歴史の浪漫街道  お江戸の神輿 渡御不定期と言っても半端じゃない 63年振りの渡御もある駒留八幡神社
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    駒留八幡神社  平成21年 10月 (不定期)

神輿データ:祭神: 天照皇大神 台座:四尺五寸(137) 建造年度:宝暦12年 製作者: 不明
 特記: 明治初期に赤坂氷川神社より譲り受けた大神輿 例大祭期間中は飾り神輿で展示
 

風格ある江戸大神輿と印半纏も鮮やかな駒留八幡神社。09.10.18.
江戸宝暦の延軒屋根平屋台造りの大神輿が八年ぶり渡御をする駒留八幡神社

世田谷区の神社は同じかわら版。09.10.18. 早朝の朝日が入り込む。09.10.18. お供えは三方に乗せたお神酒のみ。09.10.18.
地域底力再生事業と渡御告知 静寂の社殿に強い朝日が注ぐ 簡素に三方に乗せたお神酒のみ

駒留八幡神社 世田谷区上馬5丁目35−3 若林、三軒茶屋
例大祭: 09.10.18.(日曜) 宮出し8時半〜宮入16時半
徳治三年(1308) 地頭だった北条左近太郎入道成願という人物が、乗った馬の留まったところに社殿を造ろうとした、 これが現在の地で、馬が留まったところから駒留と名付けられた。
 

江戸神輿特有の平屋台造り。09.10.18. 台座には棒穴がない。09.10.18.   八年振りに神輿庫から出御です。
宝暦12年建造の勾配の浅い延軒屋根、平屋台造り、台座4尺5寸の大神輿を明治初期に赤坂氷川神社より譲り受ける。 瓔珞に変えて注連縄、胴四面は神鏡6連を付け、 台座に棒穴はなく、台座下部と担ぎ棒はUボルトで締められている。
最後に注連縄飾り付け 担ぎ棒の上に神輿を乗せる

発輿式終え即宮出し。09.10.18. 脇参道へのっそりと方向転換。09.10.18. 送りトラックの前で神輿揉み。09.10.18.
拝殿前からの宮出し 脇参道へ廻せのと頭の指示 神社前環七での神輿揉み

氏子総代と宮元、茶家、一三、東西の各睦会が担ぎますが、 渡御順路はとぎれとぎれの担ぎと、送りと迎えと称してトラック転送で行われます。  

担ぎ順路への送り出しと迎え
@駒留八幡宮出し。A三軒茶屋 (茶家睦担ぎ金冠堂前9:30栄通り商店街〜三軒茶屋10:30〜世田谷警察前11:30)、 B上馬、C駒澤大学、D環七駒留、若林。E宮入
トラックにて神輿転送ですが、道幅狭いところは担ぎ棒を組み替えます。
  送りのため荷台へ担ぎこむ。09.10.18. 渡御のため担ぎ棒の幅の組み換え。09.10.18.
駒留八幡前からトラック移送 金冠堂前にて担ぎ棒組み

狭い商店街に入り込む。09.10.18. 休息後三軒茶屋へと渡御。09.10.18.
渡御の始まりは狭い栄通り商店街に入り込む 栄通り商店街から出口の246号へと巡行

渡御は不定期とのことですが、チョットの不定期じゃないのです。
過去の渡御歴は、昭和2年(1927)昭和の御大典、平成2年(1990)平成の御大典、平成13年(2001)世紀の区切り、 今回の平成21年(2009)は、神社創建700年祭と天皇在位20年記念、 このように時代の区切りとして渡御をする。

上馬: 上馬引沢から引沢を削除して簡略化したもの。 一般には「馬を牽いて行け・沢」で、つまり蛇崩川の沢 (駒繋神社の北側にあった湿地帯=世田谷区下馬4-27-26。 2尺6寸の宮神輿は不定期で、平成19年 25年ぶりの渡御) 「この沢は泥沼で危険だから馬に乗らずに馬の口を取って牽いて歩いて進め!」 ということからついた。

三軒茶屋: 矢倉沢往還(大山道→玉川通り)が世田谷新宿(ボロ市通り)を経由したが、 大山詣でが盛んになると、三軒茶屋〜用賀の近道が出来て一般には両道とも大山道と呼ばれた。 この追分に文字通り信楽(石橋屋)・角屋・田中屋(田中屋は現在も陶器屋として営業)の三軒の茶屋が出来て、 三軒茶屋と呼ばれるようになった。
 


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