歴史の浪漫街道  ウオーキング てくてくウオークで出合った四季折々の可憐な草花たち 多摩丘陵の7月の花々
シニアライフのウオーク


てくてく多摩ウオーク 夏 7月の花々 syuuzu.jpg(1078 byte)


  110712-aogiri-s.jpg(1896 byte)    7月  青桐 (アオギリ)

都立大学国際交流館。'11.07.12.   アオギリ科の落葉高木。原産地は東南アジアで樹皮は緑色で葉が桐に似ているので青桐。 葉は互生し、大型で長い柄があり浅く3〜5裂し、基部は心臓形で鋸歯(きょし)はない。 花は 6〜7月に、枝先に大形の円錐花序を出す。 雄花と雌花を交え黄白色5弁の小花を群生する。がく片5個で花弁はない。 庭木や街路樹に植栽されて材を建具・家具・楽器・下駄などに使用される。 種子は古くは食用にされ、太平洋戦争中には炒ってコーヒーの代用品に。 この青桐は旧広島逓信局(爆心地から1km)の被爆二世。
別名梧桐(ごとう)。 首都大東京南大沢 国際交流会館前庭。'11.07.12.

  110704-akasyouma-s.jpg(1803 byte)    7月  赤升麻 (アカショウマ)

110704-akasyouma.jpg(11635 byte)   ユキノシタ科チダケサシ属。 落葉広葉樹林の林縁などに生育する。地下に太い根茎があり、株を形成して生育する。 草丈40〜80cm前後で、葉は根茎から根生している。 花茎の先に枝分かれした総状花序をつけ、小さな白色の花を多数つけるが、紫色の雄しべが印象的。 漢方薬になるショウマ(升麻)に似ていて、茎の下部や葉柄の基部が赤いため、 これがアカショウマの名前の由来であるが、茎の色は生育条件によって変化することが多く、 赤味を帯びていないからといって、アカショウマではないとはいいがたい。  長池公園第一デッキ。撮影'11.07.04.

130703-chidakesasi.jpg(7237 byte) 130703-chidakesasi2.jpg(6235 byte) 130703-chidakesasi3.jpg(6211 byte)   よく似た花。
乳茸刺(チダケサシ)
赤升麻と同じくユキノシタ科 チダケサシ属
小山内裏公園

  100717-akatume-s.jpg(1635 byte)    7月 赤詰草  (アカツメクサ)   100717-tume-ha.jpg(1535 byte)   葉がクローバの仲間の証

ベルコリーヌ南遊歩道。'10.07.17.   赤詰草 (アカツメクサ)=紫詰草 マメ科。
花はクローバー(白詰草)にそっくりだが、 色がピンク色で花は鞠状の集合花序をなし、 その径は 2〜3cm である。 葉っぱのすぐ上に花が咲くことから区別できる。 また、葉っぱもややとがる。(白詰草の葉っぱは丸っこい) 元々はヨーロッパ原産の帰化植物で、牧草として栽培されていたものが野生化したようです。 日本にはシロツメクサ(白詰草)と共に明治以降移入され、牧草や家畜飼料として広く栽培されている。 土壌を肥沃にする空中窒素固定作用も評価されており、それゆえ緑肥としても利用される。

  100702-aberia-s.jpg(1738 byte)    7月  アベリア

小さな花を多数咲かせるアベリア。'10.07.02.   中国原産のタイワンツクバネウツギの常緑低木の交配種と言われている。 低木で、春〜秋のかなり長期に渡って、鐘形の小さい花を多数咲かせる。 花の香りは非常に強い。公園などの生け垣によく使われる。 日本列島の関東以西では真夏の酷暑の時期に花をつける在来植物が少ないため、 この時期には植栽によく用いられるアベリアの花に多様なハチや蝶やガが吸蜜に集まる。
よく見れば花房に卵が産み付けてある。スーパー三和遊歩道。'10.07.02.

  100710-inugoma-s.jpg(1680 byte)    7月  犬胡麻 (イヌゴマ)

100710-inugoma.jpg(8343 byte)   イヌゴマ  シソ科の多年草 湿った草地などに生え、茎の高さは40〜70センチ。茎は四角で、角には下向きのトゲがある。 茎先の穂状花序に、長さ約1.5センチの淡紅色の花を数段輪生状につける。 花冠は上唇と下唇からなる唇形。上唇はかぶと状で、下唇は3裂し、紅紫色の斑紋がある。 実はゴマに似るが利用されない。 雌しべを挟むような雄しべが目とくちばし、唇形をアヒルのように見せる。 葉は対生し、披針形で縁は波状。表面はしわがあり、裏面はトゲがありざらつく。 小山内裏公園。'10.07.10.

