芝大神宮の神明鳥居
下谷神社の明神鳥居
平安神宮の24.4Mの大鳥居
笠木長さ33M 柱直径3.63M 鉄筋コンクリート丹塗 昭和4年建造 |
鳥居 (とりい)
鳥居は神社の象徴となっていますが、これは神社の入り口に建つ門の一種であり、
神様の聖域と人間世界との境界線を示したものだといわれています。
大きな神社ではたいがい二つ以上の鳥居がありますが、その場合は外側にある鳥居から一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居と呼んでいます。
鳥居の起源についてはいろいろな説がありますが、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸隠れのとき、
鶏(常世の長鳴鳥)を止まり木にとまらせて鳴かせたところ、それによって大御神が岩戸から出てこられたことから、
あるいは天孫降臨の際、鶏が道案内をつとめたから、などといわれています。
以後神前には鶏の止まり木をつくるようになり、それが鳥居になったといわれています。
また、語源については「通り入る」とか「鶏(とり)居」という言葉が転化したものといわれています。
普通、鳥居の構造は二本の柱と柱の上に乗せた「笠木(かさぎ)」、その下に水平に通された
「貫(ぬき)」という柱から成っています。材質は古くは檜や杉な どを用いた木造でしたが、
後世には石造・銅造・コンクリート造などもできました。
また、一見したところ同じように見える形にも、神明(しんめい)・春日・ 八幡・明神・稲荷・山王・
両部・三輪などの種類があります。
これらを大別すると、神明鳥居系(笠木に「反り増し」と呼ばれるゆるやかなカーブがない)
と、神明鳥居が装飾的に発展した明神鳥居系(笠木に「反り増し」と呼ばれるゆるやかなカーブがある)の二つになります。
全国的に多く見られるのは、後者の明神鳥居系です。 |