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シニアライフのウオーク |
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てくてく多摩ウオーク 5月の花々 U |
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5月 丁字草 (チョウジソウ) |
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キョウチクトウ科チョウジソウ属。東アジア原産の多年生草本植物。
葉は長さ 6〜10cm、幅 1〜2cm の細長い披針形で、互生する。
宿根草で、5月頃になると茎を高さ 40〜80cm まで伸ばし、
5〜6月になると茎頂に集散花序を出し薄青色の花を多数咲かせる。
萼は深く5裂し、花冠は15mm ほどで平らに開く。果実は 2本の円柱状の細長い袋果で、長さ 5?6cm。
花の形が横から見ると「丁」の字形に見えるから丁字草の名がつく。
小山内裏公園里山公園。撮影'11.04.30. |
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名は香料で有名な「丁子」に似ていることから、ともいわれる。 |
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5月 栃の木 (トチノキ=マロニエ) |
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栃の木。高木落葉広葉樹。雌雄混株の両性花です。
近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキが、フランス語名「マロニエ」としてよく知られている。
木はとても大きくなり高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。
葉も大きく長さは50cmにもなり、枝先に集まって着く。穂状の花序で穂は高く立ち上がり花は白色。
クリを大きくした丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて落ちてくる。
木材として家具や、くり抜いて臼を作る。米がほとんど取れない山村では実をヒエやドングリと共に主食とした。
小山内裏公園内裏池脇。'10.05.13. |
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花芯のピンク色の雌しべと黄色の雄しべ。すでに小さな果実が実る。四季が丘レンガ通。
撮影'11.05.04. |
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栃の実。クリを大きくした丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて落ちてくる。
種子はデンプンやタンパク質を多く含有する。
山間部では保存も利くので食用とされ、現在も渋抜きしてもち米と共についた栃餅がある。
都立大学図書館脇。'10.09.29. |
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5月 夏雪草 (セラスチューム) |
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ナデシコ科 常緑多年草 ヨーロッパ原産。
初夏に小さな白花を茎の先端につけます。花弁の先がハート型に裂けています。
花も美しいのですが、白い毛の生えた銀色の葉っぱ。
シロタエギク・ラムズイヤーなどのシルバーリーフよりも葉っぱが小さく愛らしい容姿です。
草丈は15センチ前後とあまり大きくならず、株は地下茎で匍匐して伸びますが、
夏の高温多湿に弱く場合によっては一年草扱いにされている。
小山内裏公園円形花壇。 |
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5月 難波薔薇 (ナニワバラ) |
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バラ科バラ属。原産地は中国、台湾。江戸時代に渡来。
野性味があり非常に丈夫で美しい花が咲く原種のバラです。
小葉は3枚で長楕円形、光沢があり、常緑性です。
春に新葉が出てから古い葉を落とす。
純白、一重大輪、一輪咲きで、一季咲き、早咲きで、清楚な感じが好まれる。
江戸時代から知られたバラでいわゆる古典園芸植物だそうです。
江戸時代に難波(なにわ)の商人によってもたらされ、このような名前になったといわれている。
別名 ナニワイバラ(難波茨)。夏椿に似ている。
四季が丘の庭木。撮影'11.05.04. |
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5月 苗代苺 (ナワシロイチゴ) |
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バラ科 キイチゴ属。日本全国、朝鮮・中国に分布するツル性の落葉低木。
茎は木質化するが、立ち上がらず、他の草の上に覆い被さるように育つ。
また畑地や道路脇などによく出現する雑草的低木で、
日当たりの良い傾斜地に垂れ下がって生育していることが多い。
茎や葉など、全体に棘がある。葉は3枚あるいは5枚の小葉からなる複葉で、花が咲く茎では3枚であることが多い。
花は5月から6月頃に咲き、桃色の5枚の花弁は雄しべを包んだまま開かない。
実は橙色から暗紅色に熟し、食べられる。
イネの種を蒔く「苗代」を作る頃に果実が熟すので、苗代苺の名が付く。 |
