歴史の浪漫街道  ウオーキング 多摩丘陵てくてくウオークで出合った珍しく貴重なホトトギス 秋の花々 10月
シニアライフのウオーク


てくてく多摩ウオーク 秋 10月の花々 syuuzu.jpg(1078 byte)


  131003-akinounagi-s.jpg(1496 byte)    10月  秋の鰻掴 (アキノウナギツカミ)

131003-akinounagi.jpg(7603 byte)   タデ科イヌタデ属。水辺や湿地に群生する。高さは0.6〜1m。茎はよく枝分かれして、 花は枝先に10数個が頭状に集まる。
花柄は無毛で花被の上部は淡紅色、下部は白色で長さ約3mmで、5深裂する。花弁はない。花期は7〜10月。
継子の尻拭い(ママコノシリヌグイ)や溝蕎麦(ミゾソバ)に形や花の咲く時期、場所などが似ています。
名の由来は、茎に生えている密で鋭い逆トゲの様子を、 これならばヌルヌルして滑りやすい鰻(うなぎ)も掴(つか)めそうだという意味で付けられた。

  101022-akebi-s.jpg(1676 byte)    10月  木通 (アケビ)

101022-akebi.jpg(9786 byte)   アケビ科。蔓性落葉低で木茎はつるになって他物に巻き付き、古くなると木質化する。 葉は5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で、互生する。花は4〜5月に咲き、 木は雌雄同株であるが花は雌雄異花で淡紫色。 花被は3枚で雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、 雌花の中央部にはバナナの果実のような6〜9本の雌しべが放射状につく。 雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、 花粉がここに付着することで受粉が成立する。 実は熟してぱっくり口をあけたように裂けることから「開け実」→「あけび」に。  南大沢2丁目20 庭木 '10.10.23.
撮影。'10.10.22. 撮影。'10.11.04.   実は甘みを持つので、昔から山遊びする子供の絶好のおやつとして親しまれてきた。 鮮やかな紫色に実ったあけびを山里で発見した時の感動の昔が懐かしい。

  131003-noasagao-s.jpg(1483 byte)    10月 朝顔  {野朝顔 (ノアサガオ)}

131003-noasagao.jpg(11058 byte)   沖縄県原産のヒルガオ科サツマイモ属の野朝顔は野生種である。野朝顔の園芸品種としてオーシャンブルー、琉球朝顔がある。
秋咲きの朝顔であり11月頃まで咲くが草勢はきわめて強健で、蔓は数mの高さにまで伸び、 葉もアサガオより大きく掌大のハート形で、花は青紫色で約10cmと大きく多数が房咲きし壮観であるが、種は出来ない。
朝顔の日本への到来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされる。 日本で最も発達した園芸植物で、古典園芸植物のひとつでもある。 長池パークヒルズ四番館垣根

  111008-inusyoma-s.jpg(1607 byte)    10月  犬升麻 (イヌショウマ)

111008-inusyoma.jpg(9161 byte)   キンポウゲ科サラシナショウマ属。 高さ 60 〜 90 センチの多年草。
サラシナショウマに似ているが薬用にならないため名がついた。
地下茎が発達し横にのびる。根生葉は1〜2回3出複葉。 花茎の先端に長さ約30cmの穂状花序を出し、小さな白い花をたくさんつける。 開花するとすぐに花弁と萼は落ち、雌しべと長く白い雄しべが残って白い花に見える。 小山内裏公園レンガ遊歩道。'11.10.08.

  101016-inutade-s.jpg(1589 byte)    10月  犬蓼 (イヌタデ=アカマンマ)

101016-inutade.jpg(10792 byte)   タデ科で、 道端や野原、川岸などで紅味を帯びた茎に、細長い葉、小さな花、赤い粟粒ほどの実をつける野草です。 別名はアカマンマ。茎の先に長さ1〜5cmの穂状花序を出し、紅色の小さな花を多数付ける。まれに白い花もある。 開花時期は6月〜11月と長く、何時も咲いている印象がある。 この淡い紅色が赤飯に見立てこの呼び名がつけられ、多くの文人たちもアカマンマの花姿に魅せられた。 また非常に美しく絵の画題としても使われる。 花穂ごと天婦羅、ゴマ味噌合え、おひたし、 酢のもの、油炒めなどにして食します。 長池公園中央園路。'10.10.16.
121022-inutade-siro3.jpg(7059 byte) 121022-inutade-siro.jpg(6014 byte) 121022-inutade-siro2.jpg(5236 byte)   珍しい白い
イヌタデが
清水入り緑道に群生している

  111018-oonigana-s.jpg(1760 byte)    10月  大苦菜 (オオニガナ)

111018-oonigana.jpg(8854 byte)   オオニガナはニガナの名前がついているが、ニガナ属の植物ではない。 キク科フクオウソウ属の多年草です。 どちらかといえば全体の感じはアキノノゲシに似ている。
池の脇や放棄水田などの湿地に清楚に生えるが、背丈が1mにもなり、直径4cmほどの大型の頭花で派手な花をつける。 が、里山では近年めっきり減少し、絶滅危惧種となっている。
学名は下垂した花の意味で、頭花を下向きに付けるところから付いた名だが、 現実には下を向かないのも沢山ある。 長池公園湿地の第二デッキ。