  110704-uikyou-s.jpg(2023 byte)    7月  茴香 (ウイキョウ)

110704-uikyou.jpg(12527 byte)   セリ科ウイキョウ属。多年草。 ヨーロッ パ南部が原産地で、薬草として、奈良時代に渡来した。 草丈は1〜2m。全草が鮮やかな黄緑色で、 葉は細かく分かれて糸状になるので、アスパラガスにちょっと似です。 古代ローマ時代から、高い価値を持つ植物として知られ、歴史上もっとも古い作物のひとつとされる。 果実は香りが強く、薬用・香味料として使われ、 消化を助け、口臭を消すという薬効がある魅力のある芳香性をもつ。 長生き・力・勇気をもたらすと信じられ、ヨーロッパでは、最もポピュラーなハーブの 一つです。 和名は漢名の茴香 を音のみしたもの。別名フェンネル。

  100708-okatora-s.jpg(1757 byte)    7月  丘虎の尾 (オカトラノオ)

100708-okatora.jpg(9986 byte)   丘虎の尾は  サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。 名前の由来は、長く伸びた花序をトラのシッポに例えたもの。 高さは、50cmから100cm。葉は茎に互生し、葉柄があり、長楕円形で全縁。 花期は6月から7月で、白色の小さな花を茎の先に総状につけ、茎元から穂先へと開花していく。 花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がる。 一つ一つの花も小さいが、よく観察してみると美しい。  長池公園。'10.07.08.


  110704-kikyou-s.jpg(1675 byte)    7月  桔梗 (キキョウ)

110704-kikyou.jpg(8075 byte)   キキョウ科の多年性草本植物。万葉集のなかで秋の七草。 根は太く、黄白色。高さは40〜100cm程度。葉は互生で長卵形、ふちには鋸歯がある。 下面はやや白みがかっている 花冠は広鐘形で五裂、径4〜5cm、雄しべ・雌しべ・花びらはそれぞれ5本である。 キキョウの根はサポニンを多く含むことから生薬(桔梗根という)として利用されている。 生薬としては、根が太く、内部が充実し、えぐ味の強いものが良品とされている。 去痰、鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用があるとされ、消炎排膿薬、鎮咳去痰薬などに使われる。  清水入り緑地帯。撮影'11.07.04.

  110704-kusaredama-s.jpg(1727 byte)    7月  草連玉 (クサレダマ)

110704-kusaredama.jpg(11398 byte)   サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。湿った草原や川岸を地下茎が長く地中を這って生息する。 花期は7〜8月。茎の先端または葉腋に円錐花序をつけ、多数の花をつける。 線状の小さな苞があり、萼は深く5裂する。花冠は黄色で径12〜15mmになり、5深裂する。 果実は径4mmの刮ハとなる。漢字表記は「腐れ玉」ではなく「草連玉」です。
花の色が黄色いところから別名はイオウソウ(硫黄草)。
長池公園観測デッキ。'11.07.04.
110704-kusaredama3.jpg(5057 byte) 110704-kusaredama2.jpg(7091 byte)   江戸時代に渡来したマメ科の木 「レダマ(連玉)」に似ている草と言う意味から名が付いた。

  120707-gurajiorasu-s.jpg(1564 byte)    7月  グラジオラス

120707-gurajiorasu.jpg(10704 byte)   アヤメ科グラジオラス属。日本には自生種はなく、園芸植物として植えられている。 原産地は、アフリカ・地中海沿岸など。赤、黄、橙、白などの花を開花する。
名前はラテン語の古代ローマの剣であるグラディウスに由来し、葉が剣に類似していることが根拠と言われる。 日本では明治時代に輸入され、栽培が開始された。根は湿布薬の材料に使われる。
毎年珍しい綿を植える南大沢4丁目都営団地内の花壇。

  110704-konote-s.jpg(1823 byte)    7月  児手柏 (コノテガシワ)

110704-konote.jpg(12932 byte)   ヒノキ科コノテガシワ属。中国原産の樹木で江戸時代に渡来した。 常緑針葉高木。枝は密に出てほぼ直立し、枝葉の表裏の区別が無い (同じヒノキ科でもヒノキ属などでは明確な表裏の区別が認められる)。 雌雄異花で、花期は3〜4月頃、雄花は黄褐色で球形、雌花は淡紫緑色で卵円形です。 果実は先の角ばった球果で卵球形か長楕円形で、青緑色から秋には褐色に熟し、 球果の中に種子は4個あり、楕円形で黒褐色。 枝が直立する様子が、子供が手を上げる様子に似ていることからコノテガシワの名がある。 八王子市別所1丁目コープ店側道。撮影'11.07.04.

