歴史の浪漫街道  お江戸の神輿 武蔵国の国府祭は山車と御太鼓と万灯の競演と大国魂神社のくらやみ祭
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! お江戸の神輿


    大国魂神社 くらやみ祭 平成24年5月 (毎年)

神輿データ: 八基の宮神輿の基礎データは お江戸の神輿 5月の宮神輿 を参照下さい。  

御旅所前での乱舞。'12.05.05.
くらやみ祭の神輿渡御「おいで」での暗闇の御旅所前で六之宮と五之宮の激しい神輿揉みの乱舞

POP主役は御太鼓。'12.05.06. 宮神輿のPOP。'12.05.06. 力強い撥捌きでズド〜ンと轟く。'12.05.06.   大国魂神社例大祭 くらやみ祭
'12.05.05.(おいで)〜06.(おかえり)
古式懐かしい武蔵の国府祭(くらやみ祭)は東京都無形民俗文化財。
3日の競馬式(こまくらべ)、4日の万灯大会、山車行列、5日の太鼓送り込み、そして神輿渡御と還御です。
東京都府中市宮町3-1。
御太鼓POP 宮神輿POP 五・六之宮御太鼓が響き渡る

社伝によれば、景行天皇41年(西暦111)5月5日、武蔵国の護り神として大国魂神を祀ったのが始まりとされる。 大化の改新以後、この地に武蔵国の国府が置かれて以来、国司が祭祀を執り行っていたが、 平安時代に各諸神を合祀する「総社」と呼ばれるものが置かれ、武蔵国では、大國魂神社がその総社となり、 末期には著名な六か所の神社を合祀して「武蔵六所宮」と呼ばれるようになる。 武士の世の中になっても広く武将たちの信仰を集め、 徳川家康が関が原の戦いや、大坂の陣の戦勝祈願成就の御礼として馬場を献上し、本殿や拝殿、楼門を修築している。 明治4年(1871)に武蔵総社大國魂神社と改称。  

5月4日。◎ 萬燈大会、午後12時30分から14時。 昭和54年(1979)より始められ、それ以前は各町内子供御輿の後に付いていた。 現在は地元の青年会が中心となり、毎年制作する高さ3m・重さ50kgの万灯の出来映えやそれを操る者の技、力強さを競い合う。
◎ 大太鼓の共演、午後17時から18時。 日本最大級の大太鼓が神社大鳥居前に揃う。力一杯に打つ音が府中の空に響き渡る。
◎ 山車の巡行、 午後18時から21時。 大鳥居前の旧甲州街道とけやき並木を中心に、 市内から24台の山車が囃子を競演しながら巡行する。
  万灯大会で優勝のご披露。'12.05.06.
府中伊勢丹に展示の優勝万灯

5日。◎ 道清め 午後1時30分。  ◎太鼓送り込み 午後2時30分 御先祓大太鼓を始めとする、各宮の大太鼓が隨神門内と拝殿前に送り込まれる。 約1時間ほどの間、威勢良く打ち鳴らされる。 ◎御霊遷の儀 午後5時20分 各御輿に本殿から御霊を移す神事。やっと神輿渡御です。  

  おいで 御旅所お泊り
夕暮の甲州街道の祓い清め。'12.05.05. 御先拂御太鼓。'12.05.05. 太鼓乗りは十数名の三之宮御太鼓。'12.05.05.
神輿や太鼓の通る道祓い清め 直径2mと最大の御先拂御太鼓 直径1.81mの三之宮御太鼓

一之宮神輿。'12.05.05.  ←    一之宮神輿
  鳳凰と青飾紐に青房

      二之宮神輿    → 
     鳳凰と銀色飾紐に白房
二之宮神輿。'12.05.05.

三之宮神輿。'12.05.05.  ←    三之宮神輿
  鳳凰と白飾紐に白房
   三之宮御太鼓に接近ご挨拶

      四之宮神輿    → 
   擬宝珠と鳳凰を交互に装着
    白飾紐に白房
四之宮神輿。'12.05.05.

