花弁は濃いピンクの小輪八重で雌しべが二本長く突き出ています。撮影・08.03.28.   まだ五分咲きで糸のように紅を引いている。08.03.28. 淡いピンク色が可憐。08.03.28.

新宿御苑。  正式名は環境省新宿御苑国民公園です。
敷地は天正18年(1590)に豊臣秀吉から関八州を与えられた徳川家康が江戸城に入城した際に譜代の家臣で あった内藤清成に授けた江戸屋敷の一部で内藤氏7代目の清枚は元禄4年(1691)に三万三千石の信州高遠城主となる (新宿中央公園に高遠桜の子孫がある) 明治5年(1872)政府は内藤家から上納された土地と買収した隣接地を合わせた58.7haの敷地に 明治8年に我が国の近代農業振興を目的とする「内藤新宿試験場」が設置されました。
一般公開は昭和24年からで入園口は新宿門・大木戸門・千駄ヶ谷門がある。
 

  top-kawaza3-.jpg(1150 byte)   六義園 内庭大門

園内一杯に悠然と枝先を垂らす。08.03.27. 春風にゆ〜らりと揺れる枝先。08.03.27. 大木の枝垂でも花弁は純白で可憐です。08.03.27.
内庭大門の大枝垂桜が佇む 絡み合わんばかりの極細の小枝 花弁は白色で小輪一重

和歌の庭は回遊式築山泉水の江戸の名園。08.03.27.   六義園。川越藩主の柳沢吉保が元禄15年(1702)に築園した和歌の趣味を基調とする「回遊式築山泉水」 の大名庭園です。その後岩崎弥太郎の別邸となり、東京都に寄付され昭和13年(1938)一般公開されました。
枝垂桜が満開時期にはライトアップされ特別名勝にふさわしい幻想的な世界へと観る者達を誘います。
東京都文京区本郷駒込6-16。撮影・08.03.27.

  top-kawaza3-.jpg(1150 byte)   小石川後楽園

枝垂桜を四方から望める見事さ。08.03.27. 樹齢60年の枝垂桜の馬場桜。08.03.27. 見方で幹を隠したり見せたりと変化する。08.03.27.
枝垂桜の馬場桜を左側から望む 小石川後楽園正面広場の馬場桜 枝垂桜の馬場桜を右側から

小石川後楽園の枝垂桜は別名を馬場桜と称し、推定樹齢は60年です。 園内入口正面に入園者を迎えるように大手を広げて悠然と佇んでいる。撮影・08.03.27.  

豊かに枝垂れるカントク亭前の大枝垂桜。08.03.27. 枝先を周回路に落としこむ。08.03.27. 都心とは思えぬほど静寂の桜園。08.03.27.
涵徳亭前の枝垂桜と後方の紅枝垂れ 伸びやかに垂れ下る枝垂桜 都心の喧騒の中で静寂の桜の園

馬場桜や枝垂桜に引け取らぬ紅枝垂桜。08.03.27. 紅枝垂の内から望めば幻想的な花枝。08.03.27. 陽射しで紅枝垂の色合いが変化する。08.03.27.
渡月橋脇の紅枝垂を屏風岩から 深山幽谷のなか紅枝垂がより幻想的 陽射しの変化で七変化のごとく

小石川後楽園。寛永6年(1629)に水戸徳川家の祖である頼房が中屋敷(後に上屋敷)として造ったもので、 二代藩主の光圀が「回遊式築山泉水庭」として完成させる。 後楽園の名は中国の「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から名付けられた。 「後楽園」まさに水戸黄門らしい。一般公開は昭和13年((1938) 東京都文京区後楽1-6。撮影・08.03.28.  

小石川後楽園は文化財保護法の国の特別史跡・特別名勝に指定されているが、 二重指定を受けているのは全国でも小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園、金閣寺などごく限られている。  

  top-kawaza3-.jpg(1150 byte)   上野恩賜公園

花見客を出迎えるような広小路口の枝垂桜。08.03.27. 繭玉を連ねたような枝垂桜。08.03.27. 枝えだに花柄が重なり花弁が連なる。08.03.27.
上野恩賜公園広小路口の枝垂桜 まるで繭玉を吊るす繭団子の様 花柄が密生する古い品種の糸括

上野恩賜公園の枝垂桜。この枝垂桜は花弁は白色で小輪一重ですが、花柄が重なり花弁が密生して、 まるで繭玉を連ねたお江戸の万灯傘の様です。
糸括(イトククリ) 江戸時代から受継がれてきた古い品種で、 糸で束ねられたように花が咲くことから命名されています。
枝垂桜ではあるが独特の風格を醸しだす江戸時代を彷彿とさせる桜です。
東京都台東区上野公園・池之端三丁目広小路口。撮影・08.03.27.
 

上野恩賜公園は、明治6年の太政官布達によって、芝、浅草、深川、飛鳥山と共に、 日本で初めて公園に指定されました。江戸時代は東叡山寛永寺の境内地で、明治維新後官有地となり、 大正13年に宮内省を経て東京市に下賜され「恩賜」の名称が付いています。  

  top-kawaza3-.jpg(1150 byte)   皇居北の丸公園


北の丸公園皇居乾門前交差点の淡紅色枝垂れさくら。 天候は曇天春雷が鳴り響く中での写真取材でした。 枝垂桜下にある説明看板には八重紅枝垂と明記されているが、 花弁を観察した限りでは間違いなく一重淡紅枝垂桜です。 説明板の誤記なのでしょうか。設置場所を間違えたのでしょうか。
東京都千代田区北の丸公園乾門前。撮影・07.04.04.
 

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