歴史の浪漫街道  ウオーキング 多摩丘陵で出合ったつくしや山吹や金襴草そして筆竜胆などの可憐な草花たち
シニアライフのウオーク


てくてく多摩ウオーク 4月の花々 syuuzu.jpg(1078 byte)

春の桜は さくらの名木達 をご覧ください


  110412-aoki-s.jpg(1772 byte)    4月  青木 (アオキ)

110412-aoki.jpg(7199 byte)   ミズキ科アオキ属の常緑低木。 日本原産。北海道南部から沖縄までの森林に自生する。また日陰にもよく育ち、 庭園や公園の植え込みに植栽され、外国でも栽培される。 高さは2mほど。花は3〜5月に咲く。褐色または緑色で花弁を4枚有し子房下位、単性花で雌雄異株。 果実は卵形の液果で種子を1個含み、秋頃から赤く(種類によっては白、黄色に)熟し、美しい。 楕円形で大きさは2cmほど、11月〜翌年5月頃まで付いている。 葉は苦味健胃作用があり、有名な陀羅尼助(だらにすけ)に配合されている。 和名の由来は、常緑で枝も青いため。   12月に赤く色付く青木の実
110412-aoki2.jpg(5828 byte) 110412-aoki3.jpg(7818 byte) 101225-aoki.jpg(5449 byte)   赤く熟す実に比べ、数ミリの地味な花びらで殆ど気付かない。 尾根緑道。'11.04.12.

  110331-a-mondo-s.jpg(1629 byte)    4月  扁桃 (アーモンド)

110331-a-mondo.jpg(8568 byte)   バラ科サクラ属の落葉高木。原産はアジア西南部。またはこの樹木から採ったナッツのことをさす。 和名はヘントウ(扁桃)またはハタンキョウ(巴旦杏)。 3〜4月にかけて葉のない枝に、白色又は桜色・ 桃色の花弁の端に小さな切込みの入ったサクラの特徴を有する花をサクラ同様のたたずまいで咲き誇り、 7〜8月に実が熟する(但し花柄が非常に長い桜の花と違いアーモンドは花柄が非常に短く、 枝に沿うように花が咲く為、桜色・桃色の花の品種の場合は桃の花そっくりに見える)。 果肉と種子の殻を取り除いた仁(生アーモンド)を炒って、または揚げて食用とする。 長池自然館。
110331-a-mondo2.jpg(5944 byte) 110331-a-mondo4.jpg(4974 byte) 110331-a-mondo3.jpg(6173 byte)   アルコールのツマミにナッツのアーモンドをよく食するが、この花を思い浮かべたことがない。 こんな清楚な花の実だとは。

  110425-akigumi3-s.jpg(1644 byte)    4月 秋茱萸  (アキグミ) 夏茱萸(6月の果実掲載写真から)

110425-akigumi.jpg(8113 byte)   グミ科グミ属の落葉低木。 葉は白っぽい緑色。花ははじめ白色で、次第に黄色を帯びてくる。 秋に朱から赤色の直径8mmほどの実を付ける。 ほかのグミ類の果実が楕円形なのに対し、アキグミは球形に近い。
果実は小さいが食用と果実酒などに利用されるが、タンニンを多く含むため強い渋みある。 和名は秋に果実が熟すことから。(八王子市ぐみの木公園の説明看板はアキグミ)。実の写真は6月初夏。で夏茱萸でしょう。
南大沢溜池公園。撮影'11.04.27.  下段。咲きだした白い花。撮影04.17.
黄色帯び出した花。'11.04.25.  小さな赤い実 撮影'11.06.12.

  110413-akebi2-s.jpg(1736 byte)    4月  木通・通草 (アケビ)

110413-akebi.jpg(7456 byte)   アケビ科の蔓性落葉低木。 葉は5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で、互生する。 花は4〜5月に咲き、木は雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。 花被は3枚で雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、雌花の中央部にはバナナの果実のような6〜9本の雌しべが放射状につく。 雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。 雌雄異花で蜜も出さないので受粉生態にはよくわかっていない。 雌花が雄花に擬態して雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているとか。
雌花。'11.04.13. 雄花。'11.04.13. 撮影。'10.11.04.   雌花は花びら広げ雄花は丸く小さい。花からは想像できないが、大きな実がなります。 花色や実からミツバアケビ。南大沢3丁目庭木。