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撮影'11.05.16.の艶やかなルビ色の
苗代苺の実 |
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5月 錦木 (ニシキギ) |
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ニシキギ科。日本や中国に自生する。紅葉が見事で、モミジ・スズランノキと共に世界三大紅葉樹に数えられる。
落葉低木で庭木や生垣、盆栽にされることが多い。
若い枝では表皮を突き破ってコルク質の2枚の翼(ヨク)が伸長するので識別しやすい。
初夏に数ミリの緑色で小さな四弁の花が多数つくが、あまり目立たない。
果実が裂開すると赤い仮種皮に包まれた種子が現れる。
名前の由来は紅葉を錦に例えたことによる。
南大沢三和スーパー西遊歩道。撮影'10.05.18. |
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紅葉しかけた葉やコルク質の枝に隠れ目に付かない小さな実。
熟した赤い実が殻を破り弾け出る。首都大学売店前遊歩道。'10.10.22。
晩秋に殻も枯れ飛び出た赤い実。 3丁目自治会。'10.11.18. |
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庭に生える石菖の意で「菖」の字のとおりアヤメ科ニワゼキショウ属の一年草で、
明治時代の帰化植物で直径5ミリほどの6弁の白や紫の花を咲かせる。
花被片は6個で、先端は尖り、基部は筒状です。花被片と筒状部分には紫色の縞があります。
青味がかったものはオオニワゼキショウとの雑種である。下段右の2枚が紫石菖です。
花は、受精すると、一日でしぼんでしまい、
果実は球形の朔果です。径3mm程で艶がある紫褐色をしていて、
熟すと下を向き3裂して細かな種子を散布します。
南大沢由木534号遊歩道脇。'10.05.14. '11.05.19. '11.05.16. |
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5月 野芥子 (ノゲシ /春の野芥子) |
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ノゲシは世界至る所に帰化しているキク科ノゲシ属の植物であり、原産地はヨーロッパであると考えられている。
和名のノゲシはケシ(ケシ科)と葉が似ているだけで分類上は全く別。荒れ地や空き地などに生育している。
秋に芽生え、ロゼットで越冬し、春から夏にかけて茎をもたげて黄色のタンポポのような花を付ける。
種子の綿毛は絹状の毛であり細い。
ロゼット葉は苦いが食用になる。茎や葉を傷つけると乳液が出る。
同じ属のオニノゲシと比べると、葉の質は柔らかくて鋸歯の先端は棘とはならない。 |
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5月 白丁花 (ハクチョウゲ) |
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アカネ科。ハクチョウゲは沖縄、中国・台湾・インドシナ・タイに分布する常緑低木。
庭園や公園などに広く植栽されている。根元からよく分枝して株となりあまり太くならない。
刈り込みによく耐えるので、球造りや生け垣などに仕立てられることが多い。
葉は長さ1〜3cmでやや厚く、斑入りのものがよく植栽されている(フイリハクチョウゲ)。
5月から6月にかけ、葉腋から出る短枝に白または淡紅色の花を咲かせる。白色のものが多いようである。
花の直径は1cm程度。花冠は5裂し毛がある。
南大沢溜池公園。撮影'10.05.25. |
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5月 薔薇 (バラ) |
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バラ科バラ属の種(しゅ)の総称。灌木、低木、木本性のつる植物で、葉や茎に棘があるものが多い。
北半球の温帯域に広く自生しているが、南半球にはバラは自生していない。世界に約120種がある。
日本はバラの自生地でもある。
葉は1回奇数羽状複葉。花は5枚の花びらと多数の雄蘂を持つ(園芸種では大部分が八重咲きである)。
「ばら」の名は和語で「いばら」の転訛したもので、漢語の「薔薇」の字をあてる。
欧米ではラテン語:「rosa 」。
観賞用栽培が圧倒的だが、花弁から精油を抽出した香水の原料やアロマセラピーに用いられる。 |
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針槐(ハリエンジュ)マメ科の落葉高木。
明治初期に渡来した北アメリカ原産の落葉高木であり、別名ニセアカシアとも呼ばれる。
春にフジほどではないが、総状花序で蝶形花を垂れ下がった白花の花序をつける。
花の後に平たい5cmほどの鞘に包まれた4〜5個の豆ができる。
材は年輪が不明瞭で、かなり重く、硬く粘りがあり加工しにくい。
耐久性が高いためかつては線路の枕木、木釘、木炭、船材、スキー板などに使われた。
八王子別所一ヤマサクラ公園。'10.05.13. 下段レンガ歩道 '11.05.14. |
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多年草で、背の高さが30cm〜80cmくらいになる。葉と茎は黄緑色で、まばらに毛が生える。
茎はあまり枝分かれせずに伸び、先の方で何回か枝分かれして、花をつける。花はヒメジョオンと同じく、
