歴史の浪漫街道   お江戸の神輿 戦前から幻の神輿と云われた魚河岸水神社の大神輿が波除神社の千貫神輿と最初で最後の築地競演渡御です
伝承と伝統の民族文化遺産

祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    魚河岸水神社 幻の大神輿  平成27年6月 (不定期)

祭神: 弥都波能売命(みつはのめのみこと) 台座:三尺七寸 (113) 建造年度: 昭和3年 製作者: 宮惣 平成元年中台修復
特記: ??二之宮(中神輿): 昭和30年 行徳後藤直光建造・ 台座 三尺・ 共に錺神輿 めったに渡御しない

水神社と波除との連合神輿揉み。'15.06.13.
これが最初で最後の築地市場内での魚河岸水神社(手前)と波除神社(左後方)との競演だと歓喜の乱舞です

魚河岸水神社遙拝所。'15.06.13. 台座に魚市場と象形文字。'15.06.13.   魚河岸水神社渡御祭
'15.06.13.(土曜)
   13時〜21時
魚河岸水神社の大神輿は昭和10年築地市場開設以来、過去三回の渡御しか無く、 今回波除神社の神輿と水神の神輿の最初で最後の渡御。
築地中央卸売市場内の魚河岸水神社遙拝所 水神社大神輿の台座に魚河岸の象形文字

祭神の水神、弥都波能売命 (みつはのめのみこと) 日本橋に魚市場があったころに、 徳川家の武運長久と大漁安全を祈願するため市場の守護神・大市場交易神として神田明神境内に祀られた。 明治6年(1873)には当時の魚市場内(現在の日本橋室町、本町周辺)に鎮座していた常磐稲荷神社の合殿に祀られた。
明治24年(1891)に社名を魚河岸水神社と改め、更に明治34年(1901)再び神田明神境内に遷座し末社として祀られたが、 昭和10年(1935)市場が日本橋より築地に移り築地魚市場(中央卸売市場築地市場)の市場内に魚河岸水神社の遙拝所が建立された。

水神社の大鳳凰。'15.06.13. 風格漂わす水神社。'15.06.13.
遙拝所前で待機する風格漂わす水神社の鳳凰 25年振りに担がれる美形の魚河岸水神社の大神輿

明治24年(1891)に魚河岸水神社の名称が許可されたが、 波除稲荷の氏子地区の中の五丁目二番地一号というのが「魚河岸」の所在地で、居住氏子衆が居ない地区です。
その後大正9年、大正11年、そして戦後は昭和30年、昭和46年、平成2年と 「水神祭」 は長い期間を空けて執行される正に 「めったにやらない」神輿なのです。

神輿情報で何時もご指導いただく 「酔狂さん」からのご指摘は、
制作者は昭和三年八月に小松川の宮大工雨宮三之助と宮惣との台座裏朱書を確認、 また平成14年(2002)の神田祭りの宮入で魚河岸水神社が担がれたとのご指摘です。
 

差し上げで渡御のご挨拶。'15.06.13.
魚河岸水神社の遙拝所に対して築地市場内最後の担ぎだと差し上げで渡御のご挨拶

水神社の雄叫びの担ぎ手。'15.06.13.
豊洲への移転で築地市場内での最後の担ぎだと雄叫びの魚河岸水神社の担ぎ手達

魚河岸水神社の神輿揉み。'15.06.13.
最初で最後の担ぎだ! 魚河岸水神社が波除神社との競演だ! と担ぎ手達が歓喜の担ぎ

築地市場で波除神社と最後の競演。'15.06.13.
魚河岸水神社が波除神社と最後の競演だと築地市場内での縦横に激しい神輿揉み

築地市場の海幸橋入口を目指す。'15.06.13.
遙拝所と神田明神将門太鼓に見送られ築地市場海幸橋へと渡御する魚河岸水神社大神輿

魚河岸水神社の幻の大神輿。'15.06.13.
興奮と熱気の担ぎ手達と水神社神輿を多くの観衆が幻の大神輿は何時会えるのかと眼凝らして見送る

「海幸橋門」と呼ばれているのが、波除稲荷神社から築地市場内に入るゲートです。
竣工は昭和2年(1927)。「ランガー桁」と呼ばれる構造形式を採用した国内初の橋脚でしたが、 川の全面埋め立てに伴い残念ながら平成14年に撤去、橋の親柱部分が修復保存されている。 その他の橋は市場橋、小田原橋、門跡橋などが地名として残る。
 

    波除神社 渡御祭 (陰祭り) 平成27年6月

祭神: 倉稲魂命  台座:四尺一寸(124) 建造年度: 昭和2年 製作者: 神田・宮惣
特記: 延軒屋根 平屋台造り 波紋を散らした錺神輿  蔭祭りは日曜日に獅子神輿が渡御する

鳥居下で波除渡御祭式典。'15.06.13. 留守役の厄除天井大獅子。'15.06.13.
波除神社鳥居下での波除渡御祭 波除神社獅子殿の厄除天井大獅子

波除神社の築地獅子祭りは江戸時代初期に江戸湾の埋め立て工事の際に波風を収めた神に感謝し、獅子の巨大な頭を担いで回ったのが始まりとされる。
「厄除天井大獅子」は江戸末期に焼失したが、平成2年に樹齢三千年の黒檜から木造一木造りで高さ2.4m 重さ1tの日本一のジャンボ獅子頭として再興された。
 

威勢よく築地市場に入り込んだ波除神輿。'15.06.13.
波除神社の千貫神輿が獅子頭神輿と山車を従えて水神社の大神輿を迎えに悠然と築地市場に入り込んでくる

神輿揉みを繰り返す波除千貫神輿。'15.06.13.
遙拝所神事を終えて築地市場から海幸橋へと熱気に包まれて激しい神輿揉みを繰り返す千貫神輿

波除神社の千貫宮神輿。'15.06.13.
血湧ぎ肉踊る担ぎ手達の躍動する怒涛の進撃の波除神社の千貫宮神輿

波除千貫宮神輿の神輿揉み。'15.06.13.
波除神社千貫宮神輿が水神社の大神輿に続いて海幸橋目指して築地市場を威勢良い神輿揉みで渡御

「す組」の印半纏。'15.06.13. 細長提灯の大谷は江戸の歌舞伎役者。'15.06.13.   江戸の華と云われる鳶職 (町火消し)の第一区六番組が「す組」です。
鉄砲洲神社、波除神社、住吉神社の祭礼を取り仕切っている人達です。
町火消しは、いろは四十八組と本所深川十六組、併せて六十四組の団体組織と印半纏があります。
祭礼を取り仕切るが、日頃は鳶職の仕事に従事している。
  粋で鯔背な江戸っ子気質!
初夏に映える爽やかな「す組」の印半纏 門跡・築四神酒所よしず張も「す組」の仕事


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