  100525-kohiru-s.jpg(1377 byte)    7月  小昼顔 (コヒルガオ)

100525-kohiru.jpg(8182 byte)   コヒルガオは本州から九州に分布する在来のつる性多年草であるが、東南アジアに分布し、沖縄に帰化しているとのこと。 路傍の荒地などにたくましく生育する。葉は三角状の鉾形で、側裂片がよく発達して通常2裂する点が、本種の特徴。 ヒルガオとよく似ているが、ヒルガオに比べると全体に葉や花が小型。 6月から8月に淡い紅色からほとんど白色の花を開く。 花冠は直径3〜5cmで、昼に開花し、基部に長さ1〜2cmの大きな苞が2枚ある。 花柄の断面は四角形で、稜には縮れた翼がある。
画像を下記と差し替えました。南大沢小学校遊歩道。'10.05.25.
100703-ko-hirugao-LS.jpg(4448 byte)   昼顔 (ヒルガオ) アサガオ同様朝開花するが昼になっても花がしぼまないことからこの名がある。 夏に薄いピンク色で直径5〜6cmの花を咲かせる。撮影'10.07.06.

  100708-soba-s.jpg(1530 byte)    7月  蕎麦 (ソバ)

一つの枝に蕾と満開そして黒い実が混在。'10.07.08.   ソバ(蕎麦)は、タデ科ソバ属の一年草。中国南部原産。 実の粉末(蕎麦粉)や、それを用いた麺(蕎麦)が食用にされる。 草丈は60-130cmで、茎の先端に総状花序を出し、6mmほどの花を多数つける。 花の色は白、淡紅、赤、茎の色は緑、淡紅、濃紅であり、果実の果皮色は黒、茶褐色、銀色である。主に実を食用にする。 土壌が痩せていて、寒冷地でも容易に生育することから、救荒作物として5世紀頃から栽培。 「そばむぎ」(くろむぎ)は稜角(物のかど)を意味する古語「そば」と「むぎ(麦)」が複合した語で、角のある麦という意味である。   長池公園南入口。'10.07.08.

  100716-tati-aoi-s.jpg(1681 byte)    7月 立葵  (タチアオイ)

100716-tati-aoi.jpg(10631 byte)   立葵(タチアオイ) アオイ科の多年草。
中国原産と考えられていたが、現在はビロードアオイ属のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種とする説が有力である。 日本には、古くから薬用として渡来したといわれている。 花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1〜3mで茎は直立する。 花期は、6〜8月。花は一重や八重のもあり、色は赤、ピンク、白、紫、黄色など多彩である。 花の直径は品種によるが大きなものでは10cmくらいである。本来は宿根性の多年草であるが、 品種によっては一年草でもある。3丁目自治会。

アオイ科は双子葉植物の科のひとつで、従来の分類では約75属、1500種からなる。 観賞用のハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、タチアオイなどのほか、 食用のオクラ、またワタやケナフなど繊維として利用されるものもある。
家紋に使われる葵(徳川家の「三つ葉葵」、下鴨神社の「双葉葵」など) は別科であるウマノスズクサ科のフタバアオイの葉をデザインしたもの。
 

  100708-azami-s.jpg(1601 byte)    7月 朝鮮薊  (チョウセンアザミ)

100708-azami.jpg(11859 byte)   朝鮮薊 キク科チョウセンアザミ属の多年草。 地中海沿岸原産。高さは1.5-2mで、花はベレー帽に似て葉は50-80cmに達し、つぼみは8-15cmに達する。 江戸時代にオランダから日本に渡来した。 元は野生のアザミであったが、古代ギリシャ・ローマ時代以降、品種改良が進んで今日の姿となった。 食用とするにはレモンなどと共に茹でるか、蒸す。 蕚状の苞片を外から剥き、苞片基部の肉質部分を歯でしごくように食べ、最後に花托部分を切り分けて食用とする。 ヨーロッパやアメリカでは若いつぼみをアーティチョークの名で広く食用としている。 長池公園南入口。'10.07.08.