五之宮神輿。'12.05.05.  ←    五之宮神輿
  鳳凰と青飾紐に青房

      六之宮神輿    → 
   擬宝珠と鳳凰を交互に装着
    青飾紐に青房
六之宮神輿。'12.05.05.

御本社神輿。'12.05.05.  ←    御本社神輿
  鳳凰と白飾紐に白房

      御霊宮神輿    → 
  薄橙色飾紐に橙房なのですが
引き揚げる三之宮御太鼓。'12.05.05.
御本社は激しく神輿揉みを続ける 御霊宮を迎えず御太鼓引き揚げる

暗闇の中の熱気と情熱の乱舞。'12.05.05.
三基による熱気と躍動の神輿揉み 撮影は大混雑の中で三脚は使えず手振れ防止に大苦戦

夕闇の中花火の合図で始まりました。 六張の大太鼓が渡御を催促する様にど〜んど〜んと鳴り響くなか、 白丁を身にまとった威勢の良い担ぎ手で八基の宮神輿は拝殿前から中雀門そして隋神門を潜り抜けて暗闇の参道へと。 ただ殿の御霊宮は妾神輿だから、隋神門から府中街道を通り御旅所へと渡御路が違うのです。  

  おかえり 本殿御魂返し
参道を目指す五・六の宮神輿。'12.05.06.
五之宮と六之宮が並走して早朝の旧甲州街道から参道の大鳥居を目指す

御輿還御(おかえり)  早朝午前4時に各御輿が御旅所を出発し、大太鼓に導かれ町内を巡行した後、午前7時半までに神社境内に還る。 午前7時半から8時頃には拝殿にご挨拶して本殿中庭に入り込み御魂返しの神事が行われる。  

おかえりで参道に入る御霊宮。'12.05.06. けやき並木から還御の一之宮。'12.05.06. 一之宮に続き御本社の還御。'12.05.06.
還御の参道を最初に入る御霊宮 ケヤキ通りから還御の一之宮 ケヤキから一之宮に続き御本社

参道を進んでいく四之宮。'12.05.06. 甲州街道を担がれてくる五之宮。'12.05.06. 最後の見せ場と激しい神輿揉み六之宮。'12.05.06.
烏帽子白丁に包まれた四之宮 甲州街道を悠然と還御の五之宮 参道前で激しい神輿揉み六之宮

参道から拝殿前へと還御していく。'12.05.06.
八基の宮神輿が鳴りやまぬ御太鼓の撥と共に参道から拝殿前へと還御していく

  本殿中庭から宝物殿へ神輿納め
妾も誇りの担ぎの御霊宮。'12.05.06. 本殿から出る二之宮。'12.05.06. 最後の力振り絞る三之宮。'12.05.06.
本殿から出て中雀門を潜る御霊宮 中庭から二之宮が力振り絞り担ぐ 疲労困憊でも三之宮が宝物殿へ

再度渡御だと掛け声の御本社。'12.05.06. 拝殿前に戻って御本社の神輿揉み。'12.05.06. 境内でまだだと土煙上げ担ぐ御本社。'12.05.06.
隋神門から再度渡御だ!と御本社 御本社再び戻り拝殿前で神輿揉 担がせる神輿頭これぞ粋な計らい

本殿中庭から拝殿前、中雀門から、または鼓楼脇から宝物殿へと、宮神輿が収納されていくが、 最後の御本社宮神輿は頭の粋な計らいと、担ぎ手の名残惜しさから、 拝殿前、中雀門、隋神門、そして参道の大鳥居目指す勢いで、再び境内に戻り神輿揉みを繰り返す。 いま静寂の境内には古の祭の香りが漂っているようです。  

宝物殿へ送る本殿中庭での整備。'12.05.06.
華やかな宴の終りの非公開の本殿中庭での御魂返し後の宝物殿への神輿送り出しの準備

地名の由来: 府中(ふちゅう)とは、大化の改新後の律令時代の国庁(地方官庁) を中心とした国府(都市)である。政治や経済と文化の中心地として栄えてきた国府の中心の呼称である。 国府に由来する府中地名は、北海道と沖縄を除く日本各地に現在も存在している。  


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