歴史の 浪漫街道 お江戸の神輿 祭りだ!神輿だ!神輿事典  「な・に・ぬ・ね・の項目」の夏越の祓いや野筋など
伝承と伝統の民族文化遺産


祭りだ!神輿だ! 神輿事典


    な・に・ぬ・ね・の項目

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直会 (なおらい)
祭典終了後のなおりあいの約で、神事の慎みを解いて平常にかえる意です。
神事が終わって後、神様にお供えしたお神酒、神饌(しんせん)をおろしていただく酒宴で、 神と人とが同じものを分かち合い飲食する祭事の締めくくりです。

神饌には酒・餅・海藻(昆布)・魚(鯛)・貝(あわび)・野菜・果物などで、 酒は祭事のための濁酒、甘酒、白酒が用いられる。
神社に付属している直会する殿舎を直会殿、解斎殿(げさいでん)という。

素盞雄神社の茅の輪。素盞雄神社HPより。




夏越の祓い (なごしのはらえ) 参照:茅の輪 (ちのわ)
罪や過ち、心身の穢(けがれ)を祓い清め、無病息災を祈る神事を「大祓(おおはらえ)」 といい、これは毎年6月と12月の2回、その月の末日に行われます。 6月の大祓を「夏越の祓」、12月の大祓を「年越の祓」ともいいます。

平安時代の法典「延喜式(えんぎしき)」にも、6月と12月の大祓が記されており、古くから行われていた。

大祓では「形代(かたしろ)=紙を人の形に切り抜いたもの」に名前と年齢を書き、 さらにその形代で身体を撫でて息を吹きかけます。 そうすることにより、自分の罪穢を移し、それを海や川に流すことで我が身の代わりに清めてもらいます。

新嘗祭 (にいなめさい)
(しんじょうさい)ともいう。新穀を神にささげて収穫を感謝し、 来るべき年の豊穣を祈り、また親しくこれを食する祭儀。

古代からあり、宮中では旧11月の第2の卯の日に天皇自ら祭儀を行った。
明治6年(1873)以降は11月23日と定められ、戦後は多くの神社でも行われるようになった。 1948年以来、勤労感謝の日として国民の祝日ともなっている。

日本三大祭り (にほんさんだいまつり)
祇園祭(京都)、天神祭(大阪)、神田祭又は山王祭(東京)

○ お江戸三大祭り: 「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様。」と表した。
神田祭(神田神社) 山王祭(日枝神社) 深川祭(富岡八幡宮)

○ 日本三大曳山祭:
秩父夜祭(埼玉県秩父市)、祇園祭り(京都府京都市)、高山祭り(岐阜県高山市)
日本三大美祭ともいわれ、絢爛豪華、荘厳華麗、幽玄哀愁が揃った祭で、全て国の無形民俗文化財です。

○ 日本三大喧嘩祭り:
新居浜太鼓祭り(愛媛県新居浜市、10月16日〜10月18日)
伊万里トンテントン祭り(佐賀県伊万里市、10月22日〜10月24日)
飯坂けんか祭り(福島県福島市、10月の第1土曜日を中心に三日間)

○ 日本三大天神:
日本の代表的な3ヶ所の天満宮の総称である。別名日本三天神とも言われる。
大宰府天満宮(福岡県太宰府市)・北野天満宮(京都市上京区)・ 大阪天満宮(大阪市北区)の3ヶ所をもって日本三天神と称する。

○ 日本三八幡:
宇佐八幡宮(大分県宇佐市)、石清水八幡宮(京都府八幡市)、筥崎宮(福岡市東区)

○ 日本三大住吉:
住吉大社(大阪市住吉区)、住吉神社(山口県下関市)、住吉神社(福岡市博多区)

○ 日本三大荒神興:
帆手祭り(宮城県)、灘のけんか祭り(兵庫県姫路市)、北条祭り(愛媛県)

○ 日本三大くんち:=おくんち=本来は9月9日のこと。また其の日に行う祭り。
博多おくんち(福岡市櫛田神社)、長崎くんち(長崎市諏訪神社)、唐津くんち(佐賀県唐津市) 近年は休日での開催が多く神事としての意味合いはかなり薄れている。

三ッ木十二所神社.八幡神社の祭礼。08.07.13. 年番 (ねんばん)
一年ごとに交代さて執務することから、 その年の祭礼の責任当番の氏子町会をさす。

氏子区域が広範囲で氏子衆(神輿の担ぎ手達)が少ない神社では、年番の氏子区域だけを、 宮神輿(本社神輿)が渡御する祭礼がある。
また農作業の繁忙期に行われる祭礼では、氏子を強制的に担当させる制度でもある。

北千住初担ぎの葱花擬宝珠は銀色宝珠そして黒光りの神輿。07.01.01. 葱花 (ねぎばな)
擬宝珠のひとつで、「玉葱」や「葱の花」などを意匠した宝珠の装飾金具。

ネギの花は春に茎の頂に、嚢状の苞葉に包まれた白い小花をかたまってつける。 そのさまから、名づけられる。葱擬宝。

三崎稲荷神社の氏子。08.05.05. 捩り鉢巻 (ねじりはちまき)
祭礼での本来の鉢巻は、社紋などが入った一幅三尺(約90CM)の日本手ぬぐいをねじり、 頭部に巻きつける。

町会神輿や祭り神輿などでは、タオルをひねってねじることで、ねじり鉢巻とする担ぎ手が多い。

山王祭の日本橋一丁目加美町の嘉永3年建造の日本武の山車。08.06.13.

練り物 (ねりもの)=附け祭り
祭礼の時などにねり行く踊屋台・仮装行列または山車(だし)の類。

=附け祭り: 江戸時代、山王社・神田明神などの祭礼行列の殿に、 氏子町会の山車のほかに、踊屋台で手踊などをさせて余興としたもの。

写真は山王祭の祭礼行列の日本橋一丁目加美町の嘉永3年(1850) 建造のお囃子を乗せた人形も台車も保存状態が見事な日本武の山車で、 引き手達も揃いの日本武半纏、何よりも歴史を誇る山車に自信を示す笑顔。

幣 (ぬさ)
麻、木綿、帛(きぬ)または紙で作って、神に祈る時に供え、または祓(はらえ)にささげ持つもの。 みてぐら。にぎて。幣束。

多賀神社の千貫神輿の野筋。07.08.05.

野筋 (のすじ)
神輿の屋根の稜線のことで、この野筋の先が蕨手です。
蕨手は野筋と繋がって作られたものと、 まれではあるが蕨手が独立して単体で庇に取り付けた神輿とがある。

庭園で築山の裾などに緩やかな起伏を造った部分に似ていることから、名づけたものと思われる。

住吉神社の佃島大幟。08.08.02.
 住吉神社の15間の大幟

幟 (のぼり) 参照:大幟(おおのぼり)
布の上辺と側面に乳(ち)をつけ、竿に通して立てる一種の旗。

室町時代の1456年(翌年の長禄元年には大田道灌が江戸城を築く) の萱振合戦に敵味方を区別するため畠山政長が始めたという伝えは、 幟の形式が整ったと解される。

幟は元来神の依代(よりしろ)として立てられたもので、神社の祭礼、大漁祝い、 あるいは商店の売り出しなど庶民生活と結びついて現在でも使用されている。


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