四隅の飾り房全てが見事に振られている。
担ぎ手達の息が合った魂振りの証です。
200名前後で担ぐ千貫神輿は重たくて容易ではなく左右交互に片側のみの魂振り。 |
魂振り (たまふり)
神社で御輿を用いるのは、祭礼にあたっての神幸祭のときです。
神幸とは神体が本社から氏子町内に渡御することをいい、
氏子たちが神輿をかついで各地区を練り歩き、
そうすることで神に各地区をご覧いただくのです。
神幸の途中、神輿を上下左右に激しき振り動かしたりして、わざと荒々しく扱うことがあります。
これが神輿に坐す神の「魂振り」で、これにより神の霊威を高め、豊作や豊漁、
疫病の退散がなると信仰されているのです。
また、海(海中渡御)や川(水中渡御)に神輿を入れることもありますが、
この場合は一種の禊神事と考えられています。
この魂振りは、担ぎ手達が掛け声と共に和して神輿を担がないと、神輿の四隅の蕨手につけられた房は揺れ動かず、
息が合っている担ぎ手達の神輿は四隅の房が一斉に揺れ動きます。
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