  100723-chousensi-s.jpg(1430 byte)    7月 朝鮮紫苑  (チョウセンシオン)

100723-chousensi.jpg(7966 byte)   チョウセンシオンは朝鮮原産。大正時代に観賞用に導入された。 高さ40〜80センチになる多年草。全体に無毛で葉は披針形〜狭楕円形。 花茎は茎上部の葉腋から分枝している。開花は6〜8月頃。枝先に少数の頭花を付ける。 頭花は3〜4センチ程で、舌状花は淡い紫色で筒状花は黄色。総苞は約4列で卵形〜楕円形で先は少し尖る。 縁は膜質。痩果は稜のある円柱形で淡い黒色、無毛で冠毛はないのが特徴。 チョウセンシオンという和名は牧野富太郎の命名。別名のチョウセンヨメナは植物分類学上オオユウガギクで、 紛らわしい。良く似た花にボルドーギク。

  100716-tuyukusa-s.jpg(1574 byte)    7月 露草  (ツユクサ)

100716-tuyukusa.jpg(7212 byte)   日本全土、アジア全域、アメリカ東北部など世界中に広く分布する、 高さは15〜50cmで直立することはなく、茎は地面を這う。 6〜9月にかけて1.5〜2cmほどの青い花をつける。花弁は3枚あり、 上部の2枚は特徴的で青く大きいが、下部の1枚は白くて小さく目立たない。 中央に長い雌しべが1本、その左右に長い雄しべ2本、中間の葯の雄しべ1本、 短い葯の雄しべが3本で成り立っている。 朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたという。 また特徴的な花の形から、蛍草や帽子花、 花の鮮やかな青色から青花などの別名がある。

  100730-nasu-s.jpg(1648 byte)    7月 茄子  (ナス)

雄しべが六本以上で雌しべが大きく、真直ぐな茄子ができるとか。
			 南大沢生産緑地。'10.07.30.   茄子の原産地はインドの東部が有力である。温帯では一年生植物であるが、熱帯では多年生植物となる。 日本には奈良時代に、奈須比(なすび)として伝わった。地方によっては現在もそう呼ばれることがある。 果肉は密度が低くスポンジ状である。ヘタの部分には微細なトゲが生えている場合がある。 新鮮な物ほど鋭く、鮮度を見分ける方法の一つとなるが、触った際にトゲが刺さり怪我をする。 花はみんな下を向いて咲いているが、自家受粉つまり一つの花の中にあるオシベとメシベどうしで 受精する性質があるが、オシベの先端からしか花粉が出ないためです。

  110701-natume-s.jpg(1613 byte)    7月 棗  (ナツメ)

110701-natume.jpg(6663 byte)   クロウメモドキ科ナツメ属。 南ヨーロッパかアジア西南部原産で、落葉の低木か小高木。 花は初夏に葉のわきに淡黄色の1ミリ前後の花を数個ずつつけます。 果実は核果で楕円形で、はじめは淡緑色ですが、熟すと暗赤色になる。 暗紅色に熟した果実は生で食べたり、甘味を加えて煮たりしますが、日干しにして乾燥してから蒸して、 また日干しにしたものを生薬の大棗(たいそう)という。 生薬のひとつで、緩和、強壮、利尿、鎮痙、鎮静などに応用される。 名の由来は夏に新芽がでるから夏芽(ナツメ)。
南大沢中郷公園。撮影'11.07.01.
110701-natume2.jpg(4994 byte) 110701-natume3.jpg(4861 byte)   花粉も蜜も無さそうに見えるが、蟻が花に纏わりついている。やはり蜜があるのでしょう。

  100715-noitigo-s.jpg(1630 byte)    7月 苗代苺  (ナワシロイチゴ)=野苺

100715-noitigo.jpg(8084 byte)   バラ科キイチゴ属。 落葉低木で全体に棘があり、他の草の上に覆い被さるように育つ。 蕾を見ると萼の回りの腺毛が生えている。鮮赤色の宝石のような果実を集合果につける野苺の仲間なのです。 別名サツキイチゴ。
また木苺は、バラ科の属のひとつで木苺(きいちご)と総称され、ラズベリーやブラックベリーなどの栽培種に代表されます。 木苺属には数十〜数百種もの種類があります。 3月から4月頃、白い5弁花が咲く。2ヶ月後にはオレンジ色でつぶつぶの球形の実がなり食べられる。
  南大沢2丁目消防団前庭 '10.07.15.  紫の 苗代苺の花

  100715-nankin-haze-s.jpg(1423 byte)    7月  南京黄櫨 (ナンキンハゼ)   090714-nankin-haze.jpg(1706 byte) 昨年の南京ハゼ

