歴史の浪漫街道   お江戸の神輿 屋島で扇の的を射落した弓の名手の那須与一の伝説の市野倉太田神社が大拍子と篠笛での城南担ぎで渡御
伝承と伝統の民族文化遺産

祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    市野倉 太田神社 平成27年5月 (毎年)

神輿データ:  祭神:誉田別命 台座:二尺五寸(76) 建造年度:昭和50年 製作者:地元大工・横溝良作
特記: 二之宮:胴と台輪が白木造りの勾欄造りです 大拍子と篠笛での城南担ぎ 一之宮(台座一尺八寸)は担ぎ手が役員専用
 

市野倉坂の下へと降りてくる二之宮。'15.05.17.
中央5丁目の急坂を坂の下へと大拍子打ち鳴らしてじわりジワリと降りてくる二之宮

横長POP。'15.05.17. 参道の石段。'15.05.17. 岡上の社殿。'15.05.17.
太田神社例大祭の横長POP 鳥居から境内へ昇る63段の石段 社殿前には明治34年建造の狛犬が守護する

例大祭 '15.05.17.(日曜) 御仮屋から 14時〜宮入19時
 15日(金曜) 宮出し 20時〜御仮屋へ。   東京都大田区中央六丁目3番24号地。
当社は古くは「八幡社」と呼ばれていたが、明治元年の神仏分離令により「太田神社」と改称した。 社号は小田原北条の「北条分限帳」で、当時の市野倉から六郷までを所有していた太田進六郎の氏神だったことから 「太田神社」と改称したと伝えています。
 

鳥居脇の御仮屋。'15.05.17. 大拍子と篠笛の試し。'15.05.17.
参道鳥居脇の御仮屋に二之宮が鎮座して渡御を待つ 渡御前の大拍子と篠笛の入念な試し合わせ

太田神社の大拍子と篠笛は「品川拍子」とも言われ、「破矢」「平間」「四丁目」「カンカン」「納め」の5曲目で構成されています。
「破矢」は神輿を上げる際や下す際に演奏されます。 「平間」が演奏されると担ぎ手は賑やかに「ちょいちょい」で神輿を担ぎ間どころの大間が演奏されると、 大波に揺れる小舟のように神輿を大きく上下にもみ担ぎ手達一番の見せどころで盛り上がります。
「四丁目」は神輿が狭い道を渡御する際に演奏され、「カンカン」は神輿を差す際に演奏されます。 「納め」は神輿渡御が終了した際、御神魂をお返しする前に演奏されます。
 

坂の下から蓬来坂へ。'15.05.17.
大拍子と篠笛に鼓舞されて市野倉交番から蓬来坂の坂の下からの昇りだす

鼓舞されて登る二之宮。'15.05.17.
篠笛と大拍子が鳴り響き喘ぎながら中央5丁目の蓬莱坂をジワリと昇ってくる二之宮

大拍子と篠笛に合わせ「ちょいちょい」という独特の城南担ぎで、 小刻みに激しく神輿をもむのは揺れる小舟を表現しており旧猟師町の担ぎ方で、 品川、鮫洲、濱川地区です。
担ぎ棒は神輿の前後3本または4本ずつが横に組まれ、 担ぎ棒の上に台輪を載せて海中渡御でも海水が台輪に浸らないように考案されています。
 

裏参道の丁字路。'15.05.17. 蓬莱坂の坂上に。'15.05.17.
太田神社裏参道の丁字路で差し上げご挨拶して坂上へ 左右に神輿を振りながら喘ぎあえぎ蓬莱坂の坂上にたどり着く

中央5丁目住宅地から急坂。'15.05.17. 急坂をを坂の下へ。'15.05.17.
蓬莱坂を登り切った中央5丁目住宅地から急坂へ 猿田彦の後に続いて急坂を慎重に降り出す二之宮

中央5丁目の急坂。'15.05.17.
中央5丁目の急坂を坂の下へと篠笛と大拍子に合わせ慎重に降り出す二之宮

中央5丁目の市野倉へ。'15.05.17.
大拍子と篠笛に鼓舞されて中央5丁目の市野倉交番脇の御接待所を目指す二之宮

境内の一之宮。'15.05.17. 市野倉交番脇で駐機。'15.05.17.   大拍子と篠笛の拍子は「品川拍子」とも言われ、神輿の所作に合わせて演奏は5曲で構成されている。
渡御途中の市野倉交番脇での駐機は大拍子と篠笛の演奏が鳴り終えてから馬に着座させるのです。

今年の例大祭は源平屋島の戦い830年記念の渡御です。
二之宮の宮入を待つ神輿庫の一之宮 駐機は大拍子と篠笛の演奏が終えてから

地名の由来:  「いちのくら」という地名が記された最古の公文書は「北条分限帳」です。 一節に「一貫八百文六郷の内、一之倉、蒲田分、太田新六郎知行」と記されています。
以後の公文書にも、「いちのくら」という地名ががはっきりと記されるようになりました。
江戸時代になると、市野倉は徳川幕府の直轄地となり、代官の支配下に置かれましたが、一部は増上寺の寺領となり、 明治初期まで増上寺に年貢米を納めていました。
昭和40年代初期に各地で実施された住居表示により、「市野倉」という地名は消滅してしまい、 当地は「東京都大田区中央」並びに「東京都大田区池上」となりました。
 


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