細い舌状花を持つヒマワリのような花だが、白とピンクのものがある。また、ヒメジョオンより一回り花が大きい。
花の時期は4月〜5月頃でヒメジョオンよりも早い。
北アメリカ原産の帰化植物で、大正時代の中頃と言われている。
都会周辺にもみられる。ヒメジョオンに比べハルジオンの茎には真ん中に空洞ある。
小山内裏草地広場脇。'10.05.18. |
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ヒメジオンに比べて花びらが密集していて数も非常に多い。 尾根緑道草原入り口。 撮影'11.04.30. |
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5月 姫空木 (ヒメウツギ) |
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ユキノシタ科ウツギ属。原産地は日本。
樹高は1m前後の低木。白く涼しげな初夏の花で、幹の茎の中心部の髄が空洞で、白の小ぶりな一重のウツギです。
空木(うつぎ)によく似ていて、花のサイズが少し小さいところから「姫」「空木」。
別名ウノハナとも呼ばれています。
葉は細長く縁のギザギザが目立つ鋸歯で対生し、株はよく分枝し枝は弓なりに垂れ、枝先に芳香のある白い花を咲かせ、
下をを向いて咲く花は、控えめでも純白の沢山の花は存在感があります。 |
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真白の蕾が愛らしい。
長池公園自然館遊歩道。撮影'11.05.02。 |
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5月 更紗空木 (サラサウツギ) |
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原産地は日本、 樹高は1.5cm〜2m。
幹が中空になっていることから命名されたアジサイ科(旧ユキノシタ科)ウツギ属の落葉低木です。
ウツギの八重のものは、サラサウツギあるいはヤエウツギと呼ばれている。
初夏に、八重咲きで、芳香のある下向きの花を咲かせます。ウツギの仲間としてはもっとも遅く咲き、
舞い散る花びらは雪のように白く染める。
花は、花弁の外側が薄紅紫色で、内側が白色です。個体によって、多少色の濃淡があります。
別名:ツカサウツギ(司空木)
小山内裏公園草地広場。'11.05.30. |
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5月 衝羽根空木 (ツクバネウツギ) |
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スイカズラ科ツクバネウツギ属。関東以西に分布する落葉の低木。
花は二唇状の鐘状漏斗形の白い花を咲かせる。顎は5つであり、果実になっても残る。
顎は花時には緑色であるがやがて紅紫色をになることが多い。
果実を採って空中に放つとクルクル回ってゆっくりと落ちる。
残った顎はプロペラの役割であり、果実は風に乗って散布されるのであろう。
和名は果実が羽根突きの衝羽根に似ることに由来する。
ウツギは茎の中心部がうつろであるという意味であるが、本種の茎の中心部には穴がない。
長池公園散策路。撮影'11.05.10. |
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白い筒状の花が咲くが、観察すると花の中に黄色の点々がある。 |
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5月 三葉空木 (ミツバウツギ) |
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ミツバウツギ科ミツバウツギ属。日本全国に分布する落葉の低木。
若葉はゆでて山菜として食用にされる。葉は三出複葉で対生。
枝先に円錐花序をなして5弁の白い花を咲かせる。
完全に開かないが、花弁・がく(各5枚)とも白く、よく目立つ。
果実は先端が二つに分かれた偏平の袋状の面白い形である。
中には5mmほどの種子が入っている。
普通のウツギより一足先に白い清楚な花を咲かせます。
和名の由来は「三つ葉の空木」であり、幹の中心が空ろ(うつろ)になっている木であるとの意味である。
長池公園散策路。撮影'11.05.10. |
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ミツバウツギは満開になっても、花びらは完全に開かない。
また夜間に咲くとの表記する資料もある。
扇形の実は秋には風に乗り飛ぶ。 |
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5月 紅空木 (ベニウツギ) |
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スイカズラ科 タニウツギ属。
ベニウツギはタニウツギの園芸品種で、中でも紅赤の濃い花を咲かせる。
花冠は濃い紅色で3cmほどの大きさ。丸くて大きい柱頭1本。雄蘂は5本。
花を横から見ると3センチ程度の漏斗形です。
対生する葉は大きく、幅5cm前後、長さ8〜10cmぐらい。
深紅色でよく目立つが、濃いためなのか、花が日焼け枯れているようにも観られるので、みずみずしい花房を選んで撮る。
長池公園自然館前。撮影'11.05.18. |
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5月 箱根空木 (ハコネウツギ) |
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スイカズラ科タニウツギ属。