  130409-amerikasumire-s.jpg(1783 byte)    4月 亜米利加菫細辛  (アメリカスミレサイシン)

130409-amerikasumire.jpg(10958 byte)   北アメリカ原産の外来種。スミレ科スミレ属の多年草。葉は円形で多数つく。 花は直径2〜3cmと大きく、プリケアナと呼ばれる花弁が白色で基部が紫色の菫と、 紫色の花のパピリオナケア(写真掲載のスミレ)という2つのタイプがある。 育てやすく花が大きくて多数つくため、広く栽培されている園芸用のスミレですが、 逸出して野生化して道端や畑などの縁で多数みられる。 細辛とは根や根茎が解熱や鎮痛作用のある漢方細辛という薬用の、葉が心臓形のウスバサイシンに似るのでこの名がある。
長池公園中央園路脇 '13.04.10.

  110415-ikarisou-s.jpg(1888 byte)    4月  碇草・錨草  (イカリソウ)

110415-ikarisou.jpg(8317 byte)   メギ科イカリソウ属 の落葉多年草。 花は赤紫色で春に咲き、4枚の花弁が距(=きょ・距の中には花粉を媒介する昆虫をおびき寄せるための蜜が入っている) を突出し錨のような特異な形をしているためこの名がある。 全草は淫羊霍(いんようかく)という生薬で精力剤として有名。
森林に自生し、園芸用や薬用に栽培されることもある。 なお、近縁種のトキワイカリソウは冬季に落葉しない(常盤=常緑の意味合い)がある。
小山内裏公園里山広場。撮影'11.04.15.
110415-ikarisou.jpg(5494 byte) 110415-ikarisou2.jpg(5395 byte) 100505-ikarisou.jpg(5511 byte)   白色のイカリソウ。
花は枝にぶら下がり下向きに咲く。 他にも黄色イカリソウもある。右側は5月には青葉が茂る。'10.05.05.

  130406-iberisu-s.jpg(1869 byte)    4月  イベリス

南大沢2丁目の庭花。'13.04.06.   アブラナ科イベリス属、匍匐性で原産地は地中海沿岸。 スペインのイベリア半島に自生していることから名が付けられた。 南ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアにおよそ20〜30種が分布します。
春に花を咲かせ花期は4〜6月と長い。 毎年開花する多年草と花後に枯れる一・二年草があります。花は径1cmと小さく、 4枚の花弁のうち2枚は大きく内側の2枚は小さい集合体です。 花色は白色それ以外にはピンク、赤、紫などがある。 別名はマガリバナ、 英名のキャンディタフトは「お菓子の花」という意味で、花から甘い香りを漂わせる。 明治初期に渡来。

  120413-uguisukagu-s.jpg(1815 byte)    4月  鴬神楽 (ウグイスカグラ)

120413-uguisukagu.jpg(7956 byte)   スイカズラ科スイカズラ属。落葉低木で4〜5月に、葉腋から細い柄を出して、 先に1個(まれに2個)1cm程の淡紅色の花を付ける。花冠は細い漏斗型で、先は5裂して平開する。 実は液果で、6月に赤く熟して甘くて可食です。ウグイスカグラもウツギの仲間です。
実が黄色のものはキミノウグイスカグラ、黒はクロミノウグイスカグラ。
ウグイスの鳴くころに花が咲くので付けられた名で、神楽は「鶯隠れ」が変化したとの説などある。 小山内裏公園アジサイ広場。'12.04.13.

  090423-uwamizu2.jpg(1485 byte)    4月  上溝桜 (ウワミズザクラ)

これも桜の仲間なのかと一瞬戸惑う。'09.04.23.   ウワミズ桜は、バラ科サクラ属。 高さ10mになる落葉高木。晩春に真っ白い5弁の花を小枝の先に10cmほどの総状花序を咲かせる。 桜とは思えない不思議な姿をしているが野生の桜なのです。別名:ハハカ。
昔は、亀甲で占うとき、この木の上面に溝をほって使用したことから「上溝」桜と呼ばれているとのこと。 新潟地方では未熟な緑色の実を塩漬けにし、杏仁香(あんにんご)と称して食用にしているそうです。
小山内裏公園芝生広場。撮影。'09.04.23.
110428-uwamizu.jpg(5996 byte) 110428-uwamizu2.jpg(7242 byte) 110428-uwamizu3.jpg(7841 byte)   同じ樹木が咲きました。
昨夜の春の嵐にも一房も落ちずに咲いている。撮影'11.04.28.