  111007-oobako-s.jpg(1709 byte)    10月  大葉子 (オオバコ)

111007-oobako.jpg(11905 byte)   オオバコ科オオバコ属の多年草。 日本全土に分布する雑草である。茎は短く、地面に埋まっている。 葉は葉柄があり、さじ型。花は穂状につき、緑色。 踏みつけに強く、人などがよく踏む道路脇などの場所に生える。 葉や種子は咳止めなどの薬になる。また、花穂を根本から取り、二つ折りにして、 二人が互いに引っかけあって引っ張り、どちらが切れないかを競う遊びがある。 別名「車前草(しゃぜんそう」は漢名で、人や車の踏み通る道端の跡に好んで生える非常に生命力の強い薬草で、 車(牛車・馬車)が多く通る道の端に多く生えることからこの名がついた。

  101016-otokoenisi-s.jpg(1785 byte)    10月  男郎花 (オトコエシ)

101016-otokoenisi.jpg(10181 byte)   男郎花 オミナエシ科、原産地日本。 晩夏〜秋に咲く丘陵帯,山地の草原や道端に生える多年草です。 オミナエシ(女郎花)と対比させてつけられた名前です。
名前の由来は諸説ありますが、 黄色い女郎花(オミナエシ)に対して白い男郎花です。 花の臭いを腐った醤油に例えて「腐醤」と呼ばれることもあるが、 現代でも漢方の生薬として解熱、消炎、解毒に用いられる。
長池公園長池脇。'10.10.16.

  121013-gamazumi-s.jpg(1897 byte)    10月  ガマズミの虫こぶ

121013-gamazumi.jpg(12105 byte)   ガマズミのズミというのは酸っぱい実という意味だそうで、酸味が強いが霜にあたるような時期になると赤くなり甘みが増し美味しい。
ガマズミの赤い実に混じって、実より大きくて白い毛が生えたような丸いものが付いている。 これがガマズミミケフシという虫こぶ。ガマズミにこの虫こぶを作らせる犯人はハエの1種で「ガマズミミケフシタマバエ」。 ガマズミの若い実に卵を産み付けたのが原因で、その刺激で実が変形し、通常と違う形態になってしまうのです。  長池公園観察デッキ。
121013-gamazumi2.jpg(7185 byte) 121022-gamazumi.jpg(7493 byte) 101023-kamazumi.jpg(7567 byte)   右側は正常に赤く熟した艶やかな実

  111004-karasugomas.jpg(1679 byte)    10月  烏の胡麻 (カラスノゴマ)

111004-karasugoma.jpg(9019 byte)   シナノキ科 カラスノゴマ属。 1年草。茎は直立し、高さ40cm前後。葉は卵形で長さ2〜7cm。 8月から10月にかけ、葉腋から1つの黄色い花が咲く。花柄は3cmほどで垂れて花は横から下向きに咲く。 顎は細長く線状被針形で反り返る。花弁は長さ7〜10mmで、花の直径は18mm。 花の中心部には5本の突出した根棒状の仮雄しべがある。 カクッカクッと曲がっている15本の雄しべに5本の仮雄しべ、この雄しべの配列がおもしろい。
種子の色と形がゴマ(胡麻)に似ていて、全体が大きいのでカラスという接頭語がついた命名です。 でも種子は食べることはできません。

  111018-kibanaaki-s.jpg(1731 byte)    10月  黄花秋桐  (キバナアキギリ)

レンガ通り紫陽花広場奥。   シソ科アキギリ属の多年草。 茎は四角形で高さ20〜40cmで毛が多い。葉は対生して長い柄があり、三角状ほこ型で長さ5〜10cm。 葉柄には毛が多く、葉の両面、特に脈上に毛が多い。
花は8月から10月にかけて茎の先に唇形花が穂状に咲き、淡黄色。 顎の脈上には開出毛が目立ち、花冠は長く伸びて2.5〜3.5cm。 上唇は立ち上がり、下唇は3裂して前に突き出る。 長く伸びた雌しべは暗紫色で先端は2つに分かれている。
111018-kibanaaki2.jpg(5755 byte) 111018-kibanaaki3.jpg(8030 byte)   雌しべは二本に分かれてる。雄しべは下にある2本と上部にある熟したオシベ2本が繋がっていて、 てこの原理のように働き、虫が雄しべに乗ると上が下がり花粉付ける。

  091010-kinmokusei.jpg(1644 byte)    10月  金木犀 (キンモクセイ)

091010-kinmokusei-s.jpg(6671 byte)   中国南部が原産で江戸時代に渡来し、常緑小高木樹でギンモクセイの変種。 秋にオレンジ色の花を無数に咲かせて強い芳香を放つ。金木犀は庭木として観賞用に植えられる。 雌雄異株の植物で日本には雄株しかないため「実がつかない」。 花付きの良い雄株だけが中国から持ち込まれ、その後も挿し木での繁殖が容易だったことから雌株が無いためです。
キンモクセイは“九里香”という中国名と、七里香と呼ばれるジンチョウゲともう一種・クチナシと合わせて、 「三大芳香花」と呼ばれる。
団地内児童公園周回路。'09.10.09.