日本各地の海岸近くに自生する落葉低木であるが、庭園樹として植栽されることもある。
漏斗状の花を咲かせる。白い花が次第に桃色そして赤へと変化する。
名前に箱根が付くが、箱根にはわずかしか自生していないとか。
また箱根にはよく似たニシキウツギが多く、名前の由来は不明で、ニシキの誤認ではないかと言われる。
シティハイツ南大沢団地の庭木。撮影'11.05.16. |
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5月 昼咲月見草 (ヒルザキツキミソウ) |
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アカバナ科マツヨイグサ属の多年生植物。観賞用として栽培されている。
草丈は30〜60cmくらい。葉は披針形で互生する。
5〜7月頃に、4〜5cmくらいの大きさの、白または薄いピンク色の花を付ける。
花弁の数は4枚で、8本の雄蕊と、先端が十字型をした雌蕊がある。
北米原産の帰化植物であり、観賞用として輸入・栽培されていたものが野生化している。
名称の由来は、宵に咲くツキミソウと違って、昼間にも開花していることによる。
よく似ている(赤花)夕化粧を一回り大きくした花です。 |
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美しい白色から桃色になる花で、雌蕊の先が独特の十字型をしています。 |
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5月 藤の花 (フジノハナ) |
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マメ科のつる性の落葉木本である。フジ(藤)と総称する。
異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、「まつなぐさ」などがある.
淡紫色または白色の花を房状に垂れ下げて咲かせる。
フジ属には8種前後の種が属する。
フジ属は、日本、北アメリカ、東アジアに自生し、ノダフジ(通称フジ)とヤマフジの2種が日本固有種である。
このほか、中国でシナフジ、欧米でアメリカフジなども栽培されている。
南大沢柏木小学校遊歩道。'10.05.08. |
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5月 二人静 (フタリシズカ) |
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センリョウ科センリョウ属の多年草。
山林の比較的暗い場所に分布する。高さは30〜60cm。花期は4〜6月。
茎の先に数本(2本の場合が多い)の穂状花序を出し、米粒のような小さな白い花をつける。
花には花弁も萼もなく、3個の雄しべが丸く子房を抱いている。
花序は立っているが、果実ができると下に曲がる。夏頃(果実の成熟期)に閉鎖花をつける。
和名は、2本の花序を、能楽「二人静」の静御前とその亡霊の舞姿にたとえたもの。
ヒトリシズカと対を成す。ただし、花序は2とは限らず、3〜4つく例もある。
4月に掲載の小山内裏公園
一人静 を参照。 |
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5月 豚菜 (ブタナ) |
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キク科エゾコウゾリナ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本では外来種(帰化植物)。
原産地ではハーブとして食用にもされる。
開花時期は6〜9月頃。外観はタンポポに似るが、ブタナは30〜60cm程度の花茎が途中で数本に枝分かれし、
それぞれの頭に直径3cmほどの黄色い花をつけるのが特徴。
また花茎に葉は付いていない。葉はロゼット状で裏にびっしりと毛が生えており、根は深い。
和名の「ブタナ」は、フランスでの俗名 Salade de porc(ブタのサラダ)を翻訳したものが由来となっている。
タンポポモドキという別名は昭和初期に札幌で発見された時の名である。 |
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5月 ブラシノキ |
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フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。
オーストラリア原産で観賞用に栽培される。5〜6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、
赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体がブラシのように見える。
花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持つ。
花後に枝に実がなります。種はいつまでも枝にへばりついています。
山火事に遭うまで木についたままで種子を出さず、山火事で木が死んだら、
実が割れて種子が飛び散る不思議な性質があります。
別名カリステモン(ギリシャ語で「美しい雄しべ」という意味)。キンポウジュ(金宝樹)。 |
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別名のカリステモン(美しい雄しべの意)
は、花房の雄シベの先に金粉が付いているように光る。
南大沢2丁目の庭木。 撮影'11.05.20. |