  110429-ooama-s.jpg(1822 byte)    4月  大甘菜 (オオアマナ)

110429-ooama.jpg(10273 byte)   ユリ科オオアマナ属の球根植物である。 原産地はヨーロッパで、日本へは明治時代の末期に渡来した。 観賞用に栽培されているものが逸出して野生化している。 草丈は20センチくらいで葉は線形である。 茎先に花径3センチくらいの白い六弁花を穂状につける。 花は日が射すと開き、陰ると閉じる。 和名は甘菜(アマナ)に花が似ていることからつけられたものである。 英名はスター・オブ・ベツレヘムである。属名のオーニソガラムの名も使われている。 長池公園陽光桜並木口。 撮影'11.04.29.〜05.02.
110502-ooamana.jpg(8129 byte) 110502-ooamana2.jpg(5793 byte) 110429-ooama2.jpg(5903 byte)   散策路の脇にひっそりと咲く花韮によく似た花です。 別名はベツレヘムの星。イエス・キリストの誕生地を名にする。

  110417-kaede-s.jpg(1513 byte)    4月  楓・紅葉 (カエデ・モミジ)

110417-kaede.jpg(7844 byte)   もみじとカエデの違いを? 葉が赤や黄色に色づき、変わっていく様子を古く紅葉づ(もみづ)と言った。 カエデはカエルの水かきの蛙手(かえるて)が転じたものと言われるが、 植物学的にはもみじもカエデも「カエデ」で、カエデ科のカエデ属の植物です。
英語では「かえで」「もみじ」とも「メープル」と呼ぶ。
花は風媒花で、花弁は目立たなく小さい。果実は二つの種子が密着した姿で、 それぞれから翼が伸びる翼果である。脱落するときは翼があるので、風に乗ってくるくる回って落ちる。 南大沢3丁目遊歩道。'11.04.17.
110417-kaede2.jpg(5089 byte) 110417-kaede4.jpg(4114 byte) 110417-kaede3.jpg(4406 byte)   枝はそよ風に揺れ極小の花で焦点合わせずらいが、 カエデの代表のイロハモミジの花。 右側の右端には蜜腺を吸う小さな虫がいる。
110417-nomura.jpg(6302 byte) 110420-nomura.jpg(6073 byte) 101029-kaede-ls.jpg(4886 byte)   野村紅葉(ノムラモミジ)の花と種。 新芽の春から秋にわたり紫紅色の葉をもち、常に紅葉しているのが特徴。 イロハモミジの園芸品種で、江戸時代から知られる品種です。

  120424-kakitosi-s.jpg(1681 byte)    4月  垣通し (カキドオシ)

120424-kakitosi.jpg(7756 byte)   シソ科カキドオシ属。日本全土の日の当たる路傍や山野に自生するつる性の多年草。背丈は10〜20cm前後。 花は4〜5月ころに咲き、花は葉腋から出て、薄い紫〜紅紫で斑点があり、長さ1.5〜2.5ミリの唇形花冠。 茎は初めはまっすぐに伸びますが、開花すると地表に倒れて、つるとなり長いものでは1メートルにもなります。 縁には大きな鋸歯があり、葉縁はこまかい鋸歯状で、葉身をもみつぶすと芳香があります。 葉形がお金(銭)のようで茎が連がっていて、別名は連銭草の名前。 名の由来は、このつるが垣根をつき通してどんどん伸びることによる。 清水入り緑道。'12.04.24.

  100411-karin-s.jpg(1811 byte)    4月  花梨 (カリン)

カリンの花。南大沢中郷公園。'10.04.11.   中国原産バラ科落葉高木。中国では「木瓜」と書く。 日本には古くに渡来した。適湿地でよく育ち、耐寒性がある。 花期は3〜5月頃で5枚の花弁からなる白やピンク色の花を咲かせる。 果実は楕円形をしており黄色で大型で枝が折れんばかりに実り、渋く石細胞が多く堅いため生食には適さず、 カリン酒などの原料になる。 語呂合わせで「金は貸すが借りない」の縁起を担ぎ庭の表にカリンを植え、 裏にカシノキを植えると商売繁盛に良いも言われる。   南大沢中郷公園 '10.04.11.
10.04.11.-karin2.jpg(5782 byte) 091115-karin2.jpg(8464 byte)   たわわに実った花梨。果実はカリン酒などの原料になる。 実には果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどを含む。 成分は咳や痰など喉の炎症に効くとされ、のど飴に配合される。  実った果実'09.11.15.