100715-nankin-haze.jpg(11988 byte)   トウダイグサ科。   中国原産の庭園樹木で雌雄異花同株で秋の紅葉や白い実が美しいので街路樹や公園に植えられる。 穂のようにたくさんついた雄花が先に咲き始める。不思議なことに雄性先熟株の雄花と雌性先熟株の雌花の開花は、 違う木の間でピークが重なっている。 褐色の果皮は先端と基部側から互い違いに裂けて、白い3個の種子を残して脱落する。 年を越すころになって、剥き出しになった白い種子を鳥が食べに来る。 ヒヨドリ・キジバトが目立つが、シジュウカラやハシブトガラスも啄む。
三井南大沢アウトレットパーク街。 撮影'10.07.15。

100816-nankin.jpg(6506 byte) 101123-nankinhaze.jpg(5621 byte)   南京ハゼの実。 房状の穂のような花を咲かせるが、真夏に結実した実が連なって付く。 撮影'10.08.16.
真冬には果皮が割れて3〜4個の剥き出しになった白い種子をみせ、 小鳥たちが啄む。 撮影'10.11.23.

  100629-nanten-s.jpg(1594 byte)    7月  南天 (ナンテン)

花序には黄色い雄しべと早くも実が付く。'10.06.29.   南天 メギ科の常緑低木。 中国原産。日本では西日本、四国、九州に自生しているが、古くに渡来した栽培種が野生化したものだとされている。
幹の先端にだけ葉が集まって付く独特の姿をしている。先端の葉の間から花序を上に伸ばし、 初夏に白い花が咲き雌しべを黄色い雄しべが囲む。 晩秋から初冬にかけて赤色(まれに白色)の小球形の果実をつける。
ナンテン(南天)は不浄を清めるということでお手洗いの外に植え、 料理の飾りに南天の葉をあしらったり、ナンテンの箸というのも食あたりを防ぎ、 長寿を祈願するということで好まれる。 また雪兎は、真っ赤実で目に埋め込み、耳はナンテンの葉です。長池公園管理棟脇遊歩道。'10.06.29.
110624-nanten.jpg(6945 byte) 101118-nanten.jpg(6121 byte)   南天の実。鳥が食べない限り冬中見ることができる。 鳥は大好物のようです。 実は乾燥させて南天実(なんてんじつ)という生薬で咳止めの薬として用いられる。 '10.11.18.
葉は南天葉(なんてんよう)という生薬で健胃、解熱、鎮咳などの作用がある。

  100629-nemunoki-s.jpg(1661 byte)    7月  合歓の木 (ネムノキ)

霧雨に濡れる合歓の木。'10.06.29.   合歓の木 落葉高木のまめ科。葉は細かい羽状複葉。 花は頭状花序になり夏に咲く。淡紅色のおしべが長く美しい。香りは桃のように甘い。 果実は細長く扁平な豆果。イラン・インドから東南アジアを経て日本の東北地方北部まで自生する。 ネムノキの葉は夜になるとゆっくりと自分で閉じる。それがまるで眠るようなので「眠りの木」、 そしてしだいに「ねむの木」に変化していった。 合歓(ごうかん)は男女が共寝すること、喜びを共にすることを表す言葉で、 合歓が用いられた理由は、葉がピッタリとくっつき、男女共寝する姿に似ていることから付いた。 南大沢別所1丁目 別所坂公園。
羽毛敷き詰めたような枝。南大沢四季が丘レンガ遊歩道。'10.07.02. 都立大西歩道橋脇。'10.08.16.   合歓の木の実 想像もしていなかった実です。 果実は細長く扁平な豆果でも、鞘の中の種が退化し見当たらない。
 撮影'10.08.16.

  100703-nouzenkazura-s.jpg(1677 byte)    7月  凌霄花 (ノウゼンカズラ)

110708-nouzen.jpg(8151 byte)   凌霄花。ノウゼンカズラ科のつる性木本で中国原産。 ノウゼンというのは凌霄の字音によるといわれる(古くはノウセウと読まれた)。 古くから薬として使われて日本には平安時代の9世紀頃に渡来。 茎の先に総状花序をつける。花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開く。葉は奇数羽状複葉。つるからは気根を出し固着する。 幹はフジと同じように太くなる。樹勢が非常に強く丈夫な花木であり、容易に株分かれして繁殖する。 また、花後のこぼれ種が自然発芽していく。園芸品種が複数存在し、ピンクや黄色などの花色もある。 南大沢4丁目住宅庭先。'11.07.08.
100703-nouzenkazura-m.jpg(4825 byte) 110701-nouzen2.jpg(6207 byte) 110701-nouzen3.jpg(5308 byte)   「凌」は「しのぐ」、「霄」は[そら」の意味で、 つるが木にまといつき天空を凌ぐほど高く登るところからこの名がつく。
110625-amerika-nou.jpg(6129 byte) 110628-amerika-nou.jpg(5674 byte)   中国原産の凌霄花と、花は小さくより花筒が長い北米原産のアメリカノウゼンカズラと、 両者と交配の園芸品種がある。 写真は「アメリカノウゼンカズラ」の蕾と満開。
130706-nouzenkazura.jpg(5907 byte) 130706-nouzenkazura2.jpg(7296 byte)   可愛くて清楚な園芸品種のピンク色のノウゼンカズラ。
多くの蕾を付けている。