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5月 紅要黐 (ベニカナメモチ) |
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バラ科カナメモチ属の常緑広葉木小高木。
芽吹いた若葉は赤色で、これはアントシアニンという成分で葉が赤くなり、
夏頃になるとだんだん緑色の普通の葉になる。
泡を吹いたように白い小さな五弁花を枝先に多数つけて散房状花序を形成して、
冬に小さな赤い実をつけます。
新芽が赤く染まることが特徴で、刈込に強く、小枝を密生させるので生垣によく用いられる。
別名:カナメモチ(要黐)、アカメモチ(赤芽黐)
八王子市南大沢3丁目グリーンメゾン遊歩道垣根。撮影'11.05.16. |
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5月 箆大葉子 (ヘラオオバコ) |
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オオバコ科オオバコ属。ヨーロッパ原産の多年草。
細長いへら状の葉を水平から斜めに地上を放射状に伸ばし、
その上へ茎を幾本もひょろひょろと30〜50cmくらいに伸ばして花の穂をつける。
穂には小さな花が密生しており、下から上へと次々に咲き上がっていく。
穂の周りに細い糸に支えられてつき、白い輪のように目立つのはおしべである。
オオバコより大きく高いが、オオバコのような踏みつけ耐性はない。
花粉症の原因植物になる。
ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。
小山内裏公園南大沢口。 |
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5月 宝鐸草 (ホウチャクソウ) |
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ユリ科チゴユリ属 。
雑木林や林の中などの陰地に生え群生する。
初夏に地味だが白から緑への色彩やその濃淡が美しい花をつける。
草丈は30〜60cmになり葉は互生、茎は上部で分かれる。
先端に長さ2cmほどの花が1〜2コ垂れ下がって咲く。
花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しない。
花の先端ほど緑色が濃い。花期は5月から6月中旬で、
花の後には直径1cmほどの実がなり黒紫色の液果となる。
黄色い花の黄花宝鐸草というのもある。
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りであり、
風鐸(ふうたく)ともいう。 |
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よく似ている右側2枚の2個ずつ連なってぶら下り咲くのはアマドコロ属の甘野老 (アマドコロ)。
長池公園中央園路沿。 撮影'11.05.04. |
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朴の木 (ほおのき) 木蓮(もくれん)科。
モクレン科の落葉高木で、全国の山林に見られる。
葉はものすごくでかく(多分、トチの木と日本の樹木の葉の中で一番大きい?) 命名は包(ほう)の意。
朴葉焼き(ほおばやき)朴の木の葉に、刻んだ山菜と味噌をのせて炭火で焼いたもの。香ばしくおいしい。
5月頃、香りのある大きな白い盃形の花が咲くが20M前後の高木でなお且つ花は枝の先で太陽に向かって咲くために見付けずらい。
よく似た花に同じ木蓮科の「泰山木」がある。
南大沢溜池公園脇。09.05.20. |
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右側の写真は尾根緑道の公園管理所入口。
この花びらの色の変化は2〜3日続いた黄砂による影響なのか。 撮影'11.05.04. |
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5月 蝮草 (マムシグサ) |
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サトイモ科テンナンショウ属の多年草である。有毒植物です。
茎は葉柄下部の2つの葉鞘部分(葉の基部が合わさって刀の鞘のようななっている部分)
が重なってできたもので、紫褐色のまだらな模様がある。
この模様がマムシに似ていると考えられ、
その花がまるでマムシが鎌首をもたげたような異様な形をした植物でこの名がつけられた。
雌雄異株である。
果実は秋に橙色から赤色に熟し、トウモロコシに似た形状の果実を付ける。
小山内裏公園鮎の道入口。 |
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5月 真弓 (マユミ) |
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ニシキギ科ニシキギ属の木。別名ヤマニシキギとも呼ばれる。
日本と中国の林に自生する。秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。
材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ、名前の由来になった。
この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。
和紙の材料にもなったが、楮に代わり、現在では印鑑や櫛の材料になっている。長池公園南エントランス。'11.05.18.