  091016-haku-mokusei.jpg(1581 byte)    10月  銀木犀 (ギンモクセイ)

091016-haku-mokusei-s.jpg(7787 byte)   銀木犀 (ギンモクセイ)
中国南部が原産で常緑小高木樹。秋に白色の花を無数に咲かせ金木犀よりは弱い芳香を放つ。 主流はオレンジ色の金木犀で、白い小花の銀木犀はあまり見かけない。雌雄異株ですが日本には雄株しかないそうです。
花びらは4枚ですが、がくははっきりしません。雄しべが2本、雌しべが1本です。 ですが雄木と雌木があって、日本には雄木だけということですから、雌しべはあっても実が出来ない。
尾根緑道パークセンター階段脇。 '09.10.16.

  111006-kusagi-s.jpg(1877 byte)    10月  臭木の実 (クサギの実)

長池公園中央園路。'11.10.06.   クサギはクマツヅラ科の落葉広葉樹。 実は6〜7mmの球形で光沢のある藍色に熟し、実の下部に星形で紅紫色のがくがくがつく。 日本名は臭木で、葉っぱを傷つけると悪臭がするのでこの名が付いたらしい。
赤い星の真ん中に瑠璃色の丸い玉が実である。 赤い星に見える「萼片」が、実が熟すまでやさしくすっぽりと包んで守っている。 実はまるでお正月に遊ぶ、羽根突きの羽のようだ。 天然のもので、青い色が出せる染料は2つしかない。そのひとつは言わずと知れた「藍」。 そしてもうひとつが「クサギ」なのだそうだ。クサギ染めです。 クサギの花 8月掲載。


  111027-kouyahouki-s.jpg(1706 byte)    10月  高野箒 (コウヤボウキ)

111027-kouyahouki.jpg(8167 byte)   キク科コウヤボウキ属の草本のようであるが、落葉小低木です。 高さは 60〜100cm で根本からたくさんの枝を出し、集団を作る。茎は細いが木質化していて硬い。 1年目の枝につく葉は幅広い卵型、2年目の枝につく葉は細長い。冬には葉を落とし、枝のみが目につく。 花は秋に一年目の茎に一輪ずつ咲く。頭状花は筒状花のみ十数個からなり、 白い房状、長さ1.5cmほどで花弁は細長くてよじれる。  小山内裏あゆの道の中程。
高野山で茎を束ねて箒の材料としたのでこの名がある。 玉箒とも呼ばれて古くから箒の材料とされ、正月の飾りなどにもされた。
120125-kouyahouki.jpg(5391 byte) 120125-kouyahouki2.jpg(5458 byte) 120125-kouyahouki3.jpg(5606 byte)   高野箒の密についた種子飛散の綿毛(冠毛)が朝日にキラリと輝く。 右端は既に半分飛散した。

  111003-kosumosu-s.jpg(1507 byte)    10月  秋桜 (コスモス)

111003-kosumosu.jpg(9895 byte)   キク科コスモス属の総称。秋桜とも言う。 秋に桃色・白・赤などの花を咲かせる。花は本来一重咲き。 原産地はメキシコの高原地帯。 18世紀末にスペインマドリードの植物園に送られ、コスモスと名づけられた。 日本には明治20年頃に渡来したといわれる。 オオハルシャギク: 一般的なコスモスといえばこれを指す。高さ1〜2m、茎は太く葉は細かく切れ込む。 キバナコスモス:大正時代に渡来。オオハルシャギクに比べて暑さに強い。花は黄色・オレンジが中心。 チョコレートコスモス:大正時代に渡来。黒紫色の花を付け、チョコレートの香りがする。多年草で、耐寒性がある。


  111008-kobusi-s.jpg(1566 byte)    10月  辛夷の実 (コブシの実)

111008-kobusi.jpg(8443 byte)   不規則な方向に実の袋がふくらんでくるが、袋の中で種に成長する、成長できぬ種の差なのでしょう。 袋の色がピンクから紫色に変わってくると赤い実が顔を覗かせ始める。 はじけて赤い実が飛び出す頃には、袋の皮は黒くなって退化していく。 赤い実の中には、かなり大きな黒い種が入っていて、その片面はソラマメのように凹んでいる。
春先の花からは想像できない秋の実なのです。小山内裏公園太田切池。
   実からは想像できない清楚な辛夷の花


  101018-gonzui-s.jpg(1657 byte)    10月  権萃 (ゴンズイ)

101018-gonzui.jpg(9269 byte)   ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木。
樹皮は灰緑色で白褐色の皮目が縦縞状に見える。この模様が魚のゴンズイに似る事から、 また材は脆くて役立たず、魚のゴンズイ(一生を海で生息するナマズ)が食材にもならず、 と同じ意味合いでも名付けられた。
5〜6月に枝先に円錐花序を出し、淡黄緑色の小さな花を多数つける。 果実はミカンの房状の袋果。9月半ばには、赤く熟して裂け、 中から黒い光沢のある種子が、1〜2個現れる。赤と黒の対比が結構美しい。
小山内裏公園バーベキュー広場。'10.10.18.   5月の権萃の花

