佃煮のルーツで知られる東京都中央区佃は、隅田川の河口に位置し、いまだに江戸情緒を残すレトロな町。
そもそも佃は、天正18年(1590)徳川家康が関東に下降の際、摂津国佃村から漁民33人呼び寄せ、
鉄砲州向干潟を埋め立てさせ佃島と命名し住まわせたことに始まります。
この佃を社地とする住吉神社は、正保3年(1646)六月住吉大社の分神霊を奉遷祭祀し建立された。
以来、住吉神社の例大祭(佃祭り)は、江戸幕府に許可された由緒ある祭りとして今日に至っている。
揃衣の若衆が獅子頭の鼻先めがけ殺到する獅子頭宮出しや隅田川を渡御する船渡御祭、江戸三大囃子のひとつである佃囃子にのって、
高さ20米にも及ぶ六基の大幟のもと八角神輿が繰り出す風情は、連綿と伝わる江戸下町の祭礼として民族文化的にも希有なものです。 |
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