  100411-kikumomo-s.jpg(1700 byte)    4月  菊桃 (キクモモ)

100411-kikumomo.jpg(9719 byte)   バラ科サクラ属。花の観賞が目的の花桃で、その代表格が菊桃です。
八重咲きで樹木全体が隙間なく桃色に染まる。 江戸時代からあるモモの品種で、花が菊の花のようになるのでこのように名付けられました。 菊桃は名のとおり、菊の花弁のような独特の細長い花びらが集まって直径約4cmくらいのピンクの花を咲かせます。 モモは、昔から魔除けの木であり、庭の鬼門(北東)に植えるとよいとされている。
南大沢中学校体育館脇。'10.04.11. 下記同所の写真 '11.04.11.

  110415-kiransou-s.jpg(1860 byte)    4月  金襴草 (キランソウ)

110415-kiransou.jpg(9282 byte)   金瘡小草(キランソウ)とも表示する。 シソ科。 草原などに分布する。地面に平たく這い蹲ったような植物で、葉をロゼット上に出し、匍匐枝を横に伸ばす。 春に青紫色の花を咲かせる。開花期の全草は筋骨草(きんこつそう)という生薬である。 高血圧、鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止めなどに効果があるとされるが、民間薬的なものである。 別名をジゴクノカマノフタというが、これは「病気を治して地獄の釜にふたをする」ということから。
小山内裏公園芝生広場周回路。 撮影'11.04.15.
110415-kiransou2.jpg(15925 byte) 110415-kiransou3.jpg(6771 byte)   名の由来は、金襴緞子の金襴(きんらん)の織物の切れはしのように見えるところから付く。
弘法草とも呼ぶ。

  130401-kusaitigo-s.jpg(1765 byte)    4月  草苺 (クサイチゴ)

小山内裏公園鮎の道。'13.04.01.   クサイチゴはバラ科キイチゴ属で、 落葉の小低木で早春に地下茎から小さい刺がある新しい茎を出し、3月頃から開花する。 花は大きく、花弁の長さは15〜20mm。おしべが多数あり、開いた直後の葯は白色で、次第に黒くなる。 その中央部に、これまた多数の柱頭が高い位置に集まって出ており、面白い形となっている。 果実が実るのは5月のおわり頃から6月始めにかけてであり、あっさりとした甘みで食べられる。
草本のように見えるが、実際は木本である。生命力は強く、刈っても根から生えてくる。 別名、ワセイチゴ(早稲苺)。 撮影'13.04.01.

  130411-kurisumasu-s.jpg(1650 byte)    4月 クリスマスローズ(遅咲きの結実)

130411-kurisumasu.jpg(7302 byte)   キンポウゲ科ヘレボルス属 花期は早咲き12月〜遅咲き4月と長い。
名の由来はクリスマスの時期に早咲き(原種のヘレボルス・ニゲル)が咲きだすことから付いたのだが、 しかし多くの品種はその後に順次咲く。
クリスマスローズ属の植物は、常緑あるいは夏緑性の多年草で、ヨーロッパ中部から南部、 西アジアなどに約20種類が分布し、観賞用ばかりか薬用植物 (駆虫薬などに用いられ、根は下剤などに用いられた)として古くから知られています。 種間雑種が容易にでき、多数の品種があります。
130411-kurisumasu2.jpg(5226 byte) 130411-kurisumasu3.jpg(5708 byte) 130411-kurisumasu4.jpg(5446 byte)   子房が膨らみだして早くも結実しだした。

  120413-kuromoji-s.jpg(1622 byte)    4月  黒文字 (クロモジ)

小山内裏公園芝生広場脇。'12.04.13.   クスノキ科の落葉低木。枝を高級楊枝の材料とし、楊枝自体も黒文字と呼ばれる。また香料の黒文字油がとれる。 若枝ははじめ毛があるが次第になくなり、緑色のすべすべした肌に、次第に黒い斑紋がでることが多い。 雌雄異株。花は黄緑色で、春に葉が出るのと同じ頃、葉脇から出た散形花序に咲く。 果実は液果で10月頃に黒熟する。葉や枝には芳香がある。
黒文字の名は若枝の表面にでる斑紋を文字に見立てたものといわれる。古くからこれを削って楊枝を作り 特に根本に皮を残すのが上品とされる。