  101016-sion-s.jpg(1546 byte)    10月  紫苑 (シオン)

101016-sion.jpg(8710 byte)   紫苑。東アジア原産。 キク科の多年草。根をせきどめの薬として生薬としても用いられ、 開花期は秋で薄紫で一重の花を咲かせる。栽培の歴史は古く花を観賞するためによく栽培されて、 平安時代の「今昔物語」にも出てくる。 草丈は1m-2mで上部が枝分かれし、秋になると径3cmほどの淡紫色の花を頂点にたくさん咲かせます。 野生のものは数が減少しており環境省レッドデータでは絶滅危惧種です。 色で紫苑色(しおんいろ)というのがあるが、花の色から紫苑という色名の語源となった。
長池公園自然館脇。'10.10.16.

  101005-nobotan-s.jpg(1375 byte)    10月  紫紺野牡丹 (シコンノボタン)

101005-nobotan.jpg(7826 byte)   野牡丹 は、ノボタン科ティボウキナ属(和名シコンノボタン属)の常緑低木。別名スパイダーフラワー。 中南米原産の常緑低木。庭木、鉢植えとして親しまれる。 葉は対生で楕円。産毛で覆われ、ビロードのような手触りがする。本来は常緑だが日本では冬に落葉することが多い。 花は五弁で、紫色の大輪花。オシベが長く飛び出しているのが特徴。 一日花だが、花つきがよく、毎日多くの花を次々と咲かせる。
ノボタンは短いオシベが黄色で長いオシベは紫色、シコンノボタンは長短のオシベが共に紫色である。 小山内裏公園。'10.10.05.

  131003-simobasira-s.jpg(1505 byte)    10月  霜柱 (シモバシラ)

長池公園管理棟脇。'13.10.03.   シソ科の多年草。宿根性の多年草である。茎は断面が四角形をしており、やや木質化する。高さ40〜70cmほど。 花は9〜10月頃に咲く。茎の先端側半分くらいの葉腋から総状花序を出す。花序の軸は真上に伸び、花はその軸に茎の先端側に偏ってつく。 従って、水平になった茎から花序だけが立ち上がったおもしろい姿となる。 花はほぼ真横を向いて咲く。花冠は白く、釣り鐘状で、雄蘂はそこから突き出す。
茎は枯れても根は活動を続けて、茎の道管に水が吸い上げられ、 外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って枯れた茎から氷柱ができる。

  101026-syakutiri-s.jpg(1454 byte)    10月  赤地利蕎麦 (シャクチリソバ)

101026-syakutiri.jpg(7147 byte)   タデ科の多年生草、ヒマラヤから中国南西部に分布していた帰化植物。 中国では金蕎麦(きんきょうばく)とよんで、太い塊茎は薬用で解毒剤などとして使用していた。 昭和初期に日本に導入され、薬草園などで栽培され、 和名は本草網目という本の中の赤地利(しゃくちり=茎の根元が赤いこと)という漢名にならって、 植物学者の牧野富太郎博士が 1933 年に名づけた。ところが1960 年代に薬草園などから逃げ出し、 野生化して広がった植物が、田んぼのあぜ道や街中でも見られるようになった。 茎は枝分かれして伸び、つる植物の性格を持っている。 尾根緑道。'10.10.26.
101026-syakutiri2.jpg(6782 byte)   普通のソバ(蕎麦)とは違い多年草。ルチンを含み、血管強化の民間医薬として使われる。 ソバに似た白い小花を数個つける、日本各地で薬草として広く栽培。 名の由来は、生薬名の赤地利に、 花が蕎麦(ソバ)に似ることから、シャクチリソバの名になった。

  091016-jyu-sakura.jpg(1494 byte)    10月  十月桜 (ジュウガツザクラ)

091016-jyu-sakura-s.jpg(9426 byte)   十月桜 バラ科サクラ属。
江戸彼岸と豆桜の交配で花弁は白か淡いピンクの小輪八重です。 10月からの冬と春の二度咲くが、 全体のつぼみの3分の1が10月頃から咲き、残りの3分の2は春に咲く。 冬桜と似ているが、花弁は、十月桜は「八重」で、冬桜は「一重」です。 十月桜も含めて、秋から冬にかけて咲く桜のことを総称して「冬桜」と呼ぶこともあるようです。
小山内裏公園管理棟前。 '09.10.16.
101113-jyugatu.jpg(4748 byte) 111008-jyugatu.jpg(4210 byte)   今年の撮影'10.11.13.で同じ樹木ですが、 写真の撮る角度によっては、一重に見えるのですが。
昨年より約1ヶ月遅い撮影で外側の花弁が散ったのか。
右側の写真は'11.10.08.撮影。

  111028-sirobanasen-s.jpg(1508 byte)    10月  白花栴檀草  (シロバナセンダングサ)

  キク科のセンダングサ属。 外来生物のコセンダングサの変種です。
コセンダングサとの違いは舌状花の白い花びらが有る事。 この白い花びらが、数や大きさがまちまちで、付き方もなんだか不揃い。このイイカゲンな感じが面白い雑草なのです。
コセンダングサと同じく初秋に咲き始めますが、晩秋になってから盛りを迎えます。 咲く場所もコセンダングサと同じような場所です。
世界の熱帯に広く分布しており、日本には弘化年間に渡来したとか。

