例大祭期間中展示される黒駒の獅子頭と龍虎の獅子頭。
黒漆塗の獅子頭で江戸時代より住吉神社大祭の獅子頭宮出しに担ぎ出されたものです。
地元では、黒漆の地色から、黒駒の獅子と呼ばれてきました。
雄獅子は一本の角、雌獅子は宝珠を頭に載せており、
角、宝珠また耳は双方とも取り替えられるようになっています。
龍虎獅子頭宮出しに、江戸時代から大正年間まで用いられていたものです。
木彫・漆塗で頭頂には赤熊の毛を植えており、龍頭(雄獅子)は黒色で虎頭(雌獅子)は褐色です。
火災の折、龍は水を吹き、虎は砂を吐いて忽ち火を消したという言い伝えがあり、
人々から大切に守られてきたものです。
龍虎を雌雄に見立てた獅子頭は珍しく、江戸時代の作品としても貴重なものです。
共に中央区有形民俗文化財です。 |
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