  130404-gekkeijyu-s.jpg(1755 byte)    4月 月桂樹  (ゲッケイジュ)

ベルコリーヌ白木蓮並木。13.04.05.   月桂樹はクスノキ科の常緑高木。 地中海沿岸原産。雌雄異株です。葉に芳香があって古代から香り付けや防虫剤替わりに用いられた。
ギリシャ神話のアポロンとダフネの物語に由来し、ギリシャやローマ時代から神聖視された樹木の一つ。 古代ギリシアでは葉のついた若枝を編んで「月桂冠」とし、勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者達、そして大詩人の頭に被せた。 特に月桂冠を得た詩人は桂冠詩人と呼ばれる。
葉にはシネオールと呼ばれる芳香成分が含まれ、1年前後の葉を乾燥させたものをローリエ(フランス語)と呼び、 香辛料として広く流通している。

  130423-gomagi-s.jpg(1810 byte)    4月 胡麻木  (ゴマギ)

130423-gomagi.jpg(9878 byte)   レンプクソウ科ガマズミ属の落葉小高木。 名前の由来は葉を揉むとゴマに似た強い匂いがするからだが、花はガマズミやサワフタギに良く似る。
葉は厚く、向かい合い対生して生える。葉の形は卵状の楕円形で上半部に波状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から5月である。 枝先に散房花序をたくさんつけ、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる。 花径1cmくらいの白い花が集まって咲く。 花冠は4つに裂けて横に開く。雄しべは5本である。実はガマズミそっくりです。 長池公園自然館脇。'13.04.23.

  110427-kometugu-s.jpg(1664 byte)    4月 米粒詰草  (コメツブツメクサ)

110427-kometugu.jpg(8712 byte)   マメ科 シャジクソウ属。ヨーロッパ原産の帰化植物。 荒れ地や路傍や芝生などに生育しており、早春には小さな芽生えがシバの間などに隠れている。 花は春から夏にかけて咲き、小さいのであまり目立たない。葉は3枚の小葉からなっており、 小さいながらシロツメクサと同じ様式である。 和名はシロツメクサの仲間であるが、非常に小さいとの意味でついた名。
別名、黄花詰草(キバナツメクサ)。
群生すると黄色い絨毯になる。都立大国際会館前芝生。'11.04.27.

  130412-sarutoriibara-s.jpg(1726 byte)    4月  猿捕茨 (サルトリイバラ)

清水入り緑道北石段。'13.04.12.   サルトリイバラ科(またはシオデ科)に分類される多年生植物(半低木)。 東アジア(中国、朝鮮半島、日本)に分布する。 這うように伸び、茎は硬く緑色で棘が所々に生える。 葉は互生し、円形または広楕円形で先端が尖り、基部は円く、硬く表面には光沢があり、3〜5本の葉脈がある。 雌雄異株で、4〜5月になると葉腋より散形花序を伸ばし多数の花を付ける。
花は淡黄で、6枚の花被片は先端が反り返る。雄花には雄蘂が6本、雌花には子房が3室・柱頭が 3本ある。 果実は直径 7mm 程度の球形の液果で、秋に熟すと赤くなる。 名の由来はつるの棘が、猿も捕らえることから。
130412-sarutoriibara2.jpg(6245 byte) 130412-sarutoriibara3.jpg(6702 byte) 130425-sarutoriibara.jpg(6186 byte)   残念!一週間後に出向くと花は既に無く蔓と葉のみで、花の命の短き一期一会です。

  110402-sina-s.jpg(1808 byte)    4月  支那連翹 (シナレンギョウ)

110402-sina.jpg(8901 byte)   連翹は木犀(もくせい)科で中国原産。 古くから観賞用に栽培されている。 耐寒性耐暑性に優れていて日本全国に分布している。大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つ。
  代表的には3種類の連翹がある。
@「レンギョウ」は丸っこい花びら。  A「支那連翹」 は細長い花びら。
B「朝鮮連翹」は細長い花びらで枝が湾曲する。
支那連翹は雌雄異株の落葉低木で、花と葉が同時に開きます。
110402-sina2.jpg(5564 byte) 110402-sina3.jpg(6689 byte) 110401-sina.jpg(5688 byte) 枝一杯に密集して花を付ける支那連翹。 環境に適応性あり手間もかからず遊歩道や公園で多く植栽されている。
枝が湾曲する朝鮮連翹。尾根緑道町田種入。'10.04.03. 100408-rengyou.jpg(6326 byte)   左の写真は朝鮮連翹。 朝鮮連翹は繁殖力が旺盛で半つる性の枝は湾曲して伸び下に垂れて、地表に達すると根を付ける。
右は丸い花びらの連翹(レンギョウ)。早春葉に先だって鮮黄色で4弁の筒状花を開く。
都立大学正門脇。撮影'10.04.08.