  101008-seitaka-s.jpg(1706 byte)    10月  背高泡立草 (セイタカアワダチソウ)

101008-seitaka.jpg(9697 byte)   キク科アキノキリンソウ属の多年草。 北アメリカ原産で、日本では切り花用の観賞植物として明治時代末期に園芸目的で持ち込まれ導入された帰化植物 (外来種)であり、ススキなどの在来種と競合する。 河原や空き地などに群生し、高さは1〜2.5m、良く肥えた土地では3.5mくらいにもなる。 茎は、下の方ではほとんど枝分かれがなく、先の方で花を付ける枝を多数出す。 花期は秋で、濃黄色の小さな花を多く付ける。種子だけでなく地下茎でも増える。 長池公園南口遊歩道。'10.10.08.
長池公園の築池に群生する。'10.10.16. 101008-seitaka2.jpg(4945 byte)   藪枯らしや葛と同じように旺盛な繁殖力で厄介者の多年草であるが、 よく観察すると小さな頭花を密に付けて大きな円錐形の花序を作り、 可憐な筒状の蕾が開き、花弁(花びら)はまるで小宇宙のようです。
101118-seitaka.jpg(6879 byte) 101118-seitaka2.jpg(4689 byte)   綿毛のついた種子はまるで泡立つようで、これが名の由来です。
'10.11.18.

  121030-takane-soba-s.jpg(1680 byte)    10月  高嶺ルビー (タカネルビー=そば)

高嶺ルビーそば。'12.10.30.   名に違和感あるがソバです。そばの原産地は中国の奥地雲南省からヒマラヤで、そこではピンクや赤色のそばが普通にあります。 赤そばは、ヒマラヤの標高3800メートルの場所から信州大学の教授らが持ち帰って品種改良し、「高嶺ルビー」と名付けたものです。
味は普通のソバとかなり違って少し癖があるのと、コシが強くゆでてすぐ食べないとソバがくっつきやすいです。 「そば」は穀物として栽培されるのだが、この高嶺ルビーは「そば花壇」として使用されている。 害虫や病気に免疫力あり簡単に栽培しやすく、美しい赤い花を咲かせるのが特長です。
121030-takane-soba2.jpg(4118 byte) 121030-takane-soba3.jpg(5348 byte)   そばの栽培は花壇や空き地にタネをばらまいて、わずかな土をかぶせるだけ。 毎日の水やりや、農薬の散布も必要ありません。
穀物ゆえの強さです。

  101016-tanukima-s.jpg(1515 byte)    10月  狸豆 (タヌキマメ)

101016-tanukimame.jpg(8457 byte)   マメ科。一年草。山野に自生し茎は高さ約50cm。葉は披針形です。 正面から見た青い花の形をタヌキに見立ててタヌキを連想させるために名が付いたのでしょう。 また萼(がく)に生えている、狸の毛に似た茶褐色の長い毛が特徴で、 タヌキを連想させるからでしょう。 花は爽やかな青い花で、花径は約1cmで、寝坊で午後にならないと花が開きません。 また、花の命はとても短くて、夕方にはしぼんでしまう1日花です。
小山内裏公園。'10.10.16.
101016-tanuki2.jpg(6761 byte)   群生するタヌキ豆。
茎は直立に伸び、上向きの伏した毛がある。中国では全草を解毒・下痢などに用いる。
生薬名: 野百合(ヤビャクゴウ)
小山内裏公園。'10.10.16.

  101008-tikara-S.jpg(1389 byte)    10月  力芝 (チカラシバ) (=道芝)

101008-tikara.jpg(8862 byte)   力芝は雑草の一つですがイネ科の多年草です。草地に生え、秋の頃にブラシのような花穂をつける。 道端などでたまに見かける。根元から多数の葉を出す。葉は固く細長く、根元から立ち上がる。 果実は先端の毛と共に外れ、これが引っ掛かりとなって大型動物の毛皮に引っ掛かるようになっていて、 いわゆるひっつき虫である。 力強く根を張り引き抜くのが容易でないので、この名前がついた。   長池公園溜池脇。'10.10.08.
110920-tikarasiba.jpg(7767 byte) 110920-tikarasiba2.jpg(7462 byte)   花穂が雨水で重たくなっても折れてしまうことはない。

  091028-tuwabuki.jpg(1737 byte)    10月  艶蕗 (ツワブキ)

101103-tuyabuki.jpg(8889 byte)   艶蕗 (ツワブキ)
キク科の常緑多年草で環境に強い。葉は周年つける。 日本・東アジア原産。 フキが夏緑性であるのに対して、ツワブキは常緑性である。 ふきの一種で食用にもなる。日陰でもよく育ち、園芸植物として日本庭園の石組みや木の根元などに好まれる。 名は艶葉蕗(つやばぶき)つまり「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられている。 清水入緑道脇。'10.11.03..
101103-tuyabuki2.jpg(7605 byte) 091028-tuwabuki-a.jpg(7419 byte) 111031-tuwabuki.jpg(6152 byte)   名の通り日陰でも艶のあるフキで株増やし群生した艶蕗。'10.11.03.
中央は昨年は一株だった艶蕗。'09.10.28.

