歴史の浪漫街道 イチョウの名木達  九品仏の境内には多くの古木があり武蔵野の面影を今に残す霊域です
古木名木達の歴史的遺産


イチョウの名木達 ・ 都内


  ityou-8-.jpg(1207 byte)   浄真寺 九品仏のイチョウ

風神雷神が守る仁王門。09.12.02. 参道挟んで並立する大イチョウ。09.12.02.   九品仏(くほんぶつ) の
  大イチョウ。
浄真寺(浄土宗の寺)
  山号は「九品山」
世田谷区奥沢7-41。
  撮影:09.12.02.
重厚荘重な寛政5年建立の仁王門 本堂前の参道を挟んだ大銀杏

浄真寺の地は、もともとは世田谷吉良氏系の奥沢城であった。小田原の役後同城は廃城となったが、 寛文5年(1675年)に当地の名主七左衛門が寺地として貰い受け、延宝6年(1678年)、 珂碩(かせき)が同地に浄真寺を開山した。

九品仏は本堂の対面に3つの阿弥陀堂があり、それぞれに3体合計9体の阿弥陀如来座像が安置されている。 この9体はそれぞれ、上品上生(じょうぼんじょうしょう)、上品中生、上品下生。中品上生、中生、下生。下品上生、中生、下生を表し、 あわせて九品(あるいは九品往生)という。 この九品の仏から、浄真寺は通称「九品仏」と呼ばれている。
本堂には同じく木造釈迦如来坐像がある。いずれも寛文7年(1667)から延宝2年(1674)の作です。 尚、仁王門の楼上にも阿弥陀如来と二十五菩薩像が安置されている。
 

浄真寺本堂前の天然記念物の大銀杏。09.12.02. すくっと伸びる幹。09.12.02. 雌株特有の枝が張り出す。09.12.02.
散り始めた天然記念物の大銀杏 どっしり直立の太い幹 下枝が南方に伸びる

浄真寺本堂前で凛として立つ幹回り4.4M樹高18Mの雌株の大イチョウは東京都天然記念物です。 上部の幹が少し折れ、幹には空洞が見られ、樹勢が衰えたために、平成 11年と12年度に樹勢回復の土壌改良が施されました。  

樹勢豊かに見える大イチョウ。09.12.02. 類を見ない手厚い保護。09.12.02.   本堂前の参道を挟んで天然記念物と並立して立つ大銀杏です。
樹勢豊かに見えるが、近づてよく見れば主幹の樹皮が傷んだのか手厚く保護されており、 養成中の幹回りは3.8Mの雄株の大銀杏です。
全景で見れば豊かな樹勢 幹は手厚く保護されている

三つの阿弥陀堂の中品堂前の参道を挟んで大カヤと並ぶ自然樹形のイチョウ。   お堂前で大カヤと並ぶイチョウ。09.12.02. 自然樹形のイチョウ。09.12.02.
中品堂前で銀杏が肩を並べる 伸びやかな自然樹形です

右側のお堂(中品堂・ちゅうぼん)前の参道を挟んで 左側の大木のカヤは幹回りが5.5M 樹高27M(都天然記念物)と対の右側の大イチョウは幹回り3.6Mです。

 

イチョウを従えて悠然と立つ大カヤ。09.12.02. ずっしりとした大カヤの幹。09.12.02.   中品堂前で大イチョウと並立する風格漂う天然記念物の大カヤ
(常緑高木のイチイ科)
周囲を威圧するような大カヤ ずっしりとした大カヤの幹

緑濃い浄真寺の周囲に残る土手は鎌倉期の築城土塁であり、この地がかって奥沢城であったときの名残であり、 3万6千坪に及ぶ広大な境内には都天然記念物のイチョウと同じく樹齢700年以上の大カヤがある。 また、かつてはサギソウ園(世田谷区の花) があり、区民に親しまれていたが、駐車場拡大により取りつぶされ、 残念ながら今は本堂脇の片隅に僅かに残るのみとなり、これを惜しむ檀家、区民は少なくない。  


yahoo!japan 登録サイトのHPです。

  「イチョウの名木・御岳渓谷」にリンク。 「イチョウの名木達」トップページにリンク。