  100411-sibasakura-s.jpg(1862 byte)    4月  芝桜 (シバザクラ)

100411-sibasakura.jpg(11813 byte)   ハナシノブ科の多年草。別名、ハナツメクサ(花詰草、花爪草)。 北米原産で、4-5月頃にサクラに似た形の淡桃、赤、薄紫、あるいは白色の花を咲かせる。 葉形やその匍匐性(ほふく=水平方向に地面の上に伸びる性質の植物)などから芝桜と名付けられた。 葉は1センチ程度と小さく披針形で硬い。 よく枝分かれし地面を覆い尽くすように密生する。 また寒暑や乾燥に強く常緑のため芝生代わりに植えられていることもある。
大平公園月山石垣上。'10.04.11.
110406-siba-nurasaki.jpg(7039 byte) 110407-siba-murasaki.jpg(7939 byte) 110407-siba-murasaki2.jpg(7722 byte)   薄紫色の芝桜。
大平公園石垣。
撮影'11.04.06.
110407-siba-siro.jpg(5134 byte) 110407-siba-siro3.jpg(6839 byte) 110407-siba-siro2.jpg(7175 byte)   珍しい白色芝桜。尾根緑道の草原広場入口。
撮影'11.04.07.
110407-siba-pinku.jpg(6443 byte) 110407-siba-pinku2.jpg(7345 byte) 120410-sibasakura.jpg(8623 byte)   ピンク色の芝桜。
尾根緑道草原広場。
撮影'11.04.07.

  110417-jyuni-s.jpg(1286 byte)    4月  十二単 (ジュウニヒトエ)

110417-jyuni.jpg(12463 byte)   シソ科キランソウ属ですので、キランソウに似ています。 このページの上段に掲載した金襴草(キランソウ)と見比べてください。 唇形花の銀灰色と紫色の違いです。 日本固有種であり高さ約20cmほどになり、新芽の幼い時からすでに白い産毛が全体に密生している。 春に清楚な花を咲かせる。 花が重なって咲いた様子を、平安時代の十二単に見立てた命名とか。
紫色の花を咲かせるセイヨウジュウニヒトエは半野草化したものがある。
小山内裏公園水辺広場周回路。撮影'11.04.17.
130421-jyunihitoe.jpg(9747 byte) 130421-jyunihitoe2.jpg(12370 byte)   花は穂状につき、下から上方に向かって咲き進む。耐寒性常緑多年草なので年々株が大きくなる。

  110418-seiyou-s.jpg(1849 byte)    4月  西洋十二単 (セイヨウジュウニヒトエ)

110418-seiyou.jpg(13367 byte)   シソ科キランソウ属。 野生種に白または薄い紫の似たような花をつける十二単というのがありますが、 このセイヨウジュニヒトエは園芸種です。 アジアの温帯地域からヨーロッパに分布しています。 茎頂に穂状花序をだし、青色の唇形花を咲かせます。 園芸品種も多く、ピンク色や白色の花色もあります。 別名で「せいようきらんそう(西洋金瘡小草)」とも呼ばれます。 ヨーロッパ原産のハーブで世界では「ビューグル」、 園芸の分野では「アジュガ」とも呼ばれているようです。 別名:アジュガ,セイヨウキランソウ。
小山内裏公園水辺広場周回路。撮影'11.04.18.