  121022-naginata-s.jpg(1664 byte)   10月  薙刀香傷堰 (ナギナタコウジュ)

121022-naginata.jpg(10153 byte)   シソ科ナギナタコウジュ属。 比較的日当たりの良い山地に自生する香りの強い1年草。 茎は、四角で直立して30〜60センチ、全体に毛が少しあります。 葉は、対生で長い柄があり、長卵形で先は尖り、縁には粗い鋸歯があります。 花は、9〜10月ころに茎の先端に太い花穂をつけて、淡紫色の約4ミリの唇花を片側だけに密につけます。 この花の様子が、薙刀(なぎなた)のように見えることから、ナギナタコウジュと呼ばれています。 果実は、倒卵形で、全草には、精油を含み強い芳香がシソとハッカを合わせたような香気があり、枯れた後も芳香は残ります。

  101016-gumi-s.jpg(1391 byte)    10月  苗代茱萸 (ナワシログミ)

101016-gumi.jpg(7245 byte)   グミはグミ科グミ属の総称で、落葉または常緑の木本で,北半球に約60種ある。 日本では、13種が知られる。
苗代茱萸は関東以南、四、九州。10〜11月、秋頃に長さ1cm位の白色四弁筒状花を咲かせる。 花には小斑点が全体にある。花の香は咲くと強く甘く匂う。 葉は厚めの楕円形で長さ5〜7cmで表面は光沢がある。枝にとげがある。 実は苗代が出来る5月ごろ赤く熟し食べられるが少し渋い。 実にもソバカス斑点が出来る。 コーシャハイム南大沢前公園。'10.10.16.
101016-gumi2.jpg(7582 byte) 大平公園池脇。'11.04.28.   枝は垂直に伸びる。日本では、 初夏に熟するツルグミ、夏に熟するナツグミ、ナツグミに似るが大形のトウグミ、秋に熟するアキグミ 常緑で初夏に熟するナワシログミ、春に熟するマルバグミなど13種が知られる。

  111018-nokongiku-s.jpg(1859 byte)    10月  野紺菊 (ノコンギク)

111018-nokongiku.jpg(9536 byte)   キク科シオン属の多年草。 葉は互生、葉身は卵状長楕円形〜長楕円形。長さ5〜8cm、幅2〜4cm。 舌状花は1列。色は白色に近いものから青紫色のものまで多彩です。 花は、8〜11月ころまで咲き、茎頂に数個の周辺に淡紫色〜紫色の舌状花、中央に黄色の筒(管)状花をつける。 花後には、長い冠毛が綿棒状になる。 類似種のヨメナは冠毛がほとんどない。 葉の広いもの、狭いもの、舌状花の色の変化など、たくさんの変種があります。 春〜初夏に、若芽、若葉を採取して、山菜として食べる。

  111018-piiman-s.jpg(1630 byte)    10月  ピーマン

111018-piiman.jpg(7288 byte)   ナス科トウガラシ属の一年草。白い星形の花を咲かせ、果実は種子以外ほとんど空洞。 食用として明治初頭にアメリカから伝わったイスパニア種を品種改良した中形で緑色のものが多い。 緑色は未成熟の果実のためで、成熟すると一般的なものは赤色のほか黄色、橙色に変わるものもある。
果実は肉厚でトウガラシ属でありながら、唐辛子の辛味をもたらす主成分のカプサイシンを含まないので、 辛味はないが、青臭い風味がある。
「ピーマン」の呼称は、フランス語やスペイン語でトウガラシを指す。 同属のカラフルな「パプリカ」はハンガリー語である。 別所1菜園農地

  101008-hyotan-s.jpg(1384 byte)    10月  瓢箪 (ヒョウタン)

夕刻の撮影で花弁がちじれたまま。'10.10.08.   ウリ科ユウガオ属の植物なので、花は夜遅くに咲き、太陽が昇るとしぼみます。 葫蘆(ころ)とも呼ぶ。なお、植物のヒョウタンの実を加工して作られる容器も「ひょうたん」と呼びます。 最古の栽培植物のひとつで、原産地のアフリカから食用や加工材料として全世界に広まったと考えられている。 乾燥した種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合なども高い発芽率を示す。 日本では「日本書紀」 (仁徳天皇11年=323年)の記述の中で瓢(ひさご)としてはじめて公式文書に登場する。
101008-hyotan2.jpg(6606 byte) 110729-hyoutan.jpg(6702 byte)   実は狭義には上下が丸く真ん中がくびれた形の品種を呼ぶが、 球状から楕円形、棒状や下端の膨らんだ形など品種によってさまざまな実の形がある。
南大沢パークヒルズ四番館。'10.10.08.
右は小山内裏公園。'11.07.29.