  100716-hagi-s.jpg(1584 byte)    7月 萩  (ハギ)

100716-hagi.jpg(7426 byte)   萩はマメ科ハギ属の総称。落葉低木。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月。 分布は種類にもよるが、日本のほぼ全域。古くから日本人に親しまれ、万葉集で最もよく詠まれる花。 秋ハギと牡鹿のペアの歌が多い。別名:芽子・生芽(ハギ)。 葉は3出複葉、秋に枝の先端から多数の花枝を出し、赤紫の花の房をつける。 果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。 萩といえば通常、山萩(やまはぎ)を指す。 早いものは夏前から咲き出している。 地上部は一部を残して枯死するため、毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり、 しだいに「はぎ」に変化した。
110721-hagi.jpg(4634 byte) 110721-hagi2.jpg(4552 byte) 110721-hagi3.jpg(5681 byte) 鞘の実の数が多い荒れ地の盗人萩。'11.09.19.   実は荒れ地の盗人萩


  110718-himawari-s.jpg(1637 byte)    7月  向日葵 (ヒマワリ)

110718-himawari.jpg(11526 byte)   向日葵と書く、キク科の一年草である。 原産地は北アメリカ。高さ3mくらいまで生長し、夏にかなり大きな黄色の花を咲かせる。 大きな1つの花のように見えるが頭状花序と呼ばれ、多数の花が集まって1つの花の形を作っている。 これは、キク科の植物に見られる特徴である。 外輪に黄色い花びらをつけた花を舌状花、内側の花びらがない花を筒状花と区別して呼ぶ場合がある。 種実を食用や油糧とするため、あるいは花を花卉として観賞するために広く栽培される。 ヒマワリは夏の季語である。 和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。
120811-himawari.jpg(3780 byte) 120813-himawari.jpg(4061 byte) 120811-himawari2.jpg(6437 byte) 120813-himawari2.jpg(6898 byte) 黒いひまわりは小型の新品種で正式品種名が「クラレット」。
茶色系には「プラドレッド」や「ココア」がある。南大沢明日見ライフ。

  110705-himekuti-s.jpg(1430 byte)    7月  姫梔子・姫梔 (ヒメクチナシ)

110705-himekuti.jpg(7979 byte)   アカネ科クチナシ属。原産地は東アジア 。 初夏に香りの良い純白の花を咲かせる常緑低木で、 普通のクチナシ(梔子)より樹高が低く、花や葉も一回り小さめです。 花には一重咲きと八重咲きがあり、果実は黄色の着色料や漢方薬に使われます。   別名 コクチナシ(小梔子)。
四季が丘九反歩の歩道橋脇。撮影'11.07.05.

八重のクチナシと一重のクチナシ写真は  クチナシは6月に掲載。

  100710-himejion-s.jpg(1589 byte)    7月  姫女苑・姫紫苑 (ヒメジオン)   100518-harujion-s.jpg(1703 byte) ハルジオン

100710-himejion.jpg(8290 byte)   ヒメジオン   キク科ムカシヨモギ属の植物。同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草である。 背の高さは50cm〜100cmで白い花を咲かせる一年草である。 茎ははじめは枝分かれせず、先の方で数回の枝分かれをして、白か薄紫の花を咲かせる。 花はヒマワリのような形だが、まわりの花弁がとても細い。 北アメリカ原産の帰化植物で、日本には明治時代の初めに観葉植物として入ってきた。 現在では、全国に広がり、山間部にも入り込んでいる。 ヒメジオンの方が背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきりしている。これに対して、 ハルジオンは、背は低く、花は大きくて少なく、根本に葉がある。 ヒメジオンの茎には空洞がない。

  100708-himehiougi-s.jpg(1725 byte)    7月  姫檜扇水仙 (ヒメヒオウギスイセン)