  100430-chaga-s.jpg(1795 byte)    4月  射干 (シャガ)

射干(シャガ)'10.04.30.   シャガ(射干、著莪)別名「胡蝶花」。アヤメ科アヤメ属の多年草。 中国原産でかなり古くに日本に入ってきた。 根茎は短く横に這い群落を形成する。草丈は50〜60cmくらいで葉はつやのある緑色、扁平になっている。 単面葉であるが、株の根本から左右どちらかに傾いて伸び、結果裏表が生じている。 人家近くの森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生する。 開花期は4〜5月くらいで、白っぽい紫のアヤメに似た花をつける。花弁に濃い紫と黄色の模様がある。 種子が発生しないので日本に存在する全てのシャガは同一の遺伝子を持ち、 またその分布の広がりは人為的に行われたと考えられる。   内裏谷戸公園東遊歩道。'10.04.30.
110414-syaga.jpg(5793 byte) 110416-syaga.jpg(5988 byte) 110416-syaga2.jpg(6113 byte)   シャガは緋扇(ひおうぎ)の名で、生薬名の射干(やかん)を音読して間違えて名とした。 清水入り緑道で群生。'11.04.16.

  110429-syakunage-s.jpg(1508 byte)    4月  石楠花 (シャクナゲ)

110429-syakunage.jpg(7688 byte)   ツツジ科ツツジ属。常緑広葉樹にもかかわらず寒冷地にまで分布しており、 主として北半球の亜寒帯から熱帯山地で、 特にヒマラヤ周辺には非常に多くの種が分布する。そのためかネパールの国花である。
また園芸植物としても数多くの品種がある。 細長い葉っぱの先端に大きな花をつける。 派手で大きな花に特徴がある。花の色は白あるいは赤系統が多いが、黄色の場合もある。
名の由来には、背丈が低い樹木のようすから「尺なし(しゃくなし)」 → 「しゃくなげ」になった説もある。八王子市別所1丁目パークヒル遊歩道。
110416-syakunage.jpg(5748 byte) 110429-syakunage2.jpg(5633 byte) 110419-syakunage.jpg(5635 byte)   右端は大型の花ながら清楚な白系シャクナゲです。
撮影は'11.04.16.と19.と29日。

  130423-ciroyamabuki-s.jpg(1694 byte)    4月  白山吹 (シロヤマブキ)

都営南大沢団地緑地帯。'13.04.23.   春に白い4弁花を咲かせるバラ科シロヤマブキ属の落葉小低木です。
本州や朝鮮南部、中国など広く分布しています。 茎は茶色で、葉は緑色で、葉脈はくっきりしています。花後に葉裏に付く3〜4個の実は熟すと赤から黒に変化するが、 偶然にも昨年の実が残っていた。 黄い花を咲かせる山吹の白色版と思われがちですが、同科異属の花です。
白山吹と山吹の違いは、@シロヤマブキはシロヤマブキ属で、ヤマブキはヤマブキ属です。 Aシロヤマブキが4弁花で、ヤマブキは五弁花です。
Bシロヤマブキの葉は対生で、ヤマブキは互生して付きます。

  120424-suitopi-s.jpg(1662 byte)    4月  麝香連理草 (スイトピー)

120424-suitopi.jpg(8017 byte)   マメ科レンリソウ属。イタリア南部またはシチリア島が原産地。幕末の頃に渡来した。 赤、白、ピンク、紫、青など、いろんな色の花があり、 花はチョウチョが羽ばたいているような姿で、花びらは旗弁、翼弁、竜骨弁の3種で構成されてます。 春咲き、夏咲き、冬咲きがあるが、最も多く出回るのは春咲き。春の園芸植物です。 マメ科であるが有毒植物であり、多食すれば頚椎麻痺を引き起こす。
麝香連理草とは(じゃこう=強い良い香り・れんりそう=マメ科の多年草)

  120428-taituri-s.jpg(1872 byte)    4月  鯛釣草 (タイツリソウ)

120428-taituri.jpg(9741 byte)   ケシ科コマクサ属の多年草。原産地は中国。 草丈40〜60cm。春から初夏にかけて葉が展開し、夏から冬の間は地上部が枯れてしまう。 春に、長い花茎にハート型の花を一列につける。花色は白と濃いピンク。 長くしなるような花茎を釣り竿に、ぶら下がるように付く花を鯛に見立てた。
日本には15世紀の初め頃(室町時代)に入ってきたと言われています。 別名のケマンソウの名前は花を寺院のお堂を飾る装飾品の華鬘(けまん)に見立てて付けられました。
長池公園自然館周回路。'12.04.28.

