浄真寺の地は、もともとは世田谷吉良氏系の奥沢城であった。小田原の役後同城は廃城となったが、
寛文5年(1675年)に当地の名主七左衛門が寺地として貰い受け、延宝6年(1678年)、
珂碩(かせき)が同地に浄真寺を開山した。
九品仏は本堂の対面に3つの阿弥陀堂があり、それぞれに3体合計9体の阿弥陀如来座像が安置されている。
この9体はそれぞれ、上品上生(じょうぼんじょうしょう)、上品中生、上品下生。中品上生、中生、下生。下品上生、中生、下生を表し、
あわせて九品(あるいは九品往生)という。 この九品の仏から、浄真寺は通称「九品仏」と呼ばれている。
本堂には同じく木造釈迦如来坐像がある。いずれも寛文7年(1667)から延宝2年(1674)の作です。
尚、仁王門の楼上にも阿弥陀如来と二十五菩薩像が安置されている。 |
|