100708-himehiougi.jpg(9265 byte)   姫檜扇水仙 アヤメ科。、南アフリカ原産。別名:モントブレチア。 アヤメ科のヒオウギスイセンとヒメトウショウブの交配種の球根草。 ヒオウギスイセン(檜扇水仙)に似ているけど、小型でやさしい感じがするからなのだそうです。 暖かい地方では、一度球根を植えるとほとんど放置しておいても差し支えなく宿根草のように扱える。 園芸品種で明治時代に渡来して、各地で野生化し水辺に多く見かける。 名前に「水仙」とついていますが、いわゆる「スイセン」とはまったく別の植物です。 ヒメヒオウギスイセンはアヤメ科、スイセンはヒガンバナ科またはユリ科に分類されています。
110701-himehiougi.jpg(5593 byte) 110702-himehiougi.jpg(5218 byte)   葉の基部がヒオウギに似ていることから「檜扇」、 水仙のような球根があることから「水仙」の名前が付けられている。

  100708-hujihusa-s.jpg(1829 byte)    7月  房藤空木  (フサフジウツギ)

100708-hujihusa.jpg(10956 byte)   フジウツギ科。中国原産で耐寒性ある木です。落葉低木。さまざまな色がある園芸品種。6〜9月と長期間に渡り、 枝先の円錐花序に、小さな淡い紫色の花をいっぱいに咲かせます。 高さは3メートルほどになり、枝先に 10 〜 20 センチの穂状の花は「藤」を思わせ、 卵状長楕円形の葉が対生し「空木」のようであることから房藤空木の名がついた。 蝶が好む香りが大好きな花で、別名 バタフライブッシュと呼ばれる花です。
長池公園管理棟脇。'10.07.08.

  110705-hemero-s.jpg(1459 byte)    7月  ヘメロカリス

110705-hemero.jpg(8302 byte)   ワスレグサ科(ユリ科) 日本や中国原産のユウスゲやカンゾウ類(ノカンゾウ、ヤブカンゾウなど) がヨーロッパなどに導入されて品種改良されてできた園芸品種を俗にヘメロカリスと呼ぶ。 冬は落葉して休眠しますが、春に芽を出し毎年花を咲かせる宿根草です。 花が短命で一日しかもたないことから別名で「デイリリー」とも呼ばれます。 学名でもあるヘメロカリスの名前はギリシア語で「一日」を意味する「へメロ」と「美」 と言う意味の「カロス」の2語から来ており、これもデイリリーと由来は同じです。 大きさや花色など各種ある。 小山内裏公園 '11.07.05.
110705-hemero2.jpg(7504 byte) 110705-hemero3.jpg(5726 byte) 110705-hemerokarisu.jpg(5747 byte)   ヘメロカリスには数多くの園芸品種がある。

  100703-mukuge-s.jpg(1481 byte)    7月  槿、木槿、無窮花 (ムクゲ)   100703-mukuge-murasaki-s.jpg(1461 byte) 紫色のムクゲ

100703-mukuge.jpg(8291 byte)   ムクゲ(槿、木槿、無窮花) アオイ科の落葉低木。原産地は中国ともいわれている。 庭木として広く植栽され、根が横に広がらないため、比較的狭い場所に植えることができる。 夏から秋にかけて白、紫、赤などの美しい花をつける。 白楽天の詩の誤訳から一日花との誤解があるが、朝花が開き夕方にはしぼんで、また翌朝開き一重のもので2〜3日。 八重の長く咲くもので2週間くらい、一輪の花を楽しめる。 薬用のほか、鑑賞用に多くの品種がある。大韓民国の国花。  小山内裏公園多目的広場。'10.07.06.
110728-muku.jpg(5353 byte) 110728-muku2.jpg(5456 byte) 110728-muku3.jpg(6177 byte)   中国名の木槿(もくきん)か、韓国名の無窮花(ムグンファ) がなまってムクゲと呼ばれるようになったとか。
110721-mukuge.jpg(5191 byte) 110721-mukuge2.jpg(5286 byte) 110708-mukuge.jpg(5941 byte)   一重のムクゲ
八重と同じく園芸品種には白、紫、ピンクなどの花色がある。 まためしべの柱頭は5本に開いていく。

  100716-mookoku-s.jpg(1646 byte)    7月  木斛 (モッコク)   100716-mookoku-sita-s.jpg(1433 byte) 真下から仰ぎ見る

100716-mookoku.jpg(7425 byte)   ツバキ科モッコク属の常緑高木。 石斛(せっこく=蘭科)の花のような香りが して、「木」であることから 「木斛」の名前になった。 東南アジアに分布していて、暖地に生え、地味ですが木の成長が遅いため剪定も不要で庭園や学校の庭木とされる。 樹高は10〜15m。葉は厚くてつやがあり、狭い卵形で枝先に集まってつく。 夏に小さな白い五弁花を下向きにつける。 果実は球形で、熟すと果皮が裂け朱赤色の種子が出る。
材は緻密で堅くて赤みを帯び、器具類・櫛(くし)・床柱などにする。
柏木小学校南遊歩道。'10.07.16. 下段は南大沢中学校。 '11.07.08.