  110406-sumire-s.jpg(1858 byte)    4月  立坪菫(=菫) (タチツボスミレ)

110406-sumire.jpg(11563 byte)   スミレ(菫)は、スミレ科スミレ属。 地下茎は太くて短く、多数の葉を根出状に出す。葉は根際から出て、少し長めの葉柄があって、少しやじり形っぽい先の丸い葉をつける。 ラッパのような形の花を横向きかやや斜め下向きにつける。 5枚の花びらは大きさが同じでなく、下側の1枚が大きいので、花の形は左右対称になる。 ラッパの管に当たるのは大きい花弁の奥が隆起したもので距(きょ)という。花茎は根際から出て、 やや立ち上がり、てっぺんで下を向いて花のラッパの管の中程に上側から着く。 名はその花の形状が墨入れ(墨壺)を思わせることによる「スミレ」とか。   3月 小菫
110406-sumire2.jpg(7666 byte) 110406-sumire3.jpg(6729 byte) 110404-sumire.jpg(7578 byte)   日本代表の立坪菫は丸い葉と花が立ち上がる。 小さな中庭のことを壷庭(坪庭)と呼び、それがこのタチツボスミレ(立坪菫)表記の由来。

110416-sumire.jpg(5823 byte) 110416-sumire2.jpg(6791 byte) 110415-sumire.jpg(6263 byte)   スミレ属には約400種あり、日本では学名があるものが250もある。
花弁の濃い紫色スミレを菫色という。

  110331-tanpopo-s.jpg(1880 byte)    4月  関東蒲公英 (日本蒲公英) (カントウタンポポ)

110331-tanpopo.jpg(11045 byte)   関東蒲公英は、関東で見られるキク目キク科タンポポ属の日本蒲公英の一種です。 成長点が地面近くに位置するロゼット型の生育型で生命力が強く、茎が非常に短く葉が水平に広がっている。
別名:アズマタンポポ(東蒲公英)
西洋蒲公英は総苞弁 (花茎と黄色い頭花の間にある萼の一部)が反り返り、日本種は閉じています。 また地表にへばりつくように咲き、花びらの数も少ない。したがって種の数も少ない。 開花時期は3〜5月と短い。

  100420-tanpopo-s.jpg(1798 byte)    4月  西洋蒲公英 (セイヨウタンポポ) 日本在来種で中国九州に分布のシロバナタンポポ。小山内裏公園。'10.04.17.   シロバナタンポポ

よく見かける西洋蒲公英。'10.04.20.   キク科の多年生。多くはユーラシア大陸に自然分布する。 黄色い花を咲かせ、綿毛(冠毛)のついた種子を作る。 生命力の強い植物。古典園芸植物のひとつで、江戸時代幕末には園芸化され、数十の品種があった。 朝花が開き、夕方花が閉じる。また在来種は概ね茎の高さが外来種に比べ低く、生育場所が限定され、 開花時期が春の短い期間に限られる。 夏場でも見られるタンポポは概ね外来種のセイヨウタンポポで特徴は総包片が反り返る。 タンポポ属の分類は非常に複雑で、学説によって60種からそれ以上に分類される。   長池公園南出入り口。'10.04.20.
110401-seiyou.jpg(7434 byte) 110406-seiyou2.jpg(7744 byte) 110406-seiyou3.jpg(4902 byte) 110418-tanpopo.jpg(4056 byte) 西洋は花びら多く、茎は長く総包片は反り返る。
早くも種(綿毛)が飛び始める。

  120403-sirotanpopo-s.jpg(1876 byte)    4月  白花蒲公英 (シロバナタンポポ)

120403-sirotanpopo.jpg(9169 byte)   白花蒲公英はキク科タンポポ属の多年草。本種は日本在来種で中国地方で広く分布している。 関東では西洋蒲公英が主流で繁殖力が強い。 関東では珍しい白色タンポポで通常は春に咲くが、西洋蒲公英は年中咲き中には白色もある。 正確には茎と花の接続部分の総苞と呼ばれる所に違いがあり、西洋タンポポならガク片が反り返っていて下を向く。 反対にガク片がピタッとくっついて上を向くのが日本タンポポです。
白く見える部分は舌状花(花びら)で、中央の花柱部は黄色である。
小山内裏公園里山広場。'12.04.03.
120403-sirotanpopo3.jpg(10593 byte) 120403-sirotanpopo2.jpg(10916 byte)   漢字表示の「蒲公英」はタンポポとは読めないが、漢方の中国名をそのまま日本語として用いた結果です。

  
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