  111020-boke-mi-s.jpg(1509 byte)    10月  木瓜の実 (ボケの実)

内裏谷戸公園歩道脇。'11.10.20.   バラ科ボケ属の落葉低木で、平安時代に原産地の中国からの帰化植物。 実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛したとか。
ボケの実は縦割りにする。乾燥したものを木瓜(もっか)と言って、漢方では強壮、鎮痙、鎮咳、利尿薬として用いる。 また、水腫、下肢の筋肉疼痛、脚気、胃けいれん、嘔吐、下痢に伴うけいれん等にも用いる。 血行の良くない慢性リュウ−マチなどには焼酎などに漬けた薬酒が良いと言われている。 カリンも同様の薬利効果がある。     華やかなボケの花

  101016-hototogisu-s.jpg(1812 byte)    10月  杜鵑 (ホトトギス)

101016-hototogisu.jpg(11070 byte)   ホトトギス。 日本原産のユリ科植物の属のひとつで多年生草本植物。 山野の林下や林縁、崖や傾斜地などの、日当たりの弱いところに自生する。 葉は互生し楕円形で長く、葉脈は縦方向で表面には毛が生える。 花期は初夏から秋にかけてで、雌雄同花で上向きに咲き、 花弁が6枚で直径数cm程度のもので花に紫色の斑点が入り、雌しべの先が長く伸びて3裂し、さらに2裂に広がる。 基部近くに黄色の斑点が入る。2〜4日程度咲くことが多い。 東アジアに分布し、19種があり、うち10種は日本固有種である。 長池公園自然館脇。'10.10.16.
101016-hototogisu2.jpg(7375 byte)   絶滅品種の杜鵑。日本原種で珍しいために、大半が心無い園芸趣味の人達による盗掘によるものです。 花弁が6枚で直径数cm程度のもので花に紫色の斑点が入り、雌しべの先が長く伸びて3裂し、さらに2裂に広がる。 基部近くに黄色の斑点が入る。

  101023-yamahototo-s.jpg(1525 byte)    10月  山杜鵑 (ヤマホトトギス)

101023-yamahototo.jpg(7292 byte)   山野に生える草丈30〜70cmほどのユリ科ホトトギス属の多年草。 茎先と葉のわきから散房花序を出す。白地に紅紫色の斑点がある花被片は6枚、花びらが強く反り返る。 その結果、シベ(雄しべ雌しべ)がよく目立つ。ホトトギスよりもややスリムな花びらで、約2日間咲く。 蕾の下部に丸いふくらみがあり、ここに蜜がたまる。まことに不思議な形状の花です。
長池公園散策路。'10.10.23.
101204-yamahoto.jpg(6659 byte) 101204-yamahoto2.jpg(6330 byte)   殆どが園芸植物で、美しく咲かせるのは大変むずかしい。 夏場に葉の周りが枯れてしまい、花は咲くのですが、葉が美しくならない。 で秋に咲かすとか。
四季が丘庭園。'10.12.04.

  131003-mizosoba-s.jpg(1510 byte)    10月  溝蕎麦 (ミゾソバ)

111006-mizosoba.jpg(6895 byte)   タデ科タデ属またはイヌタデ属。 見た目が蕎麦に似ていることが和名の由来になっている。 水辺などで 30〜100cm ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生する。 匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もあるとされる。 また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。 葉は互生し形が牛の額にも見えることからウシノヒタイ(牛の額)と呼ばれる。 花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4〜7mm ほどで、 根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。 なお他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼である。
131003-mizosoba.jpg(4859 byte) 131003-mizosoba2.jpg(5086 byte)   花の色や濃さには様々な物があり、ほとんど白色に見える物から全体が淡紅色の物まである。
群れ咲く秋に近寄ってみると金平糖に似て美しい。

  101022-nyouga-s.jpg(1692 byte)    10月  茗荷 (ミョウガ)

101022-nyouga.jpg(10510 byte)   茗荷 ミョウガはショウガ科の多年草。食用として利用される。 東アジア(温帯)が原産。日本では、 人間が生活していた場所以外では見られないことや、野生種がなく、 生姜と同じく大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられる。花穂および若芽の茎が食用とされる。 雌雄同株で繁殖は地下茎による栄養体繁殖が主体である。 独特の香りが好まれ、特有の紅色が目を楽しませる。 このため蕎麦、素麺などの薬味として利用される。 天ぷらや酢の物、味噌汁の具、漬物など、食材としても用いられる。
南大沢東生産緑地。'10.10.22.

  131017-mukunoki-s.jpg(1553 byte)    10月 椋の木  (ムクノキ)

131017-mukunoki.jpg(7385 byte)   椋の木はニレ科ムクノキ属
雌雄同株、雌雄異花。新葉が展開してすぐに、葉腋に集散花序を付け、小さな雄花を多数開く。花被片、雄しべともに5個。 雄花の開花に少し遅れて、枝の先の葉腋には雌花が、数個付くが目立たない。花柱は先が2裂し微毛が密生する。
よく分枝して大きいものは高さ30mにもなり、 若い樹皮は縦に細かい筋が、老木は灰淡褐色で短冊状の薄片となり剥がれ落ちる。
実黒あるいは実木→ムク、樹皮が剥(ム)ける木→ムクなどの説がある。


  100925-murasaki-s.jpg(1545 byte)    10月  紫式部 (ムラサキシキブ)