「檀」とも書く。 12月に掲載の
真弓の実 参照 |
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5月 水木 (ミズキ) |
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ミズキ科ミズキ属の落葉高木。別名、クルマミズキ(車水木)。
樹高は10-15m。枝を扇状に四方に広げる。若枝は紫紅色で、はじめ細かい毛をもつが、のちに無毛になる。
葉は長さ2-5cmの葉柄をもって互生し、広卵形から楕円形で縁は全縁、先はとがる。
裏面は白く、弓形に曲がった5-9対の葉脈が隆起する。
花期は5-6月。新枝の先に多数の花弁は4枚で雄しべも4本の小白色花を散房花序につける。
果実は核果、球形で紫黒色をしている。
園樹としてよく利用される。材としては白色で軟らかく緻密で、細工物、器具、下駄に利用される。
長池公園山里入口。撮影'11.05.10. |
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和名は早春に芽をふく時、地中から多量の水を吸い上げることから。 |
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5月 水田平子 (ミズタビラコ) |
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ムラサキ科キュウリグサ属の多年草。
水分の多い場所に生育する。短い地下茎を持ち群生する。
植物体は柔らかく高さ10〜20cmほど。葉は長楕円形で下部の葉には短い葉柄がある。
花は5月から6月に咲き、茎の頂端から1本あるいは2本の花序がでる。
花は淡青紫色であり、下の方から次々と咲く。花の直径は2.5〜3mmと小さいがなかなか美しい。
肉眼では識別できないが花筒の喉部に白色の副隣がある。副隣の奥には5個の雄蕊が見える。
果実は分果。4面体で平滑、光沢のある黒褐色。
ベルコリーヌ白木蓮遊歩道。 |
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5月 紫露草 (ムラサキツユクサ) |
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ツユクサ科ムラサキツユクサ属。多年草で温暖な地域を中心に200種くらいが分布する。
鑑賞用によく栽培されている。花期は6〜9月頃。原産地は北アメリカ。
葉は広線形で耐暑性、耐寒性あり強健です。
枝先に直径2cm位の青紫または紅紫色の花を咲かせ、雄しべは6本で細長い花糸がある。
紫色の3弁花が朝に開き、午後にしぼむ。
花言葉は「快活」「尊厳」「尊び」「尊敬しています」「ひとときの幸せ」
同じツユクサ科の露草とはあまり似ていませんが。葉は長く花の色は他にピンク・青があります。
南大沢3丁目個人宅路地花壇。'1105.16. |
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5月 メキシコ万年草 (メキシコマンネンクサ) |
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ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草。日本では帰化植物である。
花茎は直立し、高さは10-15cmになる。茎や葉は鮮緑色になり、黄色や赤色を帯びない。
葉は線状楕円形で、長さ1.3-2cm、幅2-3mmになり、ふつう茎に4輪生、まれに3-5輪生する。
花期は4-5月。茎の先端に集散状花序をつくり、枝を水平に伸ばして20-40個の5弁の花を互生につける。
花弁は長さ4mmあり、菱状狭卵形、鋭頭で濃黄色になる。雄蕊は10本あり、葯は裂開直前に濃黄色になり、裂開直後に赤みを帯びる。
メキシコという名前がついているが、はっきりとした原産地は不明。
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5月 藪虱 (ヤブジラミ) |
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セリ科ヤブジラミ属。日陰に生える多年草で日本各地の山林や藪に生える。
葉は2回羽状複葉で柔らかく切れ込みが細かくよりニンジンの葉に似ている。
白い花は小さく数が少ないので目立たない。
果実は3〜4mm程度の楕円形。全体を覆う剛毛によって種子が服などに付着する。
可愛い花なのに藪にはいるとシラミのように衣服に付くことから「ヤブジラミ」と名づく。
ヤブジラミに似た植物に、同じセリ科のヤブニンジンがある。
ヤブジラミの果実は楕円形、ヤブニンジンは細長い形をしているので、一見してすぐにそれと判る。
清水入り緑地。撮影'11.05.18. |