  100703-ryoubu-s.jpg(1550 byte)    7月  令法 (リョウブ)

100703-ryoubu.jpg(9883 byte)   リョウブ科リョウブ属。 落葉の高木で世界では60数種類あるが、日本では1科1属1種の親戚縁者のいない植物。 初夏に房状の花序をつける。蜜をたくさん出すようで、吸蜜に訪れる昆虫は多い。 樹皮が薄くはがれて幹は滑らかであり、「さるすべり」とよぶ地方もある。 令法という名は、飢饉のときの救荒植物(令法飯)として育て蓄えることを法で決められたからといわれるが、 花序の形から「竜尾」がなまったとの説もある。 古名のハタツモリは畑つ守などの字が当てられるが、語源ははっきりしない。
小山内裏公園レンガ遊歩道。'10.07.03.
110626-ryoubu.jpg(5930 byte) 110626-ryoubu2.jpg(6687 byte)   花期は長く、根元のほうから次々と花を咲かせ、 可憐な白い五弁の花に多くの虫たちが蜜を採りに来る。

  110718-yabumao-s.jpg(1582 byte)    7月  藪麻苧 (ヤブマオ)

110718-yabumao.jpg(8722 byte)   イラクサ科カラムシ属の多年生植物である。 ヤブマオの花は7月頃から10月にかけて長い紐状の花序を形成する。 葉腋から花軸が形成され、軸上に花が付く。雌雄同株で、 雄花序は下方の葉腋につき、上方のものは雌花序である。 花には花弁がない。雌花は筒型の萼に包まれ、1本の花柱がある。雄花には雄しべ4本がある。
名の由来は藪地に生えカラムシ(クサマオ)に似ていることから。 アオカラムシ同様昔は織物の材料に使用されていたそうです。
長池公園中央園路外周緑地。’11.07.18.

  100715-yabumyoga-s.jpg(1729 byte)    7月  薮茗荷 (ヤブミョウガ)

100715-yabumyoga.jpg(8263 byte)   薮茗荷  ツユクサ科に分類される多年生植物。和名はミョウガに似て藪にはえるからつけられた。 東アジアに分布し、日本では関東地方以西の暖地の林縁などに自生するが、湿気の多い土地を好む。 5月頃から発芽し、夏にかけて草丈 50cm〜1m 前後に生長、ミョウガ(ショウガ科)に似た長楕円形の葉を互生させ、 葉の根元は茎を巻く葉鞘を形成する。 茎の先端から花序をまっすぐ上に伸ばし、白い花を咲かせる。 花には両性花と雄花があり、前者は白い雌蘂が目立ち、後者は黄色い葯の付いた雄蘂が目立つところで判別できる。  小山内裏公園。 '10.07.15.
110813-yabumyouga.jpg(4727 byte) 100818-yabumyoga.jpg(5702 byte)   早くも実が美しいルビーのように熟している。が外側はやっと開花しその内側は結実です。 ミョウガ(茗荷)はショウガ科であり、薮茗荷はツユクサ科で食べられない。'10.08.18.

  100730-warunasu-s.jpg(1379 byte)    7月 悪茄子  (ワルナスビ)

悪茄子、南大沢東緑地。'10.07.30.   ナス科の多年草。アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産。世界的に帰化している雑草である。 茎や葉全身に鋭いとげが多いうえ、垂直および水平に広がる地下茎および、牛糞などに混じる種子でよく繁殖し、 除草剤も効きにくく、一度生えると駆除しにくい。 耕耘機などですきこむと、地下茎の切れ端一つ一つから芽が出て独立した個体に再生し、 以前より増えてしまう始末の悪さである。 繁殖力が旺盛で、毒草。明治時代に北米からもたらされた。要注意外来生物の一つ。 ナス科植物は、ジャガイモ、トマト、ピーマン、トウガラシ・・夏野菜の代表格だが、皆大変クセが強い。


anime158.gif(33276 byte) ただ今ウオーク中

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