100925-murasaki.jpg(8121 byte)   紫式部はクマツヅラ科の落葉低木です。平安時代の美人作家・歌人「紫式部」の名前がつけられた樹種で、 6月頃に花は2mm〜3mm、復散花序 約 7mm〜8mmと超ミニサイズの花を咲かせ、10月ごろには紫色の実をつけます。 紫式部の実には白色の実もありこれを「白式部」という。 この気品に満ちた紫色で、ムラサキシキブの名は紫式部にあやかってとの説もあるが、 語源は紫色の実が沢山なることから名付けられた「紫繁実(むらさきしげみ)」が転訛したものとも言われる。 コムラサキとの識別難しい。
尾根緑道西展望台遊歩道。'10.09.25.   紫式部の紫と雄しべ黄色の花
尾根緑道管理棟入口。'11.09.13. 110913-sirosikibu2.jpg(5878 byte) 100917-sirosikibu.jpg(5345 byte)   白式部(シロシキブ) 熊葛(くまつづら)科。
あまり見かけない白い実の紫式部は白式部と呼ぶ。
大平公園ひねもす亭坂入口脇。'11.11.27. 111127-yabumurasaki2.jpg(5810 byte) 111127-yabumurasaki3.jpg(6370 byte) 藪紫式部(ヤブムラサキシキブ) 熊葛科。
葉の付け根に淡紫色の小花を密につけ、実は見過ごすほどの極小粒で熟すと紫色になる。

  111007-meriken-2.jpg(1775 byte)    10月  米利堅刈萱 (メリケンカルカヤ)

111007-meriken.jpg(12305 byte)   イネ科メリケンカルカヤ属。イネ科の雑草の一種です。アメリカから侵入したカルカヤということで名付けられた。 原産地は北アメリカで第二次世界大戦後の1940年に愛知県で確認され、現在では、関東地方以西に広く分布している。 草丈は50〜100cmとなり、茎は株を作り、その根本はやや扁平になる。葉鞘上部以外は毛が無い。 秋(9〜10月)に直立した稈(かん:イネ科の茎のこと)を伸ばし、穂を多数つける。 白い綿毛が多数ついて、風にのり飛散する。晩秋から赤褐色になって越冬することが多い。 畑地、畦道、果樹園、牧草地、空き地など強い生命力で繁殖する。

  111004-yakusiso-s.jpg(1758 byte)    10月  薬師草 (ヤクシソウ)

111004-yakusiso.jpg(7695 byte)   キク科オニタビラコ属の二年草。 高さは30-120 cm。初期には根出葉があるが、葉の基部は張り出して茎を抱きます。 花時にはほとんどなくなり、茎葉だけになる。 茎や葉を折ると苦味のある白い乳液を出す。茎は赤紫色を帯びる。 花期は9-11月で枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開く。 花が終わると下を向き、黒っぽい総苞と白い冠毛が目立つ。 花の外観は同科のアキノノゲシやハナニガナなどに似ている。中国名は「苦菜」。 南大沢柏木小学校南遊歩道。

  111004-torikabuto-s.jpg(1825 byte)    10月  山鳥兜 (ヤマトリカブト)

111004-torikabuto.jpg(10109 byte)   キンポウゲ科 離弁花 多年草。 世界最強といわれる有毒植物である。植物の体全体が有毒で、花粉さえも毒をもっている。 葉は手の平のように分かれ、少し肉厚です。 花は鮮やかな青紫色のカブト形です。花の長さは、3.5〜4.5cmくらい。 和名はこの花の形を、中国から伝えられた古い音楽つきの踊りである舞楽で頭にかぶる鳥兜にたとえた。 花びらのように見えるのは、じつは5枚のがく片である。がく片は正面から見ると、星型の位置に並んでいる。 上のがく片は、カブト形でもっとも大きく、横のがく片は丸い形、下のがく片は細長い。  小山内裏公園レンガ遊歩道。'11.10.04.

  101026-rozumari-s.jpg(1694 byte)    10月  迷迭香 (ローズマリー=マンネンロウ)

101026-rozumari.jpg(9119 byte)   ローズマリーは地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。 生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。また精油は薬にも用いられる。 様々な品種があり、立性と匍匐(ほふく=伏せた状態で移動)性種に分かれる。 葉は細長く、 花の色は、青〜紫色のものがほとんどだが、白や桃色のものもある。 薬効として、 リューマチなどの関節炎、育毛効果、アルツハイマー型痴呆症、花粉症、解毒作用等が認められている。
南大沢フォレストモール周回路植込み。'10.10.26.
101121-rouzumari3.jpg(8245 byte) 101026-rozumari2.jpg(7986 byte)   左側が立性で右が匍匐性。 繁殖力が強く丈夫なハーブで栽培しやすく観葉植物としても楽しめる。 消臭効果や抗菌作用、抗酸化作用があり、ヨーロッパでは古くから肉の鮮度を長持ちさせることから肉料理、 カレーやポトフ、アイントプフ等のスパイスとして利用される。


anime158.gif(33276 byte) ただ今ウオーク中

晩秋の新宿御苑散策路。08.12.04.
黄色い絨毯を敷き詰めた晩秋の新宿御苑散策路

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