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5月 藪手毬 (ヤブテマリ) |
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スイカズラ科ガマミズ属。谷間や沢沿いなどに多い落葉小高木。樹木の高さは10mほどになり、枝は横に広がる。
葉は対生し、縁には鈍い鋸歯がある。花期は5〜6月。
直径5〜10cmの花穂の中心部に小さな両性花が多数集まり、そのまわりを装飾花が取り巻いている。
ヤブデマリはコガクウツギ(小愕空木)やアジサイによく似ていますが飾り花の形が違うのと、
成長すると樹高は7〜10メートルにもなる。
別名テマリバナ、テマリカともいわれます。 長池公園遊歩道。 |
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5月 山鷺苔 (ヤマサギゴケ) |
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ゴマノハグサ科。
田んぼなどでよく見られるムラサキサギゴケのうち、山野の日陰に適応した型のヤマサギゴケ。
ムラサキサギゴケよりも姿勢良く立ち上がり、うっすらと花茎に毛が生えています。
匐枝を出して増えるので群生することが多い。
葉は根元に集まり、倒卵形で長さ4〜7cm。匐枝の葉は倒円形または円形で小さい。
花は根元の葉の間から花茎を伸ばし、唇形で紅紫色の花をつける。
下唇は3裂し中央は隆起して黄色となり、赤褐色の斑点がある。
八王子長池公園中央園路。'13.05.08. |
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5月 山法師 (ヤマボウシ) |
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ミズキ科。山地に普通に生え本州から九州および朝鮮半島、中国に分布する。
高さ5〜10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4〜12センチ、
全縁でやや波打つ。
4枚の花弁のように見えるのは総苞片であり、その中心に球状に集合し多数の花がつく。
花弁は4枚、雄しべは4本である。
和名は山法師であり、白い総苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから付けられた。
秋には赤いイチゴを連想させるような果実ができ、甘くて食べられる。
同じヤマボウシ亜属の近縁種にハナミズキがある。 小山内裏公園内裏池脇。'10.05.13. |
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花弁に見える総苞片の中心にある花芯が山法師の花です。 右側は細花の山法師。
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5月 雪の下 (ユキノシタ) |
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ユキノシタ科ユキノシタ属。
湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草である。人家の日陰に栽培されることも多い。
葉は円形に近く(腎円形)、裏は赤みを帯びる。根本から匍匐枝を出して繁殖する。
開花期は5〜7月頃で、高さ20〜50 cmの花茎を出し、多数の花をつける。
花は5弁で、上の3枚が小さく濃紅色の斑点があり基部に濃黄色の斑点があり、下の2枚は白色で細長い。
名前の由来は雪が上に積っても、その下に緑の葉があることから「雪の下」と名付けられた。
なお葉は山菜として天ぷらなどにして食される。 |
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5月 ライラック (リラ) |
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ライラック:モクセイ科ハシドイ属の落葉樹。ライラックの呼称は英語の仮名転写に由来し、
他にフランス語由来のリラでも呼ばれる。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)。
冷涼地を好む。札幌市の花でもある。
ヨーロッパ原産。春(日本では4〜5月)に紫色・白色などの花を密生して咲かせ、香りがよく香水の原料ともされる。
花びらはふつう4枚だが、まれに5枚のものがあり、見つけると幸せになれるという言う。
フランスで「リラの咲く頃」とは一番良い気候のことを指す。 南大沢ベルコリーヌ遊歩道。撮影'10.04.30.
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