歴史の浪漫街道   お江戸の神輿 六年振り渡御する富岡八幡宮の台座四尺五寸重さ二トン高さ三.三mの二之宮と担ぎ手に無礼講の豪快な水掛け
伝承と伝統の民族文化遺産

祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    富岡八幡宮 二之宮渡御  平成27年8月 (3年毎だが6年振り渡御)

神輿データ: 祭神:應神天皇 台座:四尺五寸(136) 建造年度:平成九年 製作者:行徳・浅子周慶
特記: 二之宮: 台座五尺のあまりにも重たい一之宮に代わり渡御するために建造され鳳凰の目にはダイヤ2.5カラット
 

門前仲町での消防隊員の消火栓放水。'15.08.16.
永代通りの門前仲町での消防隊員の消火栓放水による二之宮と担ぎ手達への無礼講の豪快な水掛け

二之宮のPOP。'15.08.16. 門前仲町二丁目町会神酒所'15.08.16. 富岡八幡本殿前。'15.08.16.
二之宮の掲示板 門前仲町二丁目町会神酒所 本殿前には二之宮の宮入はまだかと待つ大群衆

富岡八幡宮 (深川八幡宮)神幸祭 '15.08.16.(日曜)   宮出し7時 宮入17時半
元禄時代に豪商紀伊国屋文左衛門が奉納した三基の神輿があったが、大正12年の関東大震災で惜しくも焼失。 その後平成三年に台座五尺、重さ四・五トンの日本一の黄金神輿が奉納され68年ぶりに本社神輿が復活したが、 重すぎて現在まで渡御出来ず。
その後継神輿として二之宮神輿は平成九年建造されて、平成21年以来の渡御です。
霊巌島〜新川〜永代橋〜門前仲町〜富岡八幡を取材。 東京都江東区富岡 1-20-3
 

霊巌島の二之宮。'15.08.16.
茅場町から霊巌島へ来るとワッショイわっしょい!と箱崎から南進してきた二之宮に出合う

霊巌島の二之宮。'15.08.16.
多くの担ぎ手や観衆を引き連れて左右にぶれながら霊巌島を悠然と渡御して来る

中央区新川の辺りは、その昔日本橋川の下流部と、亀島川とに囲まれた島になっていました。 その地に霊巌上人(江戸初期の浄土宗の僧)が、京都知恩院分院、道本山東海院霊巌寺を建立します。 その寺号が島の名前となり霊巌島と呼ばれるようになる。  

新川二丁目での水掛け。'15.08.16.
新川二丁目で二之宮や担ぎ手達に向けて霞む様な消防団員による消火栓からの大放水です

永代橋西詰での差し上げ。'15.08.16.
新川二丁目では不調だったが永代橋西詰で引き受けた担ぎ手達の息の合った見事な差し上げ

永代橋西交差点での水掛け。'15.08.16. 永代橋西交差点での水掛け。'15.08.16.
永代橋西交差点での水掛け放水 二之宮や担ぎ手達に豪快な水掛け

永代橋をジワリと渡御。'15.08.16.
大観衆が見詰る中をワッショイわっしょいの掛け声で永代橋をジワリと登り始めた二之宮

永代橋: 隅田川に当時深川の渡しのあった場所に永代橋が架橋されたのは元禄11年(1698)です。江戸湊の外港に近く船手番所が近くにあり、 多数の廻船が通過するために橋脚は満潮時でも3m以上あり、当時としては最大規模の大橋であった。
文化4年8月19日(1807)深川富岡八幡宮の12年ぶりの祭礼日に詰め掛けた群衆の重みに耐えきれず、 死者や行方不明者が1400人を超える史上最悪の落橋事故が起こる。 大正15年(1926)に関東大震災復興事業の第一号として現在の橋が再架橋された。
 

佐賀一丁目を西日浴び。'15.08.16.
永代橋を渡り切り佐賀一丁目を背後から西日浴び悠然と門前仲町目指しワッショイ!わっしょい!

旧渋沢倉庫前を渡御。'15.08.16.
旧渋沢倉庫前から永代二丁目交差点へとワッショイ!わっしょい!の掛け声が響き渡る

真剣に放水のタイミング見計らう隊員。'15.08.16. 無礼講の強烈な消火栓放水。'15.08.16.
消火栓放水を担当する真剣な眼差しの深川消防団員 門前仲町交差点での無礼講の豪快な消火栓放水

深川消防団: 江戸時代は武家火消があったが、将軍吉宗は南町奉行の大岡越前守に享保3年 (1718)、 町人による「町火消」で町屋の子弟や奉公人たちによる店火消 (たなびけし)を編成したが、 機敏な活動が得意の鳶職を中心とする組織に編成替えして、経費は町人の負担で、組員は無報酬でした。 「いろは48組」や「本所・深川の16組」など1万人の火消が活躍していたと言われ、その現代版が地域密着の消防団です。  

門前仲町交差点で豪快な水掛け。'15.08.16.
門前仲町交差点で豪快な六年振りの無礼講の水掛けを注意しないと観衆と云えども浴びるのです

揃いの印半纏で統率取れた宮入。'15.08.16.
二之宮も担ぎ手達もずぶ濡れながら定刻時間通りに大拍手喝采受け富岡八幡宮参道に無事宮入です

門前仲町: 富岡八幡宮 (江戸相撲発祥の地)と深川不動尊(成田山新勝寺の別院)とがあり有名ですが、 門前仲町の由来はこの二寺院ではなく、この地にかつてあった永代寺= 富岡八幡宮の別当永代寺の門前町屋として承応2年 (1653)起立しました。
名前の由来はそこからきています。 昔は深川永代寺門前仲町とよばれていました。
 


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