北の守り神 玄武
東の守り神 青龍
南の守り神 朱雀
西の守り神 白虎 |
江戸の守り神 (えどのまもりがみ)=参照:四神
慶長8年(1603)徳川家康がこの地に幕府を設立して以来、徳川家康のブレーンだった天台宗の天海僧正
(会津生まれ江戸幕府宗教行政の中心人物)が、
風水の原理を利用し、江戸が霊的に守られるように設計したのです。
北の守り神とされる「玄武」(亀と蛇の合体)、 東の守り神 「青龍」、
南の守り神 「朱雀」、 西の守り神 「白虎」の四神が、
それぞれ「山」、「川」、「池や海」、「道」の象徴であるという考え方から来ている。
(お江戸の神輿には、この四神が吹き返しや台座などに彫金等で多様されている)
江戸の周辺を見ると、北の方角に「麹町台地」があり、
東の方角には「平川」や「隅田川」、南には「江戸湾」、西には「東海道」がある事がわかる。
しかも、江戸城本丸から見て東北の方角にある上野に「寛永寺」を建立して鬼門を封じ、さらに、
その反対側の南西方向には山王神社を建て、裏鬼門をも封じた。
「鬼門」とは陰陽道(おんようどう)で、鬼が出入りするいって万事に忌み嫌う方向
で、丑寅(うしとら=艮)すなわち東北の称。
「裏鬼門」は鬼門の反対の忌む方向で、未申(ひつじさる=坤)南西方の称。
なおかつ、密教にも通じていた天海は、江戸を取り巻くように
「目黄不動」 (江戸川区平井) 「目青不動」 (世田谷区太子堂)
「目赤不動」 (文京区本駒込) 「目白不動」 (豊島区高田)
「目黒不動」 (目黒区下目黒)
という五つの寺を配置した。
この黄・青・赤・白・黒の五色は、密教の五大元素に対応していると。
なお目黒、目白の地名はこの不動尊から命名されているとか。
「麹町台地」は開府当初から山でなく平らな土地に、
「目黄不動」と「目青不動」が設置されたのは明治13年以降の事、
と一部理解できぬ不自